＜バンタム級／5分3R＞
アドリアン・ルナ・マルティネッティ（エクアドル）
Def.3-0:29-28.29-28.
マルク・ヴォログジン（ロシア）

ルナがスイッチしながら距離を詰める。サウスポーのヴォログジンはジャブとローを放ちながら左右に回るも、ケージを背負わされてしまう。しかし右ジャブ、フック、インローを当てるヴォログジン。ルナは右ストレートからダーティボクシングへ。右アッパーを突き上げ、首相撲からシングルレッグで組み、ヴォログジンをケージに押し込む。左に回って離れたヴォログジンは左右ボディブロー、左ボディストレートで崩しにかかる。ルナは右カーフキック、右前蹴り。ヴォログジンも右スピニングバックキックを返した。

ストレートからアッパーを混ぜたコンビネーションで攻め立てるルナに対し、ヴォログジンが前蹴りで尻もちを着かせた。立ち上がったルナが前に出る。捌かれてマットに手を突いたルナはシングルレッグからスタンドに戻る。ボディとローで削るヴォログジンが、左フックのカウンター、ストレートで前に出る。ルナの蹴り終わりにパンチを狙うヴォログジン。しかしルナの左右ローを受けて一瞬動きが止まる。ケージに詰まったヴォログジンは、ルナの右フックを受けつつ、右フックを返してヒザを着かせる。立ち上がるルナはフラついているが、残り10秒でノンストップの打ち合いで凌いだ。

2R、ルナが距離を詰める。左に回るヴォログジン。ローの打ち合いから、ヴォログジンの右ジャブが顔面に突き刺さる。スイッチ&サークリングのヴォログジンが右フックから左ボディに繋げた。ヴォログジンをケージに詰めて打ち合いの持ち込むルナ。ヴォログジンは口から出血が見られるも、打ち合いで押し返していく。しかしルナもヒザ蹴りで下がらせ、ダブルレッグへ。これを切ったヴォログジンと顔面、ボディにパンチの打ち合い。さらにヒジ、ダーティ―ボクシングとノンストップの乱戦に。

右ヒジを効かされて下がるヴォログジンは、左目付近から大量の出血。ルナが首相撲からヒザを連打。ヴォログジンもボディブローを返すが、ルナの連打は止まらず。体格差を生かして首相撲を続けるルナは、ヴォログジンが左腕を差し上げて崩しにきたところを切り返し、バックに回る。パンチを叩き込み、一度立ち上がったヴォログジンの動きを制した。さらに左ヒジを落とすと、ヴォログジンの血がマットに飛び散る。なんとここで立ち上がって正対したヴォログジンが、左右ストレートで盛り返しラウンドを終えた。ハイスパート&ノンストップの死闘に、ケージサイドのダナ・ホワイトもスタンディングオベーションを贈る。

最終回、ヴォログジンの傷に対してドクターチェックが入るが試合は続行に。動きが落ちたヴォログジンにルナが右ローを打ち込む。ヴォログジンが一気に距離を詰めてパンチを連打するが、ルナが飛び込みダブルレッグで尻もちを着かせた。ヴォログジンの両足を畳んだルナは、頭をおっつけてパスを狙う。フックガードで凌ぐヴォログジン。ルナが立ち上がってパスを狙い続けると、ヴォログジンも足を利かせてスタンドに戻った。

ケージ中央でヴォログジンが右の胴廻し回転蹴りを見せた。打ち合いに突入するかと思われたが、やはり共に疲労が激しい。それでも手を出し続ける両者。ヴォログジンのパンチと右前蹴りがヒット。ルナも打ち返すが、パンチに力がない。首相撲をかわされたルナは、ニータップでヴォログジンに背中を着かせた。ハーフガードのヴォログジンをパウンドとヒジで削るルナ。ヴォログジンのスイープを防ぎ、立ち上がってパンチを落とし続けた。

壮絶な激闘を展開した2人のファイターに、惜しみない拍手が送られる。試合内容としては、やはり最終ラウンドでテイクダウンに成功したことが大きいか。ジャッジ3者とも1ポイント差でルナの勝利を支持した。試合直後、ダナが「今まで見たことのない、歴史に残る試合だった」と、両者との契約とファイトボーナスを発表した。

PR

PR