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【ONE30】9月1日、フエルタ戦に向け安藤晃司が思っていたこと<02>。「自分に自信を持って勝ちに行く」

Koji Ando【写真】応援してくれる人達の期待に応える。それが安藤晃司のキャリアにとっても大切なステップとなるはず(C)MMAPLANET

1日(火・現地時間)、中国は上海のメルセデスベンツ・アリーナで開催される予定だったが、延期になったONE30「Dynasty of Champions 」。MMAPLANETでは9月1日を目標に練習をしてきた選手達に取材を行っていた。

9月1日大会に向け、どのような気持ちでいたのか──ロジャー・フエルタ戦に向け、安藤晃司インタビュー後編をお届けしたい。
<安藤晃司インタビューPart.01はコチラから>

──ロジャー・フエルタ自身、昨年の8月以来の試合で前回の試合も対戦相手が微妙でした。現在の実力を測りかねる部分はあるとしても、過去最高に強いと想定して戦うということですね。

「あの試合はあまり判断材料にならないかもしれないですが、以前より強くなっている可能性もあるし、そのために準備を怠らないのが僕の務めです。万全の準備をするのは、誰と戦う時も変わらないわけですし。今、どうか分からないけど力を持っていた選手です。そういう人と戦うことができるのは、僕にとってチャンスなんです。

【写真】昨年8月29日のONE19でクリスチャン・ホリーを1R3分13秒でパウンドアウト。グラウンドでのヒザ蹴りを多用していたロジャー・フエルタ(C)MMAPLANET

【写真】昨年8月29日のONE19でクリスチャン・ホリーを1R3分13秒でパウンドアウト。グラウンドでのヒザ蹴りを多用していたロジャー・フエルタ(C)MMAPLANET

フエルタ選手と僕のスタイルを考えると、かなり激しい試合になる可能性もあると思うので、覚悟をしないといけないファイトです」

──青木戦は下にならないことに重点を置き、スタンドで手数が足らない戦いになってしまいました。ではフエルタのようにガンガンくるファイターのプレッシャーに対し、どのように戦うのは楽しみです。

「青木選手との試合は極められたくないという部分を捉えすぎていて……。寝技にしても僕の方からアクションを起こすべきだったと反省しています。青木選手の力の前に、もう極められなかったら良いというマインドになり、自分を出し切ることができなかったです。

対してフエルタ選手に関しては、昔の動画もチェックしましたし、メルヴィン・ギラードやディエゴ・サンチェスとのスパーリングでも、本当に下がらない。パンチをもらっても下がらずガンガン前に出ます。気持ちが強いので、僕が多少当てても関係なく前に出てくるでしょうね。

そこに加えタイで練習するようになり、新しいことを考えているでしょうし、変化もあると思います。タイガー・ムエタイはロシア人やUFCファイターも在籍していて、良い練習ができているはずです。だから作ってくると強いとしか考えようがないです。

青木戦は相手の土俵で戦わない試合で、青木選手の戦いに持ち込まれましたが、フエルタ選手とは土俵も似通ってくるので激しい戦いになるんじゃないかと」

──その覚悟はできている、と?

「無理に打ち合うことはしないですけど、打ち合いのなかでディフェンスを考えてやってきた──その点を評価してもらえる試合の組み立て方が必要でしょうね。向こうは大きなパンチを振り回してきたり、大きなアクションを起こしてくるので、その動きの見栄えが良く映らないように、自分の持つ技術をアピールして戦おうと思います。最終的には3Rでフィニッシュする、それが狙いです」

──精神的、肉体的にも削り合いに発展しそうですね。

「フィジカルもフエルタ選手は背中とかも大きいですし、足も太い。レスリングも柔術もできるので、弱いわけがない。そういう全部ができる選手と戦いたかったので、楽しみですし、自分に自信を持ってぶつかりたいです。一番は勝ちに拘りますが、自信を持って戦いたい」

──それはやはり前回の試合に悔いが残っているということでしょうか。

「そうですね、あの試合でガッカリさせてしまった人もいるし、応援してくれていた人達にもう一度、期待してもらえるような自分になりたい。そのためにもフエルタ戦で自分を信じて、小さいことばかり考えずに自信を持って勝ちに行きたいという気持ちがあります」

※安藤晃司に向けて、ロジャー・フエルタ インタビュー「安藤? 何も特別じゃない」。

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