【on this day in】9月04日──2002年
【写真】当時、UFCファイターが5人も揃って練習する環境は北米でもほとんどなかった(C)MMAPLANET
Miletich Martial Arts
@アイオワ州ダベンポート、ミレティッチ・マーシャルアーツ
「アイオワ州ダベンポート、意外と知られていないがカイロプラティックが生まれた街には、シカゴからひたすら西進し、3時間ほどのドライブで到着した、UFCがズッファ体制になって2年、まだTUFは始まっておらず、メガジムもプロファイターが10人や15人も集まってプロ練習を行うという事例も殆ど見られなかった当時、人口10万に満たないこの街にあったミレティッチ・マーシャルアーツには錚々たるメンバーが集結していた。13年前の今日、ミレティッチMAの練習後に撮ったグループショットには、上段左からジェスティン・エイラーズ(故人)、一人置いてジェレミー・ホーン、ネイト・シュレイダー、前列左からパット・ミレティッチ、一人置いてジェイソン・メディーナ、トニー・フリックランド、ロビー・ローラーにデイブ・メネー、そしてジェンズ・パルヴァーが写っている。撮影時にはジムを離れていたが、マット・ヒューズとジェイソン・ブラックも姿を見せていた。これだけのメンバーが一同に会していたのは、ひとえにミレティッチの指導力が理由というわけではない。モンテ・コックスが彼らのマネージメントをし、エクストリーム・チャレンジという自前の大会を開いていたことも大きい。試合経験を積ませ、結果を残せばビッグプロモーションと交渉する。何よりも練習相手に事欠かない。そんな強くなって稼ぐ基盤が、ここには備わっていた。ただ、この写真からもメネーは一人距離が置かれていることが分かるだろう。同じモンテ配下とはいえミネソタ在住の彼はチームの一員ではなく出稽古に来ていたに過ぎない。対してミレティッチ門下は本当に一枚岩、一体感があった。今や当時のミレティッチ軍団を上回るプロMMAチームはいくらでも存在する。ただし、マネージメントは別々で、ジム間の移動も日常茶飯事。ミレティッチ一門はMMAをメジャーにしたいという同じ志を持つ人間が集まっていた──からこその一体感が存在していた」
on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。