【Titan FC34】伝説の喧嘩ストライカー=ペレ、間合いとタイミングの現代MMAに下る……
<ウェルター級/5分3R>
ザック・ブシャ(米国)
Def.2R0分47秒by KO
ジョゼ・ランジ・ペレ(ブラジル)
ヴァンダレイ・シウバ以前のシュートボクセのエースが、41歳のペレがテイラー・スティントンの代役ブシャと対戦。いきなり左ハイを見せたブシャだが、ペレは構わず右ローを返す。ブシャは首相撲からヒザ狙い、離れて左ストレートを伸ばす。ペレは胸の前で拳を上下させる──かつてのシュートボクセ・スタイルの構えから後ろ回し蹴りを放つが、続く右フック、右ハイと全て距離が遠い。と、ブシャの左ハイがペレのアゴ先を軽く捉える。ペレもガードの上から右ハイを放っていくが、やはり間合いの取り合いは苦手か。
右ジャブと前蹴りで距離を取るブシャとの距離がなかなか詰めることができないペレは、ロングレンジからの蹴りを繰り返す。打っては離れるブシャは接近戦で組まれるとバックを許しつつ、走るように離れる。このままブシャが距離をコントロールした初回が終わった。
2R、ブシャは右サイドキックから左ストレート、レンジのギリギリのところから打撃を当てる。と、不用意に前に出てきたペレにブシャの左ストレートが炸裂し、この一発で後方に倒れたペレはパウンドの連打でKO負けを喫した。顔の形が変わるほどの殴り合いを見せるなど、伝説化した喧嘩ストライカーは現代MMAのレンジとタイミングの戦いに敗れた。