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【Titan FC34】体重オーバーでタイトル剥奪のジョンズが粘りに粘り、グディエレスは戴冠ならず

<Titan FC バンタム級選手権試合/5分5R>
ブレット・ジョンズ(英国)
Def.2-1:48-47,48-47,47-48
アンソニー・グディエレス(米国)

ジョンズが体重オーバーで、タイトル剥奪。グディエレスが勝った場合のみタイトル奪取となる変則タイトルマッチ。互いに低い姿勢から間合いを測る様に蹴りを見せる。と、ジョンズがショートを連打しながら前へ。余裕を持って距離を取り直したグディエレスは右ローを蹴っていく。前王者はショートの右アッパー、右ハイを狙うが牽制程度の攻撃だ。ジョンズのワンツー、前に出たグディエレスだがボディロックからテイクダウンを取られる。ケージに押し込み細かいパンチを落とす前チャンピオン、腰を切ったグディエレスの腕十字を潰して右エルボーを入れる。そのままジョンズがトップをキープし初回を取った。

2R、チャレンジャーはミドルハイを2発、前王者のテイクダウン狙いを切る。直後にジョンズは右アッパーを入れる。グディエレスの飛びヒザをハイクロッチからリフトアップ、テイクダウンに持ち込んだ前王者がバックへ。両足をフックしてRNCの機会を窺うが、一気にグディエレスが胸を合わせる。クローズドのジョンズをスラムしガードを一度は割ったチャレンジャー、前王者はラバーを狙う。グディエレスのパウンド狙いに上体を起こして組み付いてジョンズがテイクダウンに成功する。左右のエルボーを落とす前チャンピオン、脇腹へのパンチを繰り返すのみだが、レフェリーがブレイクを命じることはなかった。

3R開始直後のジョンズのテイクダウン狙いをスプロールしたグディエレスがヒザ蹴りを入れる。必死に組み付きケージにチャレンジャーを押し込んだジョンズが、アンクルピックから大きく抱え上げてスラムする。グディエレスはスイッチからトップを取りにいくが、胸を合わしてきた瞬間にヒザをついて立ち上がる。ジョンズは再びシングルでテイクダウン、グディエレスはラバーを取り切れない。

試合はスタンドに戻ると、ケージに押し込まれているグディエレスがヒザ蹴りの連打で攻勢に。ジョンズはここが命綱とばかりにボディロックから懸命にテイクダウンを奪うも、リバーサルを許しパウンドを連打される。巴スイープでグディエレスを大きく舞わしたジョンズ。スクランブルからグディエレスがトップへ。レフェリーはなぜかここでブレイクを命じ、試合がスタンドで再開されるとチャレンジャーが勢いよく飛び込んでヒザを蹴り込む。ここも懸命に組み付くジョンズ、体を入れ替えてケージに前王者を押し込んだ挑戦者が初めてラウンドを取った。

4R、勢いを増したグディエレスが右ロー、右ストレートを伸ばす。さらに首相撲からヒザ、エルボーを入れるグディエレスは間合いを測って左ジャブから右ローを伸ばす。前王者はダーティボクシング、グディエレスはケージに押し込まれないよう首を取り合うとヒザをボディへ。ジョンズもボディを連打し、ついにグディエレスをケージに押し込む。ここでペースを掴めないとグディエレスは厳しいか。腰をコントロールしてテイクダウンに成功したジョンズ。ハーフから右エルボーを顔面に落とす。しっかりとグティエレスの背中をキャンバスにつけさせ、ジョンズは抑え込む。2分に渡りトップをキープした前王者が大切なラウンドを自らのモノとした。

「あと5分で勝てる」というセコンドの声を背中に最終回に臨む前チャンピオン。グディエレスは右、ジョンズが左を被せる。ワンツーを被弾し、スリップ気味にバランスを崩したグディエレスがケージに押し込まれる。体を入れ替え首相撲からヒザ蹴りを入れたが、ジョンズはここでも粘ってチャレンジャーをケージに押し返し、細かいパンチを続ける。ケージ際から逃れることができないグディエレスは、ここ一番で頑張ることができない。

対照的に気持ちで戦う前王者は、残り90秒までこの状態を保つ。グディエレスがようやく体を入れ替え距離を取り直すとヒザ蹴りへ。が、こともあろうか、自らマウスピースを吐き出してしまう。残り30秒、パンチの連打から首相撲、ヒザを8発、9発と入れ、ボディへの連打を見せたグディエレス。ジョンズは最後まで耐え切り、アイムアップを迎えるとグティエレスの左手を上げて健闘を称えた。

ウェールズの旗の前で判定結果を持つジョンズ、ジャッジの裁定はスプリットに分かれ、ジョンズが判定勝ちをモノにし、体重オーバーを勝利者インタビューで改めて侘び、戦う機会を与えてくれたグディエレスに感謝の言葉を述べた。

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