【PXC36】「PXCバンタム級で一番と証明します」―田中路教
【写真】計量を終えて、ケイレブ・ヴェロートンと向き合う田中路教。自信がその表情に伺える。若干、ヴェロートンは減量で疲れた様子が見られた (C)MMAPLANET
7日(木・現地時間)、8 日(金・同)にグアムのグアム大学フィールドハウスで開催されるPXC36「Guam vs Hawaii」の公開計量が、同地パシフィック・アイランズ・クラブ・リゾートで行われた。
日本から出場する松本光史、田中路教も問題なく計量をパス。今回のケイレブ・ヴェロートンを破ればバンタム級世界王座戦も見えてくる田中に、明日の試合について尋ねた。
――計量を終えて、今の体調は如何ですか。
「バッチリです。一度、2月の試合に向けて調整していたこともあり、追い込み期間も長かったので動きもそれだけシャープになっています。単純に動きが良くなっているんです」
――対戦相手のケイレブ・ヴェロートンはどのようなファイターなのでしょうか。
「僕が見た映像では、全く打撃を使わずにテイクダウンを取り、寝技で動けない状態にして殴るという感じの試合でした。1年前の試合なので、打撃を使えるようになっているかもしれないということは想定していますが、それほど心配していないです。向こうが打撃を使うなら、こっちも使うだけです」
――戦いやすい相手と捉えて良いでしょうか。
「戦いやすいです。自由に戦えると思います。テイクダウンも狙えるし、立たれたところで問題なく打撃を入れればいい。今まではストライカーと戦うことも多かったので、寝技勝負できていましたが、今回はいつもの自分の動きが出せます」
――それは練習で、数多くの先輩たちを苦しめている動きが出ると?
「ハッハハハハ。そうですね。今回は打撃も八景ジムでやってきて、打撃の怖さも全くないですし。下がったら怒られるので、足を止めて殴り合いをしてきました。渡辺会長からはそれぐらいやっていないと、試合で殴り勝てないと言われていて。
水垣さんはソコをクリアしたから、距離を取ることを許されているんだと思います。とにかく僕は今、近い距離で相手のパンチを見て殴る。カウンター狙いだけだと、KO勝ちできる選手にはなれないと指導されています」
――その水垣選手を相手に立ち技のスパーを積んでいるということですか。
「水垣さんはグランドスラムにいるときとは別人です。本当に初めて行った時は殺されるかと思いました。試合での勇気とアグレッシブさは凄く、凄く刺激を受けました
だから、前の試合のような遠い距離からのテイクダウンをするような真似はないです。あれは本当に反省して……練習の仕方も変えたんです」
【写真】宿泊ホテルのウォーターパーク内で公開計量は行われた(C)MMAPLANET
――計量で見る限り、対戦相手は腕が長そうでした。
「手足は長いですね。それと試合によってはサウスポーとオーソで違っていて、サウスポーのときはきっと、テイクダウン狙いなんでしょうね。低い構えを取るようになっていますし、テイクダウンに固執してくると少し嫌ですね」
――ヴェロートンも田中選手の組みの強さはインプットしているでしょうし、どのような試合になるのか楽しみです。
「打撃を少しでも付き合ってくれると、戦いやすいです。組み技は全く怖くないですし」
――気が早い話なのですが、この試合で勝てば王者クリサント・ピットピットンゲへの挑戦という話も伝わってきます。
「PXCのバンタム級で一番強いのは、自分だと思っているので早く挑戦したいと思います。そして、来年の今頃はUFC JAPANに出たいです。そのためにも明日の試合はしっかりと勝って、自分が一番だと証明します」
■PXC36対戦カード
<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム/米国)
カイル・アグノン(グアム/米国)
<女子ストロー級/5分3R>
カイヤナ・レイン(米国)
ケイリン・カーラン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・カルボ(グアム/米国)
クリス・シスネロス(米国)
<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
ケイレブ・ヴェロートン(米国)
<フェザー級/5分3R>
トビー・ミセック(米国)
ジョ・セグフォン(韓国)
<バンタム級/5分3R>
リッキー・キャンプ(グアム/米国)
デラ・クエスタ(米国)
<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
タイロン・ジョーンズ(グアム/米国)
<フェザー級/5分3R>
ロバート・ウスティッグ(グアム/米国)
ネイト・キュニロラ(米国)