【Bellator】パンチのリッチマン、組のポポ下しフェザー級T決勝へ
<フェザー級T準決勝/5分3R>
マイク・リッチマン(米国)
Def.2-1:29-28, 29-28, 28-29
アレッシャンドリ・ポポ(ブラジル)
サウスポーのリッチマンが右ジャブを伸ばすと、ポポがシングルレッグへ。スタンドでギロチンを見せたリッチマンだが、ポポは首を引抜きダブルへ移行し、バックに回りながらテイクダウンへ。ケージ際で立ち上がろうとしたリッチマンの右足を両足で挟み、尻餅をつかせたポポが抑え込みながら、バックに回りパンチを顔面に放っていく。
背中をつけたリッチマンからパスを奪い、流れるようにマウントを奪取したポポがバックマウントからリアネイキドチョークへ。リッチマンがディフェンスすると、ポポがパンチを顔面に入れる。フェイスロックから極めを狙い、リッチマンの反応に合わせてパンチを入れるポポが、中盤を圧倒する。残り90秒、上体を起こそうとしたリッチマンは、巧みに絞めをディフェンスするが、ポポはパーム・トゥ・パームに移行。ここも極まらないと見るや、最後の20秒は後ろからパンチを続けタイムアップに。
左を伸ばすリッチマン、さらに右ストレートを打ち込み、左に続ける。ジャブから左につなげポポの前進を止めるリッチマンは、左ハイを蹴っていく。これをスウェイでかわしたポポのダブルレッグをスプロールしたリッチマン。彼の距離で試合は進む。ポポは左をヒットさせるが、リッチマンのレンジのなかで打撃戦は劣勢だ。
近距離での打撃戦に応じるポポは、左を受けるもワンツーを返す。左ボディフックを散らすリッチマン、さらに右ストレートを打ち込む。ポポも前に出るが、逆に左を受けてしまう。ローを入れるようになったポポだが、距離はリッチマンのままで打撃戦が続く。リッチマンも手数は多くなく、終盤は見る展開が増えた。
最終回、右が交錯するとリッチマンが距離を詰めて左をヒットさせる。ポポも左を返し、組みつく。すぐに距離をとったリッチマンが、右から左を入れる。右の相打ちのあと、リッチマンが左から右を打つ。ポポはテイクダウン狙いから左を伸ばすが、勢いはリッチマンが上だ。と、1分30秒を経過したところでポポがテイクダウンに成功する。
三角絞め狙いを担いでパスに成功したポポが、グラウンドでは水を得た魚のようにリッチマンを圧倒する。右に左へ、足を戻すリッチマンの動きを読んだかのようにパスを続けるポポ。細かいパンチを落し、シングルを切ってバックへ。再びバックマウントに入ると、四の字フックからパンチを入れる。左から右、腕を入れ替えて絞めを狙うポポに対し、胸を合せたリッチマンは自らスタンドへ。
左右のフックをヒットされるリッチマン、ポポのテイクダウン狙いは勢いがなく左右のパンチを受ける。距離を取りなおすポポもパンチを打ちこみ、最後に左をヒットさせる。足を止めて打ち合う両者、ここで最終回が終了した。1Rはポポ、2Rはリッチマン。最終回、リッチマンの打撃とポポのテイクダウンからポジション、どちらをジャッジが指示するか。結果、スプリット判定はマイク・リッチマンに凱歌が上がり、フェザー級トーナメント決勝進出を決めた。
「1Rは力を溜めるためにジッとしていた。キャリアのなかで一番の勝利だ。ポポはアゴが強く、何発パンチを入れても向かってきた」と勝者は試合を振り返った。