【UFC188】初回にダメージ負ったアルバレスが、失速メレンデスをスプリットで破る
<ライト級/5分3R>
エディ・アルバレス(米国/9位)
Def.2-1:29-28,29-28,28-29
ギルバート・メレンデス(米国/4位)
互いに左ジャブを伸ばし慎重な立ち上がり。まずアルバレスが踏み込んでボディを狙う。メレンデスは左ジャブをトリプルで伸ばし、アルバレスが踏み込んで右フックを放ったところで、右エルボーを打ち込む。もんどりうったように距離を取り直したアルバレスに対し、メレンデスはラッシュは掛けず、ジャブを打ち込む。アルバレスはショートのボディを打ち込むが、さほど効果はない。メレンデスはまたも右ストレートをヒットさせ、ジャブだけでなく左エルボーを入れる。対して距離が弱冠遠いため、パンチを振るう際に体が伸びるアルバレスはガードも空き気味になる。手数は少ないが、精度で上回り、アルバレスの塞いだメレンデスが初回を取った。
2R、右を狙ったアルバレスに右を返すメレンデス。大きく左目が腫れあがったアルバレスは視界を確保できているのだろうか。左ジャブから右につなげるメレンデスに対し、アルバレスはショートの左フックを打ち込みダブルレッグへ。ケージを背にしてディフェンスするメレンデスがヒザをボディに入れる。と、アルバレスのヒザが急所に入り、試合が中断。再開後、引き続き左ジャブを放つメレンデス、アルバレスは右ローを蹴っていく。メレンデスは初めて組み付くと、エディのスプロールに合わせヒザをボディに突き刺して離れる。
残り1分45秒、アルバレスのローにフックを合わせたメレンデスが、ここでも右ストレートをヒット。アルバレスはシングルレッグからバックに回るも、メレンデスは胸を合わせケージを背にして耐える。ここでアルバレスがテイクダウンに成功。すぐに起き上がったメレンデスに対し、アルバレスはスピニングエルボーを放ち2Rが終了した。
最終回、すぐに組み付くアルバレス。やはり左目が塞がり、パンチは距離が合わないのだろう。尻餅をつかせたアルバレスは、メレンデスが起き上がっても執拗にケージに押し込む。右アッパーからテイクダウンを仕掛けたアルバレス、メレンデスはギロチン狙いから離れる。負傷したアルバレスはともかくとして、メレンデスの手数が少ないのは、高地でのファイトが影響しているのか。
アルバレスは引き続きシングルから、足をリフトしてテイクダウンを奪う。ここも即立ち上がったメレンデスだが、ポイントを失う可能性もある。アルバレスはボディロックからダブルに移行し、このラウンドだけでも3度目のテイクダウンに成功する。立ち上がって離れた両者、残り70秒となるがメレンデスの動きに切れがない。大きく口を開けるメレンデスに右ミドルを入れたアルバレスは続いてハイキックへ。アルバレスはここでもスピニングエルボー、気が付けばメレンデスも大きく額をカットし鮮血が滴り落ちている。ここで試合はタイムアップに。
初回は絶対的にメレンデス、最終回はアルバレス優勢。2Rは組でアルバレスが優勢だったが、どのように判断されるか。果たして──ジャッジの裁定はスプリットでアルバレスを支持。1Rに大きな傷を負いながら、テイクダウン狙いでメレンデスの攻略に成功した。