【PXC48】UFCへのチケット=PXCフライ級王座へ、ピットピットンゲがカクダックに挑戦
【写真】ONEだけでなくUFCも上陸しMMA人気が高まるフィリピンにあって、次なるオクタゴン入りを賭けピットピットンゲがPXC2階級制覇を目指す (C)MMAPLANET & PXC
13日(土・現地時間)、フィリピンはメトロ・マニラのパシグ、イナレス・スポーツアリーナでPXC48が開催される。ダブルクラウン、メインのPXCバンタム級選手権試合=王者カイル・アグォン×挑戦者ロランド・ディとともに組まれたフライ級選手権試合は、チャンピオンのアルヴィン・カクダックにクリスサント・ピットピットンゲが挑戦する一戦だ。
昨年11月にアーネスト・モンティーラJrを破り、同王座に就いたカクダックは2011年から断続的にPXCで戦うようになり、同プロモーションでは4勝1敗の戦績を残すレスリング・ベースのファイターだ。対するは2013年5月に田中路教にバンタム級王座を譲ったピットピットンゲ。フィリピン・ナンバーワンMMAジム、チーム・ラカイ所属のパワフルなストライカーは、田中戦の敗北後に韓国のパク・ハンビンにまさかの一本負けを喫しフライ級転向を決意した。
その後は昨年6月にジョシュ・ドゥエナス戦では殴り勝ち、テイクダウンを奪うなど総合力で下すと、11月にはランバー・ソムデートをヒールフックで負傷に追い込みスプリットながら、元修斗世界王者から勝利を奪っている。ソムデートを破った一戦でも打撃で決して打ち負けず、テイクダウンに成功して勝利を手にした。このように打撃中心のトータルファイターとして成長過程にあるピットピットンゲが勝利を手にするには、自らテイクダウンを奪うことでなくカクダックのテイクダウンを防御することが重要になってくる。
5月に初めてマニラ大会が行ったUFC。フィリピンの現状トップ選手は、ラカイの一線級のように悉くONEと契約しており、オクタゴン登場がままならない。そして、PXCはUFCへのフィーダーショーという色合いを明確に打ち出しているプロモーション。成功を収めたUFCのマニラ大会に欠かせない母国ファイター、そのルースター加わるためのチケットがPXCのベルトであることは間違いない。
表現方法は悪いが、PXCのベルトという人参の先にオクタゴンへのゲートが見えている状況は、ピットピットンゲにこれ以上ないモチベーションを与えているに違いない。ソムデートを破って以降、攻守に渡りどのような成長が遂げられているか。ピットピットンゲにとって人生を賭けた一戦となる。
■ PXC48対戦カード
<PXCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] カイル・アグォン(グアム)
[挑戦者] ロランド・ディ(フィリピン)
<PXCフライ級選手権試合/5分5R>
[王者] アルヴィン・カクダック(米国)
[挑戦者] クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
ジネル・ラウサ(フィリピン)
アーネスト・モンティーラJr(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
ハロルド・バナリオ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
アダムソン・トルビソ(フィリピン)
ニロ・ビダル(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
ロマン・アルバレス(グアム)
アーニー・ブラカ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
ジョン・コルトン(フィリピン)
ルフィノ・マンテ(フィリピン)
<フライ級/5分3R>
マルセロ・カブサス(フィリピン)
マーク・アルコバ(フィリピン)
<バンタム級/5分3R>
ヘニル・フランシスコ(フィリピン)
チャールズ・ディアオ(フィリピン)