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【PXC51】雑すぎる試合で競り勝ったラウサが、フライ級のベルトを腰に巻く

<PXCフライ級王座決定戦/5分5R>
ジネル・ラウサ(フィリピン)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
クリサント・ピットピットンゲ(フィリピン)

ローからハイキックを見せたピットピットンゲ。続いてテイクダウンを狙うが、ラウサも小手を効かして耐える。ピットピットンゲの投げに耐えて、パンチを打ち込もうとしたラウサだが空振りに。ジリジリと前に出るラウサの左ボディフックにピットピットンゲがボディロックへ。ラウサがギロチンを狙うも、振り回すようにスラム。ハーフのピットピットンゲがアームロックを狙うも自ら技を解く。

ケージを蹴ってスクランブルから立ち上がったラウサにピットピットンゲが左フックを当てる。続くローに右を合わされたピットピットンゲだが左ローを蹴り込む。互いに思い切りパンチを振るい、左の相打ちでピットピットンゲが打ち勝つ。ケージにつまったラウサに思い切りフックを打ち込んだピットピットンゲだが、最後の最後でラウサがダブルレッグを決めてピンチを切り抜けた。

2R、ピットピットンゲは左のインサイドローを2発入れる。直後に激しい打ち合いになると、ピットピットンゲがテイクダウンへ。ラウサはギロチンからリバーサル、同体で両者がスタンドへ戻る。左ボディフックを入れたラウサ、続いて左フックを顔面に打ち込む。ピットピットンゲが闇雲に左右のフックを振り回しダブルレッグへ。サイドを取ったピットピットンゲはアームロックを狙う。

ラウサは足を戻せないが腹ばいになって足を取りに。がぶったピットピットンゲがギロチンから足を組まないオモプラッタのような技を仕掛ける。腕に拘るピットピットンゲがリバーサルを許すが、スクランブルからシングル、アンクルビックを狙う。背中に乗って耐えるラウサはエルボーをかなり直角気味に3発落とした。

3R、ピットピットンゲのシングルレッグに完全に直角にエルボーをラウサが落とすがレフェリーは注意を与えない。さらにケージ掴みとやりたい放題のラウサをピットピットンゲが思い切り持ち上げてスラムを決める。頭を抱えるラウサをケージまで運んだピットピットンゲが頭を抜いて肩パンチ。レフェリーはブレイクを命じ、試合はスタンドで再開される。残り1分を切り、互いにブロックの上からミドルを蹴り合う。ラウサは左フックをヒットしクリンチの態勢に入ったところで、ラウンドが終わった。

4R、右ストレートから左フックを払ったラウサにピットピットンゲがシングルレッグを仕掛ける。これを切ったラウサがエルボーを背中に落とす。左足を取りケージにラウサを押し込むだが、頭が外に出ておりこれでは疲れるばかりだ。離れた両者、ピットピットンゲの右アッパーが決まるも、直後に組みへ。ヒザを着いて押し込もうとするピットピットンゲだが、潰され上四方を取られる。スクランブルのサイドを許したピットピットンゲは、エルボーを落とされる。頭を跨いだラウサは亀で固まったピットピットンゲにエルボー&パンチを落としタイムアップを迎えた。

最終回、ガス欠気味のピットピットンゲは左フックを受ける。組み合いから小外掛けでテイクダウンを奪ったラウサはキムラを取るピットピットンゲにエルボー、パンチを脇腹に落としていく。ボディを殴られ、腕を抜かれたピットピットンゲはハーフで懸命にラウサにしがみつく。ここでピットピットンゲがロールして、そのまま上を取り返し上四方で抑え込む。強引な三角クラッチから頭を抜いたピットピットンゲだが、動けずガードに戻される。

抑え込むだけで手が出ないピットピットンゲに対し、ラウサも下から細かいパンチしか出せない。レフェリーのブレイクの要請になかなか従わないピットピットンゲだったが、スタンドに戻ると残り時間は10秒に。そのまま何も起こらず5Rが終了し、ラルサは両手を高く掲げて勝利をアピールした。

パンチもテイクダウンも、そして寝技も粗すぎる両者。特に打撃が信じられないようになったかのように、下手なテイクダウンに拘ったピットピットンゲは残念なパフォーマンスだった。結果、スピリットでラウサがフライ級王者に輝いた。

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