【UFC FUEL07】ベラォン、一本勝ちで初防衛!「クルーズ、早く戻ってこい」
<UFC暫定世界バンタム級選手権試合/5分5R>
ヘナン・ベラォン(ブラジル)
Def.4R3分57秒by 肩固め
マイケル・マクドナルド(米国)
慎重にステップを踏む両者。ベラォンが後ろ回し蹴りを見せるが、マクドナルドは横に移動して避ける。パンチが一瞬交錯すると、ベラォンはテイクダウンを仕掛け即、トップを奪取する。オーバーフックで固め、手首を掴んだマクドナルドは、引抜かれると同時に立ち上がる。左ジャブを伸ばすマクドナルド、続く前進で右を伸ばす。
左フックを放ったベラォン。マクドナルドはワンツーで前に出ると、王者は左フックで迎え撃つ。続くベラォンのダブルレッグを余裕をもってかわしたマクドナルドは、右を放っていくも空振りに。右から左フックを打ち込んだマクドナルドは、ベラォンが組みついてくるところに右をヒットさせる。動きが固まりながらバックを取った王者が、左アッパーを挑戦者に打ち込む。
残り40秒で再びテイクダウンを奪ったベラォン、マクドナルドはマウント狙いに察知しすぐに足を差しいれる。先ほどとは別の腕をオーバーフックで固めたマクドナルド、ガードのまま初回終了を迎えた。
2R、ベラォンの左に、左を返す挑戦者。パンチの勢いはチャレンジャーが上だ。右アッパーで前出たマクドナルド、ベラォンが距離を取る。王者の回転系の蹴りも見切るマクドナルドは、フックを打ち込む。ベラォンはダブルから、シングルにスイッチしてテイクダウンを取るも、寝技に拘らず、ポイントメイクのために倒しに掛かる。スタンドに戻ると、マクドナルドは指が目に入ったとアピール。
再開後、飛び込んで右から左を放つ挑戦者は、続いて右アッパーを打ち込む。さらに右を打ち込むマクドナルドに、王者がローを返し、前蹴りで顔面を射抜く。続くローに、マクドナルドは右を合せ、ベラォンはバランスを崩す。
3R、乱打戦のなかでヒザを蹴り上げた王者。マクドナルドは打ち合い上等、そんな展開を待っているかのようだ。と、ワンツーで前出たベラォンが組みついていく。ボディロックから前方に送り、後方に倒した王者だが、マウントを狙ったところにブリッジを合せられマクドナルドが立ち上がる。
ワンツーから右をヒットさせたマクドナルド、王者は右アッパーを返す。残り1分、前に出た両者の拳が一瞬、交錯する。マクドナルドは距離を取り、ここで王者のスピニングバックキックが初めて正面からマクドナルドを捉える。
4R、ベラォンのテイクダウン狙いをスプロールしたマクドナルドは、ヒザ蹴りから王者が前に出てくるとカウンターを狙うが、ここは空を切る。打ち気になった挑戦者にテイクダウンを合せようとしたベラォンだが、ここも失敗。ベラォンはスピニングバックキックをここでも見せる。手数が減った挑戦者、王者の蹴りが影響を与えているのか。
残り2分を切り、ベラォンが組みつくとヒザを突き上げる。投げがすっぽ抜けたマクドナルドは、バックを奪われそうになり、体をスライドして腹這いになる。と、同時にベラォンが肩固めの形へ。1分近く耐えた挑戦者だったが、最後は観念したようにタップ。顔面を真っ赤に染めた22歳のチャレンジは終了を迎えた。初防衛に成功したベラォンは、「ドミニク・クルーズ、早く戻ってこい」と統一王座戦を熱望した。