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【UFN88】元バンタム級王者バラォン、フェザー級転向初戦でスティーブンスに出鼻くじかれる

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国/9位)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ヘナン・バラォン(ブラジル/2位※バンタム級)

バラォンのフェザー級初戦。スティーブンスがローを続けて蹴り込む。バラォンはハイキックと後ろ回し蹴り。続くワンツーで右ストレートを打ち込む。ローが急所に入ったようにも見えたが、構わず右ストレートをヒットさせたバラォン、そのガードの上から左ミドルハイをスティーブンスが蹴っていく。素早いパンチのコンビネーションを見せるバラォンに対し、スティーブンスの一発は大きい。

と、バラォンが組んでケージ際へ。離れたスティーブンスにバラォンは左ミドル。今度はスティーブンスが組んでケージにバラォンを押し込む。残り1分で離れた両者、パンチの応酬のなかでバラォンが後ろ回し蹴りからダブルレッグ。ボディロックから前方に崩しつつバックに回ったところで初回が終わった。

2R、思い切りワンツーを振るっていくスティーブンス。バラォンのダブルレッグを切り、右ロー、右ストレートを当てる。バラォンのアッパーに左ストレートを入れ、続くフックにもカウンターの右アッパーをヒットしたスティーブンスが前に。右オーバーハンドにヒザを返したバラォンだが、右フックを被弾し焦りの表情を浮かべる。スティーブンスはテイクダウン狙いを切って、逆にバラォンをケージに押し込むとショートアッパーを嫌がらせのように打ち続ける。

オクタゴン中央に戻った両者、バラォンは後ろ回し蹴り。ブロックしたスティーブンスがスラッピーな左フックから右ミドル、続いて右ストレートを当てる。バラォンも左フックを返すが、呼吸を整え追撃はない。と、残り20秒でついにテイクダウンを決めたバラォン。スティーブンスはバックを与えることなく立ち上がった。


最終回、大外のパンチとストレートのコンビネーションを繰り出すスティーブンスにバラォンが左を返す。バラォンは左ジャブから組み付くが、スティーブンスが体を入れ替える。左ジャブを打ち合った両者、バラォンも手数を緩めない。残り2分でダブルレッグに出たバラォンがテイクダウンに成功する。バラォンは足を束ね、右手を引き寄せてから立ち上がり際にバックに回り込んだが、スティーブンスが胸を合わせる。

バラォンは逆にケージを背にする形になるも、上手く回り込んで離れる。最後の1分、スティーブンスが右アッパー、バラォンはヒザを返したが、右フックを打たれる。最後まで手を出し続けた両者、試合終了と同時に勝利をアピールした後に健闘を称えあった。

結果、ジャッジ3者とも29-28でスティーブンスが勝利し、「何も驚くことはなかった。バラォンは偉大チャンピオンで復活を果たした。でも、145ポンドは僕の階級だから」と語った。

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