【UFN68】メインはダン・ヘン×ボッシュ。注目のポイエー、オルテガ&ソト
【写真】ポイエー>オルテガ>ソト。ライト級~バンタム級、今大会の注目3選手だ(C)MMAPLANET, GONGKAKUTOGI & RFA
6日(土・現地時間)、ルイジアナ州ニューオーリンズのスムージーキングセンターでUFC Fight Night 68「Boetsch vs Henderson」が開催される。メインはミドル級ダン・ヘンダーソン×ティム・ボッシュ、セミはヘビー級のベン・ロズウェル×マット・ミトリオン戦が組まれているが、ここでは軽量3階級のファイトに注目したい。
ダスティン・ポイエーはライト級復帰2戦目をヤンシー・メデイロスと戦う。前戦はカルロス・ディエゴ・フェレイラを相手に圧倒的な強さを見せつけ、KO勝ちしているポイエー。過度の減量を無くしたことで、試合当日のパフォーマンスはフェザー級時代を明らかに上回っていた。メデイロスも変形ブルドックチョーク、あるいはリバース・ギロチンというべき変わった絞めで勝利するなど、注目度が上がっているファイターだ。ポイエーの打撃のラッシュに巻き込まれない――メデイロスが勝利するためには、試合開始直後の横移動が重要になってくる。
続いてフェザー級はブライアン・オルテガ×チアゴ・タバレス。ヘナー・グレイシーの愛弟子オルテガは、昨年7月のマイク・デラ・トーレ戦でUFC初陣をRNCにより勝利するも、禁止薬物が検出されノーコンテストに。サブミッション・オブ・ザ・ナイトも失い、この試合が仕切り直し――禊の一戦となる。
そんな試合でUFCはオルテガに試練を与えた。対戦相手のタバレスは今回の試合でフェザー級2戦目だが、UFCでは通算9勝5敗1分の戦績を誇るベテラン。スタイル的には打撃を当てて、テイクダウンから柔術というねちっこい展開を得意としている。オルテガは極め重視、時にはポジションを失ってまで極めにこだわる。その姿勢は潔いが、簡単に下になるケースが多いだけに、ここは10カ月の強制休養期間に、上を取るという部分でどこまで上達しているかを確認したい。タバレス相手に上を取り、持ち味のサブミッションで勝利となると、一気にフェザー級で存在感を増すこととなるだろう。
最後にバンタム級からは、ジョー・ソト×アンソニー・バーチャック戦。ともにUFC1敗同士の対戦だが、ここはソトに注目いたい。初代Bellator世界フェザー級王者のソトは昨年8月のUFC初陣がヘナン・ベラォンの欠場により、急遽世界戦に。TJ・ディラショーを相手に5Rに敗れたものの、そこまでの善戦で実力のほどを見せつけた。今回、ソトに必要なのは善戦や好パフォーマンスなどでなく勝利。バーチャックは前回の試合で一本負けしており、ソトにとってはここで星を落とすことは、ディラショー戦を意味のない試合としてしまう。たなぼたでなく世界の頂点を目指すためには、低い姿勢から放たれるスピーディなテイクダウンとパワフルな寝技でしっかりと勝利を手にする必要がある。
■UFN68 対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ティム・ボッシュ(米国/13位)
ダン・ヘンダーソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル(米国/10位)
マット・ミトリオン(米国/12位)
<ライト級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ヤンシー・メデイロス(米国)
<フェザー級/5分3R>
チアゴ・タバレス(ブラジル)
ブライアン・オルテガ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ジョー・ソト(米国)
アンソニー・バーチャック(米国)
<バンタム級/5分3R>
フランシスコ・リベラ(米国/11位)
アレックス・カサレス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ショーン・ジョーダン(米国)
デリック・ルイス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・エバーソール(米国)
オマリ・アクメドフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
クリストス・ギアゴ(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョー・プロクター(米国)
ジャスティン・エドワーズ(米国)
<ミドル級/5分3R>
ヒカルド・アブリウ(ブラジル)
ジェイク・コリアー(米国)
<バンタム級/5分3R>
ホセ・キニョネス(メキシコ)
レオナルド・モラレス(ニカラグア)