この星の格闘技を追いかける

【ADCC2015】5人のアジア&オセアニア代表の声

ADCC2015【写真】力強いコメントを発した関根秀樹。頂上人の祭典、世界への期待が高まる (C)HIROYUKI KATO

23日(日)、東京都世田谷区の北沢タウンホールで「ADCCアジア&オセアニア予選」が開催され、8月28~30日にブラジルはサンパウロで開催される世界大会に出場するアジア&オセアニア代表が決まった。

ここでは世界大会に臨む男子5人の代表選手たちの声をお届けしたい。
Text by Hiroyuki Kato

66キロ以下級代表 平尾悠人
「今回は海外からたくさん選手が参加し、非常にレベルが高い印象の中で、自分が勝ったというのはまだ信じられません。ADCCルールはスタンド勝負も必要なので、予選に向けて大学のレスリング部にも出稽古で鍛えたのも功を奏したかな、と。自分は柔術しかできないので、柔術で勝つしか無いと思っています。本戦も思いっきりやるだけです」

77キロ以下級代表ノ・ヨングァン
「今回特例としてエントリーを認めてくれたADCCの皆様には感謝します。この予選はIBJJFの国際大会で強豪選手と戦い、メンデス兄弟のATOS柔術でも練習した成果が出たと思います。本戦でも是非メダルを狙っていきたいです」

88キロ以下級代表 三原秀美
「予選に出るのは確か……8年ぶりです。就職、結婚、家庭を持ったことで格闘技から少し遠ざかっていた状態でした。ただ去年、道場で出稽古にやってきた若い柔術家の世羅智茂君(GROUND CORE)に酷くヤラれて。このままじゃ、イカンなと火が点きました。昨年夏から一から体作り直して、本格的練習は今年から。関西の強い選手がいる道場に出稽古に行き始めたところで、丁度今回予選があったので参加することにしました。最近、柔術界やグラップリング界では、日本人が強い選手の噛ませ犬扱いですけど、本戦では自分の得意技を出して一本取りたいです」

99キロ以下級代表 小澤幸康
「予選2日前まで修学旅行の引率があり、生徒達が寝静まった後に公園を走るなどして減量(約17キロ)はギリギリのところでした。ただ思ったより動けたし、過去3度代表になっている経験もあるので、上手く作戦立て出来たので勝つことができました。8月の本戦は丁度夏休み期間、教育委員会次第ですが是非行きたいです」

99キロ超級代表 関根秀樹
「相手と体のサイズも違うので、キムラやアメリカーナは掛けるのは難しかったので、腕十字か足関しかないなと思っていました。相手は極めに合わせてひっくり返して上になるという戦法だったので、まず“削る”ことを意識しました。しつこく抑えこみ、ニーオンザベリーなどで、体力を消耗させての一本勝ちはプラン通りでした。前回本戦ではメダルに手が届きませんでしたが、ディーン・リスターをパスが出来て、十分戦えることは分かりました。今回はウェイトとフィジカルも上げているので、メダルを取りたい。いや、日本人として取らなければダメです。ビッグネームを倒さなければメダルはないですが、自分もビッグネームぐらいの気持ちで挑みます」

■ADCCアジア&オセアニア予選リザルト

【66キロ以下級】
1位 平尾悠人(X-TREME柔術アカデミー)
2位 西林浩平(reversal Shinjuku Me, We)
3位 松本輝之 (シューティングジム大阪)

【77キロ以下級】
1位 ノ・ヨングァン(韓国/jiu-jitsu lab)
2位 アサノブ・ザンベック(キルギス/キルギス共和国代表チーム)
3位 中倉三四郎(FIGHTING TIES)

【88キロ以下級】
1位 三原秀美(総合格闘技道場コブラ会)
2位 佐藤竜太(フリー)
3位 南和良 (パラエストラ東大阪)

【99キロ以下級】
1位 小澤幸康(TEAM-KAZE)
2位 荒井勇二(GUTSMAN)
3位 ハリー・グレッチ(豪州/ IgorMMA)

【99キロ超級】
1位 関根秀樹(ボンサイブルテリア)
2位 ジョシュア・ブラウン(豪州/De Been 100% Jiu Jitsu)

【女子60キロ以下級】
1位 湯浅麗歌子 (パラエストラ品川)
2位 イウィア・グルコワスカ(豪州/Absolute MMA)
3位 八木沼志保 (NEXUSENSE)

PR
PR

関連記事

Movie