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【UFC & SHOOTO BR54】UFCファイトパスで修斗ブラジル54をライブストリーミング!!

SHOOTO BR【写真】2011年8月に開催されたリング時代、そして修斗公式戦時代の修斗ブラジル大会(C)MMAPLANET

13日(水・現地時間)、UFCより17日(日・同)にUFC FIGHT PASSにて修斗ブラジル54のライブストリーミングを行うという発表があった。

ブラジル・リオデジャネイロのエブライカ・ソシエダージ・カルチュラル・エスポルチーバ・エ・ヘクレチーバで開催される修斗BR54が、UFC FIGHT PASSでライブストリーミングされる。UFCの新機軸であるファイトパスはファイトナイトやプレビュー、各国のTUFなどそれぞれの地域のTV中継によって提供コンテンツに違いが見られるが、現時点でUFC以外のMMAライブイベントをストリーミングするのは女子MMAのINVICTA FCに次いで2例目となる。

修斗ブラジルはUFC世界フェザー級王者ジョゼ・アルド擁するブラジルの名門ノヴァウニオンの総帥アンドレ・ペデネイラスがプロモーターを務めている大会だ。もともと修斗ブラジルはアレッシャンドリ・ペケーニョのコーチであったトニコ・ジュニオールが自らオーナーを務めていたワールド・ファイト・センター内でサブミッション、そしてアマ修斗と大会開催を重ね、2003年6月にインターナショナル修斗コミッションより、プロ公式戦を行うことが認められ活動を始めた。

その後、04年10月にK-1系やメッカVT系ストーム・サムライに加えてADCC世界大会の現地コーディネイターを務めていたパウロ・ゾエーリョ率いるイベント=Never Shake(ネバーシェイク)と握手(笑)し、サンパウロに進出。翌05年には元シュートボクセのセルジオ・クーニャを陣営に加え、クリチーバでイベントを開催も2005年12月大会を機に彼らのユニットは空中分解し、活動停止に追い込まれていた。

その修斗ブランドをブラジルで維持したのが、ペデネイラスだった。1998年のVTJに自らが出場し、その後はシャオリン・ヒベイロを修斗世界ウェルター級(※70キロ)王者に育て、ホブソン・モウラや現Bellator世界バンタム級王者マルコ・ロウロらを日本の修斗公式戦に送り出していた彼は、06年3月に自らが保有するアッパージム内で修斗ブラジルの活動を再開した。

ペデネイラスはジム大会でスポンサーへの浸透度と高め、TV局をつけブラジル全土でイベントを展開し、フィーダーショーとの地位をブラジル国内で絶対のモノとした。11年8月には米国でのライブストリーミングを行うなど、ジャングル・ファイト、ビテッチ・コンバットと並ぶブラジル国内主要大会として、これまでに53回のイベントを数えるようになっている。この間08年1月に修斗コミッションからは、トニコが代表の座を解かれていたブラジル修斗協会代表の座にペデネイラスが就任することを発表し、新たに修斗南米王座を儲けた。

この修斗南米王者からジェシー・フォルミーガ、ヘナン・バラォン、ジョニー・エドゥアルド、ハクラン・ディアス、ルイス・ラモス、カイオ・マガリャエス、ホニー・マルクスなど多くのUFCファイターを輩出し、不動の王者アルドの活躍などもあり、ペデネイラスとUFCの関係は密接になっていたことは間違いない。

するとペデネイラスは早々に階級をユニファイドと合致させ、修斗本来の階級で行うことをキャッチウェイトと現地では発表するなど独自路線も展開してきた。さらに2013年11月に開かれた修斗BR44より、ケージの導入を始め、この時点でルールもユニファイドを使用している。結果、ペデネイラスと修斗コミッションのやりとりのなかで、修斗ブラジルという大会名であっても、同イベントを組まれている試合は修斗公式戦でないという共通認識も持たれるようになった。

実際、修斗南米ランキングは更新されないという状況のなかで、今回ファイトパスでストリーミングされる修斗BR54のメイン=フィリッピ・フロエス×チアゴ・マンシーニャ・シウバの一戦は修斗フェザー級選手権試合と謳われている。

が、本来ではあれば修斗公式戦でないため、修斗南米王座でもない。いってみれば修斗ブラジルというイベントの冠が掛かった選手権試合というところか。そのような細かい点には無頓着であるほうが、ビジネス展開としは楽であり、ファイトパスはバーリトゥードの母国で開催されている修斗の大会という──歴史をラインナップに加えることができるということか。そして日本のファンとしては、ブラジルの新鋭の試合がパッケージ料金のなかで確認できることはポジティブなニュースということになる。

■ Shooto Brazil 54 対戦カード

<Shooto Brazilフェザー級選手権試合/5分3R>
フィリッピ・フロエス(ブラジル)
チアゴ・マンシーニャ・シウバ(ブラジル)

<73キロ契約/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
ベニト・タヴァレス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・コレン(ブラジル)
アレックス・トレムバラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
イヴァン・パイヴァ(ブラジル)
アントニオ・アラウージョ(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
ヤゴ・ブライアン(ブラジル)
カルロス・エドゥアルド・デ・シウバ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ナカーシャ(ブラジル)
アウミール・ジュニオール(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルイス・カーニ(ブラジル)
フィリッピ・シウバ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
レオ・ジャカレ(ブラジル)
ジュリオ・セザール・モラエス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ギヘルメ・ドゥイン(ブラジル)
デニウソン・オリベイラ(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
エルビス・オリベイラ(ブラジル)
ルーカス・ファグンデス(ブラジル)

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