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【ONE27】青木×安藤大会で、ガフロフ&ナシューヒン=ロシア勢揃い踏み。タイナネス&アングも復帰

ONE28【写真】ガフロフ&ナシューヒンのロシアン・フェザー級勢、そしてタイナネスとアングの復帰。良質なカードが並ぶONEシンガポール大会だ (C)MMAPLANET

先週10日(金・現地時間)5月22日(金・同)にシンガポール、カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE27「WARRIOR’S QUEST」の追加カードが発表されていたので遅ればせながら、お伝えしておきたい。

メインは既報の通り、ONE世界ライト級選手権試合=チャンピオン青木真也×チャレンジャー安藤晃司戦が行われる同大会、本拠シンガポール大会だけあって力の入った上位カードが出揃ってきた。

まず今回の発表を前にハワイの親子鷹ローウェン・タイナネスが2年振りにONEに出場。カザフスタンMMA界の名門アラッシュMMA所属クアット・カミトフとの対戦も明らかになっていたが、彼の初出場に続き、強力なロシア系ファイターの出場が明らかとなった。まず、昨年12月のフィリピン大会で同国のエース=エドゥアルド・フォラヤンを鮮烈のヒザ蹴りからサッカーボールキックで下したティモフィ・ナシューヒンがフェザー級に転向、ロブ・リシタと対戦する。

カザフスタンやモンゴルにほど近いロシア・ケメロヴォオボクズネツク出身、キャリア8勝1敗で現在は8連勝中のナシューヒンはライト級でも脅威の存在になると思われたが、今回から階級変更、一体どれだけの力を見せることになるのだろうか。そのONEフェザー級には、今回ナシューヒンと対戦するリシタを衝撃の右ハイからRNCで倒したマラット・ガフロフも出場し、マレーシア在住のニュージーランド人ファイター=イブ・タンと戦うことが決まっている。ガフロフは紛争中のウクライナに隣接したロストフ州オスタフ・ナ・ドヌー出身、これまでにMMAでは10戦10勝7試合で試合をフィニッシュしている。

既にロシアや中央アジアからはカザフスタン人のイゴール・シヴィリがONE世界ミドル級王者に君臨しているが、ナシューヒンのフェザー級転向により、スバ抜けた破壊力を持つロシア人ファイアーが揃い踏みすることになる。王者はモンゴルのジャダンバ・ナラントンガラグ。とんでもない陣容、まさにワールド・クラスのファイターが揃うONEフェザー級戦線だ。

一方、メインで日本人対決が組まれたライト級戦線ではフォラヤンやヴィシール・コロッサに一本勝ちしているタイナネスの再登場、さらにイヴォルブ所属の香港系英国人エディ・アングが昨年5月にヴィンセント・ラトゥーにまさかのTKO負けを喫して以来、1年振りの復帰戦を行う。対戦相手は昨年7月に安藤に敗れるまでブラジルMMAシーンで10連勝していたハファエル・ヌネス。アングがついに厳しいマッチメイクを組まれることとなった。

フェザー級の勢力分布図に大きく食い込んできたロシア勢、ポスト青木×安藤の行方が見えてくるライト級と、やはりシンガポール大会と思わされる面子が揃ってきた。

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