【on this day in】4月15日──2010年
【写真】この試合を見て、ベン・アスクレンの凄さに全く気付かなかった(C)BELLATOR
Bellator14
@イリノイ州シカゴ、シカゴ・シアター
「ベン・アスクレン×ライアン・トーマス戦は、青木真也がギルバート・メレンデスと戦ったテネシー州メンフィスの宿で、ディレイ中継をベラトールのホームページでチェックした。メンフィスにはこの日、到着したのだが、シカゴ・オヘア空港のパスポートコントロールが込みまくっていて、乗り継ぎ便に間に合わなかった。僕とカメラマンの長尾さんは、ユナイテッド航空をヘビーローテーションしている部類の人間だったので、次の便に振り替えてもらうことができたが、翌日の飛行機を割り当てられるようなら、空港から電車で40分もあれば到着するシカゴ・シアターで、ベラトールの取材をしてやろうと思案していた。この日がベン・アスクレンのベラトール初陣。他にもジェフ&パット・カーラン、お色気たっぷり子ちゃんのフェリス・ヘリッグ、ウィルソン・ヘイスが出場し、トビー・イマダ×ジェイムス・クラウスなんてカードも組まれていたのだから、今となっては飛行機が取れなかった方が良かったと思える。で、映像で見たアスクレンは、極まっていないギロチンで試合がストップとなりトーマスに勝利した。このレフェリーのミスばかりが印象に残り、そこまでに彼が見せていたシッティングガードから起き上がってシングルでリバーサル、担ぎパスを嫌がり背中を見せたトーマスにギロチンを仕掛けた──という素晴らしいセットアップに全く斟酌していなかった。アスクレンのスクランブルの強さ、トップコントロールの素晴らしさを見抜くことができなかった。ホント、観察力にも洞察力にも欠ける己が嫌になる」
on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。