【2014-2015】金原正徳<03>「やりたい選手はたくさんいますけど、ちょっとずつ」
【写真】「日本人のなかで一番強い」──2015年、金原にはぜひとも夢の続きをオクタゴンのなかで見せてほしい(C)MMAPLANET
2015年、引き続き注目したいファイターの声。トリと務めるのは金原正徳インタビューの最終回。苦難の末に辿り着いたUFC。そんな苦労とは別に、オクタゴンのなかではシビアな戦い、現実が待っている。2015年、UFCでの戦いを金原はどのように捉えているのか。
<金原正徳インタビューPart.01はコチラから>
<金原正徳インタビューPart.02はコチラから>
──世界最高峰のUFC、正直なところ出場することが目標の選手もいますし、チャンピオンを目指すことを目標としているファイターもいます。金原選手の場合は、これまでの経緯を考えると、出場したことでも一つの達成感があると思うのですが。
「もちろん夢は見たいです。夢は見たいですけど、なかなか難しいということは自分でも分かっています。自分がどこまでできるのか、通用するのかも分からない。でも、今のバンタム級の日本人のなかで自分が一番強いとは思っています。だから自分より強い人が出てきたらしょうがねぇなぁとは思うけど、できる限りのことはやっていきたい。日本の格闘家、若い人達に夢を見せたいというのはあります。
今、夢のない格闘技界、格闘技の世界で少しでも良い思いをして……、良い思いをすれば──。金原みたいになりたいなぁと、そういう風に思ってくれる人が1人でも、2人でも……そういう選手が出てきてくれれば嬉しいと思います」
──努力をすれば報われるなんて甘い人生ではないですけど、諦めると夢は叶わないことを金原選手が示したことで、多くの選手に勇気を与えたと思います。記者の自分でも、本当にそう思わせてもらえました。
「本当は俺、あの『夢は諦めなければ叶う』っていう言葉、大ッ嫌いだったんです(笑)。そんなもんじゃなぇよって。でも、UFCと契約して、日本大会で勝てた。勝てて本当に良かったです。あそこで負けていたら、阿呆ですよね(笑)。『お前もかッ!』って言われそうで。勝てる、勝てる、強い、強い──って周囲からも言われていたんで、負けたら辞めようかと正直、思っていました。それぐらい最後の勝負だと思っていたところ、何とか首の皮一枚つながっているので、今度はチャレンジしていきたいです」
──インタビューの冒頭で話してくれたように、春を目途に試合に出たいという意向を持っている金原選手。そのオクタゴン2戦目を楽しみしています。周囲は強い選手ばかりでタフな戦いが控えているとは思いますが。
「強いヤツらだらけなので……。前回の試合が良かったのか、ショーン・シェルビーが『カネハラとユライアをどうしてもやらせたい』と言っているということはマネージャーを通しては聞かされています」
──一度、12月に組めないかという打診があったと伺っています。
「ハイ、12月とか1月に金原×ユライアを組みたいということだったみたいです。もちろん、俺はいきなりユライアとやらせてほしいと言える立場じゃない。でも、UFCがやってくれというなら断る立場でもない」
──本音を言えば?
「一つずつやっていきたいです。やりたい選手はたくさんいますけど、ちょっとずつ……。まぁ、カサレスには勝ったので次はもう少し、上の選手とやらせてくれれば良いですね」
──UFCに出場することで満足していないというところをオクタゴンから見せてください。
「ギャフンと言わせたいですね。ブライアン・キャラウェイ辺りとやりたいです(笑)。よろしくお願いします」
──では最後にGOZOさんに一言お願いします。
「あぁ、××××××××(笑)」(この一言は近日アップ予定の動画でご確認ください)
<金原正徳とMMAPLANET in 2014>
9月20日、UFN52 vs アレックス・カサレス
9月16日、コメント UFC JAPAN、アレックス・カサレス戦に
【bonus】
2011年11月19日、XFS02 vsプレディ・ハリソン