【DEEP DREAM】V.V meiと対戦する浜崎朱加<02>「トップとしてやらなきゃいけない」
【写真】V.V mei戦をステップとは捉えていないが、世界での戦いを前にして負けられない一戦とする浜崎(C)GONGKAKUTOGI
31日(水)埼玉県さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで開催されるDREAM IMPACT2014~大晦日Special~。
いよいよ開催が明後日に迫ってきた日本MMA界の大勝負= DEEP DREAM 、MMAPLANETでは駆け込み企画として、同大会に出場する選手7名をピックアップしインタビューを行った。
最終回はV.V meiと対戦する浜崎朱加インタビュー後編。日本女子MMA界アトム級頂上決戦を前に、日本一に賭ける想いと自負を語った。
<浜崎朱加インタビューPart.01はコチラから>
――話は遡りますが、11月1日のInvicta FCでは当初、ブラジルのエリカ・チブリシオとアトム級で戦う予定でしたが、相手がビザを取得できず中止となりました。
「直前に中止になってキツかったです……」
――そのチブリシオは、続く12月5日大会でミッシェレ・ウォーターソンから同級王座を奪取しています。
「正直、ミッシェレが負けたことは少し驚きました」
――自分と対戦しなかった選手が、次の大会でいきなり王座に挑んだという経緯については?
「そこは気にしていないですね。実はエリカのビザが間に合うか間に合わないか、という段階で“もし試合がなくなったら、12月5日は出られる?”というぐらいのレベルですけど、話はもらっていたんです。でも11月1日に向けて調整していて、そこからまた1カ月後というのは期間も短かったので断りました。だから次の大会でエリカが挑戦者になったのも仕方ないかなって」
――Invicta側のフォローもあったわけですね。
「はい。それと、私にとって誰がチャンピオンかは、そこまで重要なことじゃないかもしれないですね。どちらも強いし、いつか両方とも対戦してみたいです」
――V.V mei戦を希望した理由と同じで、とにかく強い選手と対戦していきたいと。
「はい、そうです」
――反対に自分自身は、世界のアトム級でどれくらいの位置にいると思いますか。
「海外まで考えると分からないですね。未知でも強い選手はゴロゴロいますし。でも国内だったら、誰にも負けたくないし、一番でありたいと思っています」
――“一番でありたい”という言葉からは、まだ国内でも自分が一番だと思っていないということでしょうか。
「まだまだ理想には程遠いですから。特に48キロではまだ1試合しかしていないので、国内でもどれくらいのポジションなのかは分からないんですよ」
――48キロで、元ジュエルス王者のスギロック選手に勝利するかぎり、それより上はUFCと契約したハム・ソヒ選手を除けば、ヴィー戦しかいないのでは……。
「じゃあ、ヴィーさんに勝てば認めてもらえますか?」
――それは浜崎選手が国内トップとして認められるかどうか、という意味ですか。
「はい。……誰かに認められたくて格闘技をやっているわけではないんですけど、ヴィーさんに勝てば、私が国内トップになったと思えるのかなって」
――両者の実績からして、勝者はそう言い切れる、国内女子MMAの頂上対決だと思います。
「そう思って見てもらえると嬉しいです。ただ、世界を目指している立場からすると、日本で一番になったからといって、そこで終わりではないんですよ」
――確かに、そのとおりです。
「柔道時代から世界で強い人をたくさん見てきていますし、日本で一番になったからって、満足してちゃいけないと思います。もちろん今回の試合が、世界へのステップというわけではないけど、でも試合でしか自分が成長しているのかどうか分からないんです」
――もう一度、自分が世界に挑む力があるかどうか、今回勝たないと自信が持てないのですかね。
「うーん、練習より試合でのほうが、“コレができるようになった!”と感じることが多いんですよ。でも練習ではやったことのない技が試合で出たりすることもあって、試合してみないと分からないことが多いですね(笑)」
――浜崎選手といえば、これまでどれだけ勝利を重ねてきても、自信より不安のほうを口にするほうが多かった印象が強いです。それは今も同じですか。
「試合をやってみて48キロでもできるかな、という自信が多少はつきました。でも海外を見据えた時、これで通用するのかなっていう不安しかないです。日本人選手が相手でも不安ですよ。今度の試合も同じです。でも打撃を学んだことで、少しだけ変わってきましたね」
――それほどまでに、ボクシングのトレーニングが大きな割合をしめているのですね。
「あとは藤井さんが引退したことも大きいです。今は私がトップとしてやらなきゃいけないんだって、そう思えるようになりました。ヴィーさんとの試合は、気持ちは挑戦者です。でも私が日本のトップなんだと、そう思ってヴィーさんに挑みます」
――どのような試合にしたいですか。
「会場が大きいので、入場の時に飲まれないようにしたいですね(笑)。でも、ケージのなかに入れば、いつもと同じです。厳しい試合になるし、だから面白い試合になると思います。でもフルラウンドやるつもりはありません。今までの試合と同じように、一本で勝ちます。勝って私が国内トップであることを証明して、もう一度世界を狙います」
■DEEP DREAM IMPACT対戦カード
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 北岡悟(日本)
[挑戦者] 吉田善行(日本)
<フライ級/5分3R>
元谷友貴(日本)
マット・マンザナレス(米国)
<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
大塚隆史(日本/DEEP)
石渡伸太郎(日本/パンクラス)
<DEEP×パンクラス対抗戦 フェザー級/5分3R>
横田一則(日本/DEEP)
ISAO(日本/パンクラス)
<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
神酒龍一(日本)
<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
越智晴雄(日本)
<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
キム・ギュファ(韓国)
<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
北田俊亮(日本/DEEP)
中島太一(日本/パンクラス)