【Metamoris】足関のリスター、腕十字のシャンジは後者攻勢もドローに
<20分1R=ノーギ>
ディーン・リスター(米国)
Draw.時間切れ
シャンジ・ヒベイロ(ブラジル)
今大会唯一のノーギマッチは、リスターのテイクダウン狙いでスタート。シャンジは的確にスプロールし、スタンド戦は続く。4分20秒、シッティングガードを取ったリスターに対し、シャンジは担ぎパスからサイドへ。オーバーフックからマウントを一気に奪取したシャンジは、ダブルリストからキムラを仕掛ける。
ヒジを引き寄せ、大丈夫だというポーズを見せるリスター。シャンジは腕十字に移行していき、じっくりと時間を掛ける。頭をつき、足を払ってリスターを仰向けにしたシャンジは、そのクラッチを解きにいくが、リスターが上体を起こすと、下にならないようスタンドへ戻る。
7分半が過ぎ、試合がスタンドに戻ると、リスターがダブルレッグダイブから引き込む。インサイドハーフガードのシャンジが足関節を警戒し、スタンドへ。リスターも立ち上がり、テイクダウンを狙うが失敗。胸を突きだすリスターに、シャンジは小内刈りを仕掛けるも、リスターは笑顔で受ける。
残り10分となり、引き込んだリスターはスリークォーター・ガードへ。ワキを差せないリスターに対し、シャンジがパス。リスターはディープハーフからワキを差しシングルを狙うも、シャンジはしっかりと足を畳み、右手をついてトップをキープする。潜らせないシャンジ、足を引き寄せハーフを続けるリスターに対し、シャンジはキムラからリバーサル、そのまま腕十字へ。足を払って、上を取ったシャンジは一気に腕十字の形になるが、リスターは耐えきってエスケープ。両者が立ち上がり、再びリスターが引き込む。
残り5分30秒、再びパスに成功したシャンジは体を起こしたリスターをがぶる。シッティングガードのリスター、試合はスタンドに戻る。リスターのテイクダウン狙いを潰し、またも腕十字の形に入るシャンジは、足関節狙いを嫌いスタンドへ。
残り3分、スリークォーター・ガードから潜ったリスターが、得意の足関節へ。逃げるシャンジは、一瞬背中を与え立ち上がる。シッティングガードを担ぐシャンジ、ハーフから潜るリスターがハーフガードスリープを決める。残り1分を切り、場外付近からマット中央で再開となると、シッティングからパスを嫌がり、リスターが亀の態勢に。ディフェンスに徹し切りガードに戻したリスター。シャンジのパス狙いに、リスターがワキを差したところでタイムアップとなり、今大会で初めてドロー決着となった。
「腕十字はもう少しで極められそうだった。シャンジのミスを待っていたけど、我慢強く戦われた」とリスターが試合を振り返ると、シャンジは「ボトムから足関節に警戒していた。ドローで申し訳ない」と語った。