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【Metamoris】ガルバォン、ヒーロンのお株奪う生き残りの術見せる

<20分1R>
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)
Draw.時間切れ
ヒーロン・グレイシー(ブラジル)

競技柔術の急先鋒ATOS所属のガルバォンと、セルフディフェンス派の権化ホリオン・グレイシーの長男ヒーロン。柔術イデオロギー対決はスタンド戦が続き、ヒーロンが足払いを見せる。ガルバォンはテイクダウンからすぐにパスを奪うと、そのまま抑え込む。ガードに戻せないヒーロンの頭をガルバォンが跨ぎ、上四方へ。

2分20秒が経過し、ガルバォンが攻勢が続くも、この一戦ではヒーロンのディフェンスが見ものとなる。腰を押し、足を戻したヒーロンに対し、ガルバォンはワキ差しパスガードへ。腰が切れないヒーロンは、道着を掴んでガルバォンを引き寄せる。ガルバォンの左ヒザを右手で押し、足を戻したいヒーロンだが、ここでマウントを許す。

その刹那、マウント返しをヒーロンが決めると試合はスタンドへ戻る。そのまま1分が経過し、試合が7分を経過したところでヒーロンが引き込む。ヒーロンの足を捌いてパスを狙うガルバォンがマウントを取り、サイドへ。バックに回ろうとしたガルバォンにスイープを仕掛けたヒーロンだが、ガルバォンはトップをキープしニーインザベリーへ。

ヒップエスケープからハーフに戻したヒーロンだが、ガルバォンのパスのプレッシャーが続く。バタフライガードで正対したヒーロン、試合が半分を過ぎガルバォンが再び足を一本抜いていく。11分30秒、パスから上四方に回ったガルバォン。サイドに戻ったガルバォンに対し、ヒーロンはワキだけは許さない。

ニーインザベリーのガルバォンは、ラペラを使って絞めを狙う。ロールから足を戻したヒーロン、ガルバォンが立ち上がり、汗を拭う。

残り6分、ヒーロンがシッティングガードで前に出ると、パス狙いのガルバォンにアキレス腱固めを仕掛ける。足を引抜き、トップをキープしたガルバォンは再びパスを仕掛ける。

残り4分30秒、距離を取ったガルバォンに対し、ヒーロンも立ち上がる。ヒーロンは小内刈りを仕掛け、残り3分20秒で引き込みからハイガードへ。立ち上がったガルバォンは、ガードを割りに掛かる。

オープンになったが、パスは許さず立ち上がったヒーロン。試合は残り2分30秒になり、初めてガルバォンが引き込む。再びスタンドに戻った両者、ガルバォンはジャンピングガードから、巴投げでトップを奪取する。残り70秒で試合がスタンドに戻ると、ここでもガルバォンが引き込む。残り30秒でアキレス腱固めを狙ったヒーロン、ガルバォンは足を畳んでこれを凌ぎ、トップを取ると試合はタイムアップに。前半は攻めに攻め、疲れるとディフェンスに徹し切ったガルバォンが、ヒーロンのお株を奪う防御を見せた。

ヒーロンの実弟ヘナーのインタビューを受けたガルバォンは「ベストを尽くした。ルールは関係ない。いつも勝利を目指してきた。いつもこのルールで戦うヒーロンに対し、新しい経験だったけど、尊敬心をもって戦ったんだ。最初はよく攻められたけど、それはヒーロンの戦い方だ。でも、僕は自分の戦いを貫いた。こうなることは分かっていた。彼のルールで、彼と戦うことを僕は飲んだ。良い試合ができたと思う」と語った。

一方のヒーロンは「祖父がいつもいっていたように、これはセルフディフェンス。彼の攻めを防ぐためにコントロールする術がある。僕らはコンペティションのための指導はしていない。彼の攻めを凌ぎ、僕は成長できる。それが柔術だ。世界のベストファイターと戦えて良かった。来年は30分で戦いたい」と、50パーセント増し(?)の笑顔で話した。

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