＜20分1R＞
カイオ・テハ（米国）
Def. by 腕十字
ジェフ・グローバー（米国）

寝転がるように引き込んだテハが、リバーサルからマウントへ。グローバーもすぐにリバーサル仕返し、両者揃って立ち上がる。引き込んだテハにヒザ十字からアキレス腱固めを仕掛けたグローバーは、立ち上がって背中を見せる。

そのお尻をなでるテハ。ノー・ポイントがヌルさにつがなっている感じだ。引き込んだグローバーから、パスを奪ったテハが、腕十字を狙う。オモプラッタに移行したテハに対し、グローバーは襟をつかんで手前に引き寄せて、腕を抜く。トップをキープしているテハが、ニアマウントを取るがグローバーはハーフから外掛けに移行し、アンクルロックへ。

ポイントがないためか、足関節から上を取ろうという動きのないグローバーは、ここでパスを許す。上四方から帯を取り、バックをうかがうテハはアキレス腱へ。外掛けでアキレス、トォホールドを仕掛けるグローバーは、アンクルからヒザ十字、さらにアンクルへ、ローリングして足を引抜いたテハが再びパス。右足でグローバーの頭を跨いだテハが、腕を狙う。左手で自らの左足を掴んで、腕十字を防ぐグローバーは頭を抜き起き上がろうとするが、足のクロスがルーズになり、腕のクラッチも外されそうになる。

テハはトライアングルのような形で足を組み、執拗に腕のクラッチを解こうとする。逆の腕を手前に引き寄せ、クラッチを解きそうになったテハが、腕十字を完成に近づける。ブリッジ、後方回転で逃げようとするグローバーはディフェンスに徹するが、そのまま逆の腕（右腕）へのアームロック狙いのような形でクラッチを切ったテハが、グローバーの左腕を腕十字で伸ばし、タップを奪った。

「この試合のために戦い方も練習も何も変えてない。ただ、ジェフも僕も柔術とは何か魅せたかったんだ。柔術ってどういうものか、そのためにたくさん罠を掛けた。ジェフは小さいから、大きい人間よりも少し関節が緩いんだと思う」とテハ。敗者は「作戦はパスして、スイープ、マウントをとって攻撃することだった」と無念の臍を噛んだ。

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