【TUF20】カーラ・エスパルザ、ナマジュナスを寄せ付けず初代UFC女子世界ストロー級王座戴冠
<TUF20決勝UFC世界女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
カーラ・エスパルザ(米国)
Def.3R1分26秒by RNC
ローズ・ナマジュナス(米国)
駆け足で距離を詰めたナマジュナスが、ワンツー。エスパルザもパンチを返すと右ハイを見せる。パンチからテコンドー流の左ミドルを見せたナマジュナスだが、これをキャッチしたエスパルザがテイクダウンに成功する。すぐに立ち上がったナマジュナスは右ミドル、エスパルザは左フックをヒットさせる。ナマジュナスは飛びヒザから距離を詰めてパンチ、さらにスピニングバックフィストとクリーンヒットはなくても、積極的な試合を見せる。
エスパルザのテイクダウン狙いをスプロールしたナマジュナスは、右ストレートもかわして右ストレートを打ち込む。二段蹴り、前蹴りと手数を弛めないナマジュナスに対し、エスパルザも組んでヒザなど、真っ向から迎え撃つ。残り90秒、ダブルレッグを完璧なタイミングで決めたエスパルザがパウンドを連続で落す。さらに足を払って攻め込むも、ナマジュナスも立ち上がりワンツーで応える。逆に組みついたナマジュナスがケージにエスパルザを押し込むが、ヒザ蹴りからパンチを返される。最後の最後に2度目のテイクダウンを決めたエスパルザが、初回を取ったか。
2R、右を振りながら前に出るエスパルザ。続くテイクダウン狙いはナマジュナスが防ぐ。と、ナマジュナスが二段蹴りからヒザ蹴りへ。ローと前蹴りで前に出たナマジュナスをエスパルザは低い姿勢で組みついてテイクダウン。パスを狙いつつパンチを入れる。ナマジュナスが腕を引き寄せてハイガードへ。エスパルザは立ち上がってスタンド戦に。ナマジュナスは疲れたか、パンチを放つと軸が乱れるようになる。そのナマジュナスのテイクダウン狙いを切ったエスパルザがトップからパンチを連続で落していく。
一旦はガードに戻したナマジュナスだが、息を整えたエスパルザはパンチを落しながらパス。懸命に足を戻すナマジュナスに鉄槌、パンチを落す。エスパルザはエルボーからマウントへ、ここから左右のパンチを連打する。ブリッジで横を向き、背中を預けたナマジュナスは殴られながら2R終了の合図を聞くこととなった。
3R、疲労感を隠せないナマジュナスの前蹴りをエスパルザがキャッチしテイクダウン。ナマジュナスは耐久力がなくなってきている。パウンドに背中を見せたナマジュナスに対し、エスパルザがバックマウントの態勢を取る。そしてパンチを連打しRNCへ。一度、腕を入れ替え左手を入れると、懸命にヒジを押し上げようとしたが、ナマジュナスがついにタップ。エスパルザがTUF20優勝、そしてUFC世界女子ストロー級王座という2つの栄冠を手にした。「人生でこんな凄い瞬間を経験したことはないわ。この勝利をチームメイトのシェーン・デルロサリオに捧げる」と感動的なスピーチをした新チャンピオンは、チーム・オーヤマのジヴァ・サンタナ、イアン・マッコール、そしてコリン・オーヤマと歓びを分かち合った。