【UFC181】不運、指が目に入ったリベラがユライアのブルドックチョークに敗れるも……勝者に非なし
<バンタム級/5分3R>
ユライア・フェイバー(米国/3位)
Def.2R1分34秒by ブルドッグチョーク
フランシスコ・リベラ(米国/11位)
一際大きな声援を集めるユライアは、距離を詰めて右ローを繰り出す。さらに左ボディストレートから右前蹴りと圧を強める。ユライアの右に右フックを返すリベラ。ユライアはテイクダウンのフェイクを織り交ぜるも、鋭い右フックを被弾しそうになる。リベラは右ローを蹴ってバランスを崩すが、すぐに立ち上がる。後ろ重心を取るリベラは、テイクダウンをかなり警戒し、パンチにいつもの迫力が感じられない。その分、ユライアのテイクダウンを切れるわけだ。とにかく前に出るユライアは、右ボディフックからテイクダウンへ。これも切ったリベラ、テイクダウンを切り続けることで気持ちに余裕が生まれるか。
残り50秒を切り、若干距離を詰めたリベラが右フックを入れる。リベラのパンチが力強くなってくる。最後までテイクダウンを切りハイキックを狙ったところで初回が終わった。見方によってはリベラのラウンドとも取れる差のない最初の5分間となった。
2R、ユライアの前進にパンチを合わせようとするリベラ、こういう展開になるとテイクダウンディフェンスはどうなるのか。続くシングルレッグを切ったリベラだが、直後に左目を押さえて動きが止まる。ユライアの指が入ったようだが、レフェリーは試合を止めず続行される。ユライアは殴り続け、反応できないリベラがしがみついてきたところでブルドックチョークへ。ここでリベラが力なくタップ。気の毒な展開となったが、レフェリーの指示がない限り、ユライアが攻め続けるのも至極真っ当なこと。「フランシスコが再戦を望むなら、僕は受けるよ。目に指が入ったことは指摘されるまで分かっていなかった。彼には不運だったけど、試合を終わらせるのは僕がやるべきことだから」と語ったユライアはWEC時代から通算14試合目のフィニッシュとなり、アンデウソン・シウバに並ぶこととなった。それにしても、一つの大会でブルドックチョークが2度も決まるとは……、何が起こるか分からない大会となってきた。