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【RFC19】イ・ドルヒ戦で3連勝が掛かる福田力 「見せていない武器も増えています」

Riki Fukuda【写真】ウェルター級戦でもタイトル戦でもなき次戦だが、福田力にとって目標へ向かい、しっかりと駒を進めることができるイ・ドルヒ戦だ (C)MMAPLANET

11月9日(日・現地時間)に韓国ソウルのオリンピックホールで開催されるROAD FC19でイ・ドルヒと対戦する福田力。RFCを主戦場に置くようになって2試合連続フィニッシュと好調を維持している。

そんな福田が2014年3勝目を目指し、イ・ドルヒ戦に臨む。好調の要因と対戦相手の印象などについて尋ねた。

──7月の大会後、福田選手はウェルター級転向、もしくはミドル級でタイトル戦を戦いたいということでしたが、どちらでもない形でイ・ドルヒと戦うことが決まりました。

「ウェルター級で戦いたいということもRFCには伝えました。ただ、契約書ではこの3試合はミドル級となっていることもあり、ここでウェルター級に階級を下げるより、ミドル級で戦ってほしいという返答でした。選手層もあって、すぐにタイトル戦も難しいということだったので、今後を踏まえてこちらの条件も話して、そこも聞き入れてくれたので気持ち良く、100パーセント満足して、この試合を受けさせてもらうこととなりました」

──今回の試合がミドル級戦、今後はミドル級タイトルを韓国で目指すということになりますか。

「この次に勝てば、タイトル戦も見えてくるので、そのつもりでいます」

──イ・ドルヒは昨年6月に川村亮選手に勝っている選手ですね。

【写真】昨年の6月22日にド派手な殴り合いを制し、川村亮から判定勝ちを収めているイ・ドルヒ(C)MMAPLANET

【写真】昨年の6月22日にド派手な殴り合いを制し、川村亮から判定勝ちを収めているイ・ドルヒ(C)MMAPLANET

「打撃……巧いですよね。パンチも鋭いですし。まぁ、韓国は打撃が上手い選手が多いです。そのなかでも巧いという印象があります。身長は同じぐらいなんですけど、体もガッシリしていて。まだ、若くて。今、韓国はMMAが凄く盛り上がりを見せていますし、良い練習ができているでしょう。川村君に勝ってから試合はしていないのですが、あの時よりも強くなっているという腹積もりでいます」

──8月に久米鷹介選手がクォン・アソルに敗れたRFCライト級王座決定戦、そして9月のUFC日本大会で田中路教選手がカン・ギョンホに敗れた試合、この2試合を見て韓国勢は凄く対戦相手の動きを研究し、体で覚えているような練習をしているように感じました。

「凄く研究熱心ですね。自分は韓国で練習をしたことはないのですが、これまで2度RFCに出場して控室で彼らのウォーミングアップや試合前の様子を見ていると、コーチが事細かく指導しているのは分かりました。壁際の攻防だとか、相手の癖だとか、そういう部分を付きっきりで見て、反復作業を行っていますね。そういう風に試合に関して、練習のシステムが確立しているようには感じています」

──では福田選手もイ・ドルヒ陣営に丸裸にされているという覚悟を持って臨む必要があると?

「研究は勿論されていると思います。ただし、自分も1試合毎になにかしら武器を増やしていこうと、ずっと試みてやってきました。まだ見せていない武器も増えています。だから、前の試合と同じ自分ではないということを見せたいですね」

──1月のキム・フィスン戦、7月のユン・ドンシク戦としっかりとフィニッシュできました。何かフィニッシュできる感覚のようなモノが、福田選手自身のなかで備わって来たということはあるのでしょうか。

「う~ん、前回の試合、前々回ともなんか上手く行き過ぎたっていうか(笑)。良い形で勝てたこともそうですが、大きなケガもなく終わることができているという部分でも、良い形が続いています。ただ、試合はやはり基本的に厳しいモノですし、厳しい状況を想定し練習しています。そんななかでもやっぱり気持ちが一番大切だと思います。

強い気持ちを持って、しっかりとフィニッシュしてやろうと思って戦っています。自分はリーチも長くないしですし、前に出ていかないと勝てない。厳しい状況に追い込まれた時ほど、前に出て攻めるという部分は練習中も意識しています」

──その練習環境ですが、岡見勇信選手を中心とした重量級練習の常連のようですね。

「ハイ、和術慧舟會東京本部で行われている重量級練習と、週に一度は慧舟會のプロ練習にも参加させてもらっています。岡見さん、水野(達也)さん、長谷川(賢)君、揃ってサウスポーなのでキックのコウイチ・ペタス選手に来ていただいて、オーソドックス対策をさせてもらっていました。岡見さんが呼んでくださって、そこで自分も見てもらっているような形ですね。辰巳(豪人)君も一緒にやっていました。彼も日曜日にパンクラスで試合なんで」

──名前を窺っていると、錚々たるメンバーです。

「ハイ、皆が皆揃って試合があるので気合が入っていましたしね」

──そうやって一緒に練習している選手たちの名前が挙がると、福田選手が一番小さいという恐ろしい現実が見えてきます(笑)。

「自分が一番小さいですね(笑)。そうだ、高瀬(大樹)さんも時々来てくれますよ。高瀬さんは凄い体をしています」

──おお、パッキャオ&メイウェザー+ヒクソン・グレイシーに加え、ダニエル・コーミエーの良さも取り入れようと貪欲な高瀬DC大樹選手ですね。

「そうなんですか? 自分は一緒に寝技のスパーをやっています。週一ぐらい来てくれますね。このまま良い調子をキープし、ケガに気を付けて追い込んでいる今週いっぱいを乗り切ろうと思っています」

<この項、続く>

■ ROAD FC 19対戦カード

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
イ・ドルヒ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ユン・ドンシク (韓国)
アミウカウ・アウベス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
チャ・ジョンファン(韓国)
アレクサンドレ・バロス(ブラジル)

<女子ストロー級/5分2R>
富松恵美(日本)
ソン・ヒョギョン(韓国)

<ライト級/5分3R>
イ・グァンヒ(韓国)
ムン・ギボム(韓国)

<ミドル級/5分2R>
ジョン・オジン(韓国)
キム・デソン(韓国)

<ヘビー級/5分2R>
シム・ゴンオ(韓国)
フレドリック(米国)

■ Young Guns 18
<フェザー級/5分2R>
ホン・ヨンギ(韓国)
ベク・スンミン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ホ・ユン(韓国)
ハ・テウン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ソク・サンジュン(韓国)
松岡たけし(日本)

<フェザー級/5分2R>
タイロン・ヘンダーソン(米国)
ユン・ジンス(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
オ・ジェソン(韓国)
スチュアート・グッチ(英国)

<フライ級/5分2R>
ジョン・グァンソク(韓国)
キム・ウジェ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
パク・ジュンヨン(韓国)
イ・ジュンギョン(韓国)

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