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【Shooto Brazil 33】アレレ、マルケス判定勝ちが覆ってしまった……

Rodolfo Marques

【写真】判定が覆った一戦。1Rのマルケスの反則の蹴りがペナルティを受けていなければ、普通に判定勝ちだった内容にも見えたが……(C)PVT

<バンタム級/5分3R>
ホドウフォ・マルケス(ブラジル)
Draw
ペドロ・ノブレ(ブラジル)

サウスポーのマルケスに対し、オーソのノブレは後足からの前蹴りを見せ、ヒザ蹴り狙いの足を掴んでテイクダウンへ。これを切ったマルケスは、がぶりから立ち上がってヒザがついている状態で顔面を蹴り上げる。完全な反則攻撃にインターバルが与えられるが、ペナルティなどは受けない。

右から左とパンチを伸ばすマルケスだが、基本的に両者とも遠い距離で戦う。距離を詰めたマルケスは首相撲からヒザを見せよとするも、すぐに距離を取り直す。ノブレも右ストレートを伸ばすが、これは牽制程度だ。中途半端なテンカオを見せたマルケスを首相撲で捉えたノブレは、腰に手を回してテイクダウンを狙うが、すぐに距離を取り直す。

左ローを連続で蹴ってくるノブレに左ストレートから右フックを合せようとするマルケスだが、当たりは浅い。ノブレは左右のハイを見せるが、これもマルケスは簡単にブロック。と、今後はノブレがジャンピングニーを繰り出すも、マルケスが受け止めて組みつく。コーナーにノブレを押し込んだマルケスは、体制を入れか、互いにヒザをボディに突き上げたところで初回が終了した。

2R、ノブレの右ローにカウンターで組みつき、テイクダウンを奪ったマルケス。ロープ際だったため二度目のフリーズで、グランド状態のまま試合がリング中央で再開する。ハーフからコツコツとパンチを落すマルケスに対し、足を戻したノブレは下から組みついて、トップを奪い返す。

マルケスはギロチンに対応するも、自ら技を解いて立ち上がると、すぐに組みつくがノブレが両脇を差してコーナーに押し込んでいく。直後にレフェリーがブレイクを命じる。マルケスに疲れが目立ってきたラウンド終盤、ノブレが手数で優るようになった。

最終回、無意義ストレートを打ち込んで前進するノブレに対し、左で突き放したマルケスが、そのまま距離を詰めて豪快にリフトからテイクダウンを決める。レフェリーはフリーズでなく、ブレイクを命じ試合はスタンドで再開となる。左ローから左ハイ、さらに左ストレートを見せるマルケス。ノブレは近距離からパンチを打つも、すぐに自ら距離を取る。

右ハイから組みついたノブレは、首相撲に移行しヒザを狙う。ノブレを振り払ったマルケスだが、コーナー詰まる。蹴りをブロックしたマルケスがテイクダウンを狙うが、切られると再びコーナーを背負って戦う。組みつかれても、ロープに持たれてテイクダウンをされないためのような消極的な選択をするマルケスは、組んでこずに打撃で攻めてくるノブレに逆に組みついていく。

ローブ際に両者の動きが止るとレフェリーがブレイクを命じるが、再開後にすぐマルケスが組みついていく。体を入れ替えたノブレが、足を掛けていくも案の定、マルケスはロープを背にして耐えて姿勢をいれかえる。ここでもレフェリーがブレイクし、試合は打撃の間合いに戻る。両者、手が出ず決定的な場面のないまま試合はタイムアップに。BTT勢がノブレの両手を挙げるが、2R&3Rともにテイクダウンを許しており、北米基準だとマルケス優勢を見るべきだが……。

果たしてジャッジは、スプリットでマルケスを支持しブラジル国内バンタム級最強決定戦に勝利した。※ノブレ陣営=BTTのムリーロ・ブスタマンチの抗議が通り、結果はドローに覆された

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