【Shooto Brazil33】ホニ・トーレス、12連勝も内容は精彩欠いたモノに
【写真】格下、一本勝ちが望まれた試合で一本を取りこぼすことも少なくないホニー・トーレス。マウントをもっとキープしたい (C)PVT
<ライト級/5分3R>
ホニー・トーレス(ブラジル)
Def.3-0
アレジャンドロ・マンダリーナ(コスタリカ)
右ローから右フック、さらに左フックを振り回すトーレス。マンダリーナは左ジャブを繰り出すが、トーレスの前進を止めることはできない。直後にシングルレッグを決めたトーレスは、パスから一気にマウントへ。マンダリーナの動きに合わせてバックマウントを取ると、パンチを落していく。上を向き直し、ブリッジから足を一本戻したマンダリーナはクローズドガードへ。
トーレスはインサイドガードからパウンドを落とし、再びパスに成功しマウントへ。腰を押してエビから足を戻すマンドリーナは防戦一方だ。ハーフからアームロック、そのままマウントを奪ったトーレスが足を戻されながらも、すぐにパスからマウントを奪い返し、一方的にマンドリーナを攻め続けた。
2R、左の前蹴りから左フック、ヒザ蹴りでラッシュを掛けるトーレスは、マンドリーナのアッパーを被弾するシーンもあったが、組みついて簡単にテイクダウンを奪う。ギロチンで粘るマンドリーナだが、首を引抜かれてハーフからアームロックを狙われる。左腕が伸び掛かったが耐えるマンドリーナは、ここでパスからマウントを奪われ初回と同じような試合展開に。
マウントパインチから腕を狙うトーレス、マンドリーナが腰を押して足を戻すのなど、全く初回と同じ攻防が繰り返される。強引に腕十字を仕掛けたトーレスだが、マンドリーナはロープを蹴って反転し、トップを奪う。立ち上がってローを蹴るのみ、上からも攻めることができないマンドリーナに対し、レフェリーはブレイクを命じ試合はスタンドで再開される。即座にテイクダウンに成功したトーレス、ここで2Rが終了した。
最終回も開始早々にトーレスが、マンドリーナをテイクダウン。背中を預けてマンドリーナが立ち上がるが、正面に回り込んだトーレスがここでもテイクダウンを奪う。フリーズからリング中央で再開されると、パスを嫌がったマンドリーナが亀の態勢に。トーレスはギロチンを仕掛け、そのままリバーサルからトップを奪取する。ここで下になったマンドリーナの顔面にトーレスの頭が当たり、試合は一時中断しスタンドで再開。
ここでもマンドリーナは簡単にテイクダウンとパスを許し、全く逆転への兆候がないまま極めだけを許さないという試合運びへ。背中を預けて立ち上がりアームロックを狙うも、自ら崩れるだけで引き込んだような形になったマンドリーナ。トーレスはこの試合で何度目かというマウントの態勢になるが、キープにはこだわらない。荒いパウンドをボディに落し、両方の手で同時に鉄槌を落したトーレスは、担ぎからパスへ。背中を見せたマンドリーナにパウンドを落としながら、タイムアップを迎えた。
試合の前の週に肩を負傷していたというトーレスは、当然のように判定勝ちし12連勝を達成したが、試合は精彩を欠いたようにも映った。