【Special】マルース・クーネンはどう思う? JJの対戦拒否
【写真】「理性が感情に負けなかったということじゃないかしら」(マルース・クーネン)(C)KEITH MILLS
UFC151「Jones vs Henderson」がイベントごとキャンセルされるという、前代未聞の事態に発展した。ジョン・ジョーンズのチェール・ソネン戦の対戦拒否問題について、MMAPLANETではファイターや関係者にそれぞれの意見を尋ねてみた。
「○○はどう思う、JJの対戦拒否」。第12弾は女子MMAの創世記にトップファイターとして君臨、ストライクフォースでは女子世界バンタム級王者にも輝いたマルース・クーネンの考えをお届けします。
マルース・クーネン
「こういう問題は、本当は全ての問題を知っておかないと正しいかどうかなんて論じるべきではないと思うわ。チェール・ソネンの立場は、ジョン・ジョーンズとは全く違う。彼はロンダ・ロウジーのようね。完璧なPRマシーンだわ。チェール・ソネンは、試合を受ければUFCを救うことになるし、ファンを落胆させないことができる立場にあった。
試合結果がどうなろうが、彼は失うモノはなく、オクタゴンに立つだけでゲインにしかならなかった。それだけで勝者に等しい賞賛を受けることができたのよ。でもジョン・ジョーンズは違うわよね。一度でもトップに立つと、ファンの期待を一身に浴びることになるの。チャンピオンになって戦う試合って、それまでのファイトとは明らかに違う。そして、常に実力のある、それぞれタイプの違ったファイターと戦う準備ができていないといけない。
そんな立ち位置にあるジョン・ジョーンズが下した、今回の判断を私は理解できるわ。けれども、ファイターの心得といった部分で考えると、いつ、誰とでも戦わないと本当の意味でのファイターじゃないっていう考えも当然、持っているの。例え試合の8日前に対戦相手の変更があったとしても……、チャンピオンなら挑戦を受けないといけないってね。
ジョン・ジョーンズは自らの理性と感情を狭間にいて、結果は理性が感情に負けなかったということじゃないかしら」