【UFC178】インターバル居座り疑惑のロメロ、まさかの大逆転KOでケネディ破る
<ミドル級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
Def.3R0分58秒by TKO
ティム・ケネディ(米国)
サウスポーのロメロにケネディが右インサイドローを蹴っていく。ロメロのヒザ蹴りを掴みに行ったケネディが離れ際に右を伸ばす。ケネディは続けて右ハイを繰り出すが、ロメロは見切って重いきり左フックを振るう。回転系の蹴りを入れながら、間合いとタイミングを計るケネディに、ロメロが左ハイを放つ。ブロックしたケネディは、右ミドルを入れると右ストレートを放ったが、これは届かない。ロメロの蹴り足をキャッチしたケネディがテイクダウンを狙うも、逆にバックを取られヒザをマットに着かされる。
すぐに起き上がり向き合ったケネディだが、ロメロのダブルレッグにヒザを合わせつつも尻餅をつく。ロメロは抑え込むつもりはないのか、テイクダウンからすぐにスタンド勝負へ切り替えている。ケネディの蹴り足をキャッチし、ロメロがパンチを振るったところで初回が終わった。
2R、ケネディが右ミドル、ロメロは左ストレートを伸ばす。続いてケネディはハイを見せるもクリーンヒットはしない。両者、息が荒くなるなかケネディが右前蹴りからテイクダウンを狙う。ロメロは簡単にスプロールし、スタンドへ。ケネディの右アッパーは距離が合わなかったが、粗い右フックを2発繰り出す。手数が多いケネディ、ダーティボクシングでアッパーを連打したケネディが、ここで組みに。ケネディのテイクダウン狙いから、試合がスクランブルの展開に。ケネディのギロチンを切り抜けたロメロ。
ケネディはスピニングバックフィストで自らバランスを崩す場面も。終盤、ケージにケネディを押し込んだロメロがボディを受け、右を返す。ケネディも左サイドキックを放つ。ここで両者の間にスペースができると、ケネディの右ストレートから右アッパー、続くアッパーでロメロの腰が崩れる。続いてケネディが右ストレートからからフックを連打したところ、ラウンドが終了。時間にロメロは救われた。
インターバル中に試合放棄の面持ちも見せたロメロは、1分のインターバルを過ぎても椅子に座ったままで、レフェリーが立ち上るように命じる。そのロメロは3Rが開始すると、左ストレートから右をヒットし、ケネディの動きが止まる。背中を向けるように下がるロメロの連打で、崩れ落ちたケネディにパウンドを重ねる。ロメロがバックに乗り、パンチを落したところでレフェリーが試合をストップした。インターバルの居座りは問題だが、KO負けは時間の問題と思われたロメロが、まさかの大逆転勝ちを手にした。