【UFC178】いよいよドミニク戦へ。水垣偉弥 「自分の力を出すだけ」
【写真】いよいよキャリア最大の一番に臨む、水垣偉弥。計量台の上で気合の入った表情を見せていた(C)MMAPLANET
いよいよ、ドミニク・クルーズ戦が明日27日(土・現地時間)に迫ってきた水垣偉弥。
26日(金・同)の公開計量を終えた直後の水垣に、最後の調整と明日の試合への意気込みについて尋ねた。
――計量を終えてドミニク・クルーズと向かい合い、改めてどのよう気持ちになりましたか。
「そうですね、いよいよ来たなという気持ちになりましたね。それとドミニクが……いつもの調子は分からないですが、久しぶりだからなのか、少しナーバスになっているように感じました」
――頬もかなりこけて、1ポンド・アンダーでの計量となっていましたね。
「タイトルマッチを見据えて、減量してきたんじゃないですかね(笑)。でも思ったより、緊張しているようでしたけどね」
――自分など、水垣選手がいつもよりも硬いように見受けられましたが……。
「本当ですか?」
――いつもはもっと減量疲れが見えて、戦いに向けてという様子までは伝わって来ていなかったのかもしれないです。
「今日は余裕というほどではないのですが、いつもより少し楽だったんです」
――だから髪の毛も、何気に整っていた?
「ハイ、水をつけて出る余裕がありました(笑)」
――それでも天辺は少し跳ねているようにも見えましたが(笑)。でも、いつもほどではなかったのは確かです。それが、いつもより余裕があった表れかもしれないですね。
「減量は上手くいきました。吐くこともなかったですし。ただ、減量中に吐いた時だけ、唯一KO勝ちできたんですよね(笑)」
――ところで、ドミニクと戦うということで国内の調整で何か特別なことはしてきましたか。
「少し、立ち方とか。あと、植松さんのところで、ある技術を習って来ました。ドミニクを相手にした試合では、まだ使える自信はないのですが……。試合が決まって最初の1カ月はどうやって戦おうか、ホントに迷いが生じていたんです。でも、最後の方はいかに自分の力を出すかに焦点を合せて練習をするようになりました。やっぱり、テイクダウンはされると思うので、そこからどうするのかっていうのは考えてきました」
――ユライア・フェイバーからもアドバイスがあったそうですね。
「ドミニクの得意な動きに対し、どのように対処するのか。僕がドミニクのテイクダウンを研究していた時に、気になった部分とユライアの指摘が同じ部分で。彼がどのように対応したかを教えてくれました。まぁ、厳しい試合になるのは分かっていますが、自分で出来ることは一通りやってきました。ケガもなかったですしね」
――試合前日とはいえ、やはりリラックスできていますね。
「まぁ、緊張するのは明日、会場に入る頃からですね。今は大石さんと戦った時と比較すると、全然平気です。あの時は緊張というか、やだなっていう気持ちをずっと持っていたので。あの時と比較すると、もう自分の力を出すだけで。それが通じなければ、そういうものだと。それぐらいの気持ちで戦いたいですね、重荷を背負わないように」
――水垣選手が望んだ通り、円安が進んでいます(笑)。
「1ドルが109円になっているので、稼がなきゃって燃えていますよ(笑)──って、これじゃ守銭奴みたいなので、ファンに好感を持ってもらえるように仕上げてください(笑)」
■ UFC178 計量結果
<UFC世界フライ級世界選手権/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン:124.5ポンド(56.47キロ)
[挑戦者] クリス・カリアソ:124.5ポンド(56.47キロ)
<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ:155ポンド(70.31キロ)
エディ・アルバレス:155ポンド(70.31キロ)
<フェザー級/5分3R>
ダスティン・ポイエー:145.5ポンド(66.00キロ)
コナー・マクレガー:146ポンド(66.23キロ)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ:185ポンド(83.92キロ)
ヨエル・ロメロ:185ポンド(83.92キロ)
<女子バンタム級/5分3R>
キャット・ジンガーノ:135ポンド(61.24キロ)
アマンダ・ヌネス:135ポンド(61.24キロ)
<バンタム級/5分3R>
ドミニク・クルーズ:134ポンド(60.78キロ)
水垣偉弥:136ポンド(61.69キロ)
<ライト級/5分3R>
ホルヘ・マスヴィダル:155ポンド(70.31キロ)
ジェイムス・クラウス:155ポンド(70.31キロ)
<ウェルター級/5分3R>
パトリック・コーテ:170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン:170ポンド(77.11キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ジョン・ハワード:170ポンド(77.11キロ)
ブライアン・エバーソール:170.5ポンド(77.34キロ)
<ライト級/5分3R>
ジョン・タック:155ポンド(70.31キロ)
ケビン・リー:155.5ポンド(70.53キロ)
<バンタム級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン:135.5ポンド(61.46キロ)
コディ・ギブソン:135.5ポンド(61.46キロ)