【UFC FOX03】TUF14ウィナー=ドッドソン、UFCフライ級初陣に挑む
【写真】27歳とは思えない童顔のジョン・ドッドソン。TUF14バンタム級では最軽量の一人でありながら、トーナメントを勝ち上がった実力は相当なものだ (C) MMAPLANET
5日(土・現地時間)にニュージャージー州アイゾッド・センターで開催されるUFC on FOX03「Diaz vs Miller」では、今年の3月に新設されたフライ級戦が2試合組まれ、その一つにはTUFシーズン14バンタム級優勝のジョン・ドットソンが出場する。
TUF14は初めてフェザー級&バンタム級でサバイバル生活が行われたこともあり、全米から実力者が集結、シーズン1&5に並ぶレベルの高さを誇っていた。そのシーズン14バンタム級を制したドッドソンが、UFC2戦目で早くもフライ級転向を果たした。
もともと小柄で、TUF出演前からフライ級の実力者として、その名が常に挙げられてきたドットソン。その左フックの威力は、TUFフィナーレでTJ・ディラショーを一発で葬ったことで既に証明済みだ。その豆タンクのようなボディは、しなやかな筋肉に包まれており、試合前に見せるその場跳び、あるいは試合後に連発するバック宙で、ドッドソンの運動神経の高さを十分にうかがい知ることが出来る。
ドッドソンの一番の強味は、そのパンチ力という絶対の武器を持ちながら、試合に応じて判定、組み技で一本、そしてKOという勝利のパターンを複数持っている点にある。対戦相手のティム・エリオットはキャリア8勝2敗1分で、この試合がオクタゴン初陣のファイター。昨年、12月にジェンス・パルバーをヒザ蹴りで倒している。
この試合、パルバーの動きが本当に悪かったこともあるが、基本はサウスポーの構えからスイッチを織り交ぜ、打撃、テイクダウンと圧倒し続けた。ジェイソン・ハイやLC・デイビスらとトレーニングを積んでいるというエリオット。パンチを打つ際に足が揃う場面も見られるが、ドッドソンのスピードについていけるなら、面白い試合になるだろう。
もう一つのフライ級戦は、これもTUF14バンタム級で戦ったルイス・ガーディノーが階級を下げてブラジルのジョン・リネケルと対戦する。シーズン14では緑のコーンヘッドが印象深いガーディノーは、元々ROCフライ級王者からTUF進出を果たした。
【写真】ご当地ファイター=ルイス・ガーディノーの対戦相手ジョン・リネケルは、マォンジパドラ(ポルトガル語で石の拳)の異名を持つファイター。KO決着は必至か?? (C)GONGKAKUTOGI
マンハッタンの対岸ホーボーケンにタイガー・シュルマンの支部を持つガーディノーは、ご当地ファイター。TUFフィナーレでは体格で大きく上回るジョニー・ベッドフォードに圧倒されただけに、地元ニュージャージーのファンの前で、19勝5敗の戦績を誇るリネケルからUFC初勝利を挙げるため、パンチに磨きをかけてこの試合に挑むに違いない。