【Bellator】レブニーに代わり、元Strikeforceコーカーが社長に
【写真】ベイエリアのトッププロモーション時代のハードワーカー振りと、大手TVがついてからの仕事振りでは評価が分かれるスコット・コーカーだが……Spike体制下ではどのような役割を果たすのであろうか。そしてビヨン・レブニーの動向も気になるところだ(C) MMAPLANET
18日(水・現地時間)、Spike.com及びBellator MMAが同プロモーションの新しい社長に元Strikeforce代表のスコット・コーカーが就任したことを発表した。
コーカー就任の正式発表前にビヨン・レブニーは共にベラトールを運営してきたティム・ダナハーCOOとともに離脱する理由を「方向性が違った」と、米国MMAサイトの取材で語っていた。Spike側のリリースには、SpikeTVケヴィン・ケイ代表の「スコット・コーカーが我々に合流したことにエキサイトしている。彼はトーナメント・ベースの大会運営から、伝統的なビッグ・ファイツ系形式の大会に進化させる」というコメントが付随されている。
ケイの発表とレブニーの発言、方向性の相違とはトーナメント制というベラトールが2009年4月の活動開始より強いてきたフォーマットに他ならない。先週12日の発表では、より自由度の増したエリート・グループ制の導入がレブニーにより伝えられていたが、Spikeはそれも納得できなかったということだろうか。ご存じのように昨年1月に始まったSpikeでの中継はベラトールの一般への知名度を大いにあげ、業界第2位のプロモーションとしての地位を絶対のモノにした。その一方で、世界戦の即リマッチ、4人制トーナメントと8人制トーナメントが並行することで、トーナメント制の意義が問われていたことも確かだ。
加えてSpikeの推し進める旧ビッグネーム&元UFCファイターの登用は、ダイヤの原石を発掘するというSpike以前のベラトールの特色とも合致しないものだった。先のシーズン終盤にはベラトールは月に一度の従来のMMAイベント形式に戻し、トーナメントは人材育成制度の一環としてアンダーカードに用いられるよう変更を加えたいというSpike側の意志がかなり固まってきているという話も業界内には伝わっていた。
スコット・コーカーの就任カンファレンスコールは、日本時間の今夕に行われる、今朝行われているので、リリースが届き次第お伝えしたい。