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【UFC180】ヴェラスケス×ヴェウドゥムはTUF Latin America決戦に

Werdum vs Velasquez

【写真】UFCの歴史に大きな一歩を示すことになる初代TUF Latin Americaコーチで、11月15日に世界戦を戦う世界ヘビー級王者ケイン・ヴェラスケスとファブリシオ・ ヴェウドゥム(C) MMAPLANET

29日(火・現地時間)、かねてより話に挙がっていたUFC初のメキシコ大会=UFC180が11月15日(土・同)にメキシコシティで開催され、これに伴いTUF Latin Americaの収録&放送が決定したことが発表された。

2008年頃からメキシコ進出の声が聞かれたUFCの初のメキシコ大会がついに実現する。既にUFC世界ヘビー級王者ケイン・ヴェラスケスにファブリシオ・ヴェウドゥムが挑戦することが明言されていたが、それに付随し両者がTUF Latin Americaのコーチに就任し、メキシコのテレビサ・チャンネル5で8月18日より放送開始、撮影は5月12日よりクランクインする。単なるイベント開催ではなく、より大きなパッケージの下、ラテンアメリカ進出の一歩を示すこととなった。

「もの凄くエキサイトしている。メキシコとラテンアメリカンから素晴らしいタレントが輩出されるだろう。このために、MMAの普及に努力してきたんだ。どの階級にも優れた才能の持ち主がいて、可能性に満ちている。メキシコやラテンアメリカには膨大なファンが存在し、ブラジルのように大きなムーブを起こすことになるだろう」とダナ・ホワイトも語っている。

ご存じのようにヴェラスケスはメキシコ系米国人で、常にメキシコ国旗とともにオクタゴンに登場している。一方、ブラジル人のヴェウドゥムだが母親がスペインに住んでいたこともあり、スペインにアカネミー・ネットワークを持ち、スペイン語はネイティブと変わりなく操ることができる。そのためUFCスペイン語放送でコメンテイターを務めており、スペイン語圏での知名度は抜群のモノがある。

なおTUF Latin Americaではヴェラスケスが4人のメキシコ人バンタム級ファイターと、4人のフェザー級ファイターを率い、ヴェウドゥムが各階級4名=計8名のメキシコ以外のラテンアメリカ諸国から選ばれた選手を率いて生き残り合戦が繰り広げられるそうだ。

Finale大会の特徴を持つことになるUFC180は、キャパシティ2万2000人以上を誇るアレナ・シウダ・デ・メヒコでの大会開催は、11月20日のメキシコ革命記念日の振替休日17日へ続く、3連休の初日という抜群の日程で行われる。メキシコだけでなく米国内、さらに中南米、南米と巨大なマーケットを持つスペイン語圏への進出は、ズッファにとってブラジルの大成功を上回る大きなステップアップと捉えることができるだろう。

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