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【UFC172】原点回帰?! 五味隆典、ヴァリフラッグに殴り勝つ

2014.04.27

<ライト級/5分3R>
五味隆典(日本)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
アイザック・ヴァリフラッグ(米国)

サウスポーで構えた五味は、ヴァリフラッグの右側からの蹴りに右ジャブを伸ばす。ヴァリフラッグが組みにくるも、逆にケージに押し込んでいく。態勢を入れ替えながら、距離を取った両者。ヴァリフラッグが右の蹴りを続け、左の蹴りを伸ばしたところでバランスを崩す。攻め急がない五味は、左右のフック、ヴァリフラッグも右を返す。組んでヒザを見せたヴァリフラッグに対し、五味はオーソとサウスポーを繰り返す。ヴァリフラッグのシングルを切った五味、やや肩で息をしているか。

残り2分30秒、オーソで構え左ジャブを伸ばす五味は、ヴァリフラッグが蹴りでバランスを崩すと距離を詰めトップへ。ガードからエルボーを見せるヴァリフラッグに対し、五味はヒザを立てパス狙いからバックへ。バックマウントを取りパンチを入れる五味。ここはしっかりとポジションをキープしたい。足を一本入れて、RNCを狙う五味だが、ヴァリフラッグはガードを取り、直後に立ち上がる。五味は右ローから、スクランブルを経てパンチをまとめる。さらに左を伸ばす五味、一発一発がやや粗くも見えるが、その荒さが勢いを呼んでいるようにも見える。

2R、サウスポーに構えた五味がローに右ジャブを連続で放つ。ヴァリフラッグは右フックを打ちこむ。五味はグローブに不具合が生じインターバルを要請し、再開後すぐに左ボディを繰り出す。オーソから左を伸ばす五味、下がりながらもフックを打ち込む。ヴァリフラッグの右ローに五味が右を合わせる。サウスポーに戻した五味は左から右フックも、これは空振りに。右ローを蹴り込み、組んだ五味だがヴァリフラッグがヒザをボディに突き上げる。

右ミドル、プッシュキックと蹴りを腹に集中させるヴァリフラッグ。五味も距離を詰めて左ボディを打ち込む。動きが落ちたと思われたヴァリフラッグだが、右ストレートを振るいながら前に出てくる。下がりながら右を入れる五味。さらに左ジャブもヒットさせる。息を整える五味に、ヴァリフラッグが右ストレートを伸ばすが、パンチを被弾した後に五味が3発パンチをまとめる。残り75秒、組んでケージにヴァリフラッグを押し込んだ五味は自ら距離を取る。

ヴァリフラッグの左ジャブに右を被せ、ローを打ち込む五味。続いて右ストレートと、五味が打ち勝つ展開が目立ち、ヴァリフラッグの右目のまわりが大きく腫れている。その右目の周囲に左を打ち込んだ五味が前に出る。五味はこのラウンドを明確に取った。

最終回、五味は左ボディを入れ、右のジャブを連打する。続いて左ボディから右フックを打ちこみ、攻撃の手を弛めない。自らクリンチを解いた五味は、左ボディフックを受けてケージに下がると、そのまま前方に崩れる。ヴァリフラッグのパウンドにも、起き上がった五味がケージに押し込む。体を入れ替えたヴァリフラッグに対し、五味が両差しから押し込む。

再度、押し込まれた五味は自ら距離を取り直す。両者、足を止めての打ち合いのなか、ヴァリフラッグが組みに行くが、五味はここでも両ワキを差して逆に押し込んでいく。ボディにヒザを入れ、押し返したヴァリフラッグだが、五味のジャブを連発で受ける。打ち負けない五味は、ダメージが蓄積し右目が塞がったヴァリフラッグをケージに押し込むとバックへ。

正面から腰をコントロールする五味、残り30秒でヴァリフラッグが逆にバックを取り、テイクダウンへ。バックからヒザ、パンチを入れるヴァリフラッグからトップを取り返した五味、ここでタイムアップへ。すぐさま走り出した五味は、ケージに昇って勝利をアピールすると、ヴァリフラッグと抱き合って健闘を称えあい、笑顔を浮かべて大の字に。1Rは打撃では劣勢に見えたが、バックマウントを取った五味。2Rは明確に取っており、最終回もボディで崩れるシーンがあったが、ラウンド全般で攻勢を握っていた。

フルマークの判定勝ちもある五味、果たしてジャッジは三者とも29-28で五味の勝利を支持した。激闘を制した五味、再スタートで殴り勝った。

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