【UFC172】攻撃の幅がないデュークをコヘイアが破る
<女子バンタム級/5分3R>
ベチ・コヘイア(ブラジル/12位)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
ジェサミン・デューク(米国/14位)
リーチで優るデュークが、左ジャブでプレッシャーを掛けていく。ローを返すコヘイア。コヘイアが左フックを狙うが、デュークが左ジャブと遮断する。接近戦で左を被弾したデュークが首相撲からヒザ、離れたコヘイアはスピニングバックフィストを繰り出す。距離をキープしたいデュークは、接近戦ではパンチが出ない。コヘイアは右オーバーフックを見せるなど、攻撃するシーンが増える。組んだコヘイア、デュークの小手投げに背中をつきかけるが、すぐに立ち上がる。打撃で優位と見られたデュークだが、手数でコヘイアがリードしたラウンドとなった。
2R、デュークの左フックに、コヘイアも左フックを返す。首相撲からヒザを見せたデュークだが、コヘイアがケージに押し込んでいく。ケージを背にしてなおヒザ蹴りから、小手投げを決めたデューク。コヘイアは起き上がり際にペルヴィアン・ネクタイを仕掛けられるも、頭を抜いてトップへ。同時に足を捌いてサイドを取る。ブリッジで逃れようとしたデュークに対し、コヘイアはバックへ。ロンダ・ラウジーがコーナーに就いたデュークは、豪快な払い腰でコヘイアを投げ捨てる。しかし、抑えに回ることができず、両者がスタンドに戻るとコヘイアが右フックを打ちこむ。
残り1分、コヘイアは右を再びヒットさせ、さらに左右のコンビネーションから右ローを繰り出す。続く左ローに左ジャブ、組んでヒザをボディに突き刺したデューク。コヘイアも負けじと左フックから右フックをヒットし、2Rが終了した。
最終回、デュークが前に出てくるとワンツーをヒットさせたコヘイアが、笑顔を浮かべる。首相撲も左右のフックで振り切るコヘイアは、左ボディフックをクリーンヒット。デュークはMMAファイターとして、余りにも攻撃に幅がない。遠い距離で左ジャブ、近距離では首相撲からヒザ蹴り。ワンパターンの攻撃の合間に、幾度となくコヘイアのフック系のパンチを被弾する。コヘイアはワンツーからスリーフォー、ファイブ。さらに6発目に右フックを打ちこむ。
ここでデュークがテイクダウンを奪うと、コヘイアの腕が伸びていたこともあり十字へ。腕を抜いたコヘイアがトップを取る。トップをしっかりとキープするコヘイア、残り40秒でブレイクが掛かる。ケージに押し込まれた際、投げを打ったデュークだが、これも決まらず試合はコヘイアのペースのまま終わった。結果、3-0でコヘイアが勝利し涙を浮かべた。