【UFC92】岡見&長南、年末大会出場!
12月27日(土・現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで、2008年度掉尾を飾るPPVマッチ『UFC92 The Ultimate2008』が行われ、二人の日本人ファイターの出場が決定した。
【写真】拳の負傷によりミドル級王座挑戦は流れ、今年3月の故・タナー戦以来のファイトなる岡見 (C)Zuffa
日本の大晦日興業に倣い、2年前より12月の最終土曜日にPPVイベントを開催するようになったUFC。今年はタイトル名にアルティメットを復活させた強力なランナップを用意した。メインイベントのUFC世界ライトヘビー級選手権試合、フォレスト・グリフィン×ラシャド・エヴァンス、同ヘビー級暫定選手権試合アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ×フランク・ミア、さらにライトヘビー級戦のヴァンダレイ・シウバ×ランペイジ・ジャクソンが既に発表されていたが、ズッファより追加カードが発表され、アンダーカードに岡見勇信&長南亮、日本人ファイター二人の出場が明らかとなった。
UFC戦績6勝1敗、日本人として最高の戦績を誇る岡見。UFC参戦は今年3月の故エヴァン・タナー戦以来、実に9ヶ月ぶりとなる。その間、9月にはUFC世界ミドル級王座に挑戦することもほぼ決定していたが、タナー戦で負傷した拳の回復具合が芳しくなく、対戦を回避。最大のチャンスを棒に振ってまで復帰をずらした岡見にとって、ディーン・リスター戦は早々の王座挑戦を実現するために負けられない一戦となる。
リスターは03年にADCC無差別級王者となり、05年にはジャンジャック・マチャドを相手に、スーパーファイトを行い勝利。グラップラー世界一の称号を手にし、UFCでは、06年8月に日本の佐々木有生に勝利している。腕を胸に引きよせずに、両足だけで三角絞めを極めることもできる組技師だが、スタンドの力は明らかに岡見が上回っているだけに、グラップリングとMMAの違いを見せつけたいところだ。
【写真】UFC3戦目、ブラックバーンと対戦する長南にとって、ようやく本領発揮ができる対戦相手が巡ってきた(C)Zuffa
また、9月にUFC初勝利を挙げた長南亮は、IFLからUFCに移ってきたブラッド・ブラックバーンと対戦することとなった。ウェルター級としては、決してフィジカルに秀でた部類ではないブラックバーンだが、パンチやヒザなど打撃に自信を持ったファイター。長南は、3戦目となる今回のUFC参戦で、ようやく本領発揮ができる対戦相手が巡ってきたといえるだろう。
このほか、ミルコ・クロコップを倒したフランス人ファイター=チーク・カンゴが、ADCC03欧州代表でケージレイジの英国ヘビー級王座をめぐって活躍してきたトルコ系英国人ムスターファ・アルトゥルクと対戦する一戦や、TUFシーズン7準優勝者CB・ダラウェーも参戦。上位3試合の存在がひときわ目立つカード編成のなかで、岡見&長南がどれだけインパクトを残す試合をやってのけるか。2009年を睨んだうえで、とても重要な一戦となった。
■『UFC92』全対戦カードは下記の通り
<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]フォレスト・グリフィン(米国)
[挑戦者]ラシャド・エヴァンス(米国)
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[暫定王者]アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)
[挑戦者]フランク・ミア(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)
ランペイジ・ジャクソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
CB・ダラウェー(米国)
マイク・マッセンツィオ(米国)
<ミドル級/5分3R>
チーク・カンゴ(フランス)
ムスターファ・アルトゥルク(英国)
<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
ディーン・リスター(米国)
<ヘビー級/5分3R>
アントーニ・ハードンク(オランダ)
マイク・バーチ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
マット・ハミル(米国)
リース・アンディ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
長南亮(日本)
ブラッド・ブラックバーン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ダン・エバンセン(米国)
パット・バリー(米国)