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【RIZIN54】RIZIN初陣で、リー・カイウェンと戦う水野新太「よりフィニッシュにこだわって練習してきた」

【写真】一つ一つ、積み上げている感のある水野だ (C)TAKUMI NAKAMURA

11日(火・祝)に東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで開催されるRIZIN54で、水野新太がリー・カイウェンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年末に青井人に敗れて無敗記録が8でストップした水野。しかし5月のDEEPフェザー級暫定王座決定戦で牛久絢太郎に判定勝利し、再起を果たすと共に初めてベルトを巻いた。そんな水野のもとに届いたRIZINデビュー戦とカイウェン戦のオファー。水野はこのチャンスに気持ちをたぎらせつつ、決して浮かれることなく、これまでと変わらぬハードな練習を己に課して、試合に備えていた。


相手どうこうではなく、自分自身を追い込んだり、考えて練習することを意識しています

――取材前に水野選手のSNSを見たのですが、昨日が最後のスパーリングだったようですね(※取材は4日に行われた)。

「そうですね。今回はより集中して練習しましたけど、普段と何かを変えたわけではなくて、大塚(隆史)さんや山田(陽一朗)さんと練習の中でより深く話すことができましたね」

――大塚さんにYouTubeの撮影で話を聞いた時「水野はいい意味でRIZINが決まったからといって浮かれることなく、自分がやるべきことをやっている」と言っていました。

「RIZINだからいつもより練習しなきゃという意識は全然ないですね。自分はいつも試合前は自分自身に問いかけながら、自分自身と向き合いながらやっています。相手どうこうではなく、自分自身を追い込んだり、考えて練習することを意識していますね」

――今回の試合をやる上でリー・カイウェン対策について話すことが多かったのか、それとも自分のスキルを伸ばすことについて話すことが多かったのか。どこに重点を置いてコミュニケーションを取りながら練習してきましたか。

「vsカイウェンというよりも、自分自身のことや練習内容について大塚さんと話して、ここをやっていこうとか、今後のために足りないところを強化できたなと思います」

――もちろんカイウェン対策もあると思いますが、それ以上にMMAファイターとしてどう強くなるかというところにフォーカスしてきた感じですか。

「そこは本当にいつも…というかそこだけを意識しているかもしれないですね。もちろん試合前は相手のことや対策練習もやりますけど、どれだけ自分が強くなれるか?を考えてやっています」

――水野選手はあまり対戦相手に軸を置かないというか、あくまで自分を主に考えて、練習も組み立てているのですね。

「はい。例えば相手が組みの選手だからといって、組む練習だけをやることはないし、MMAとして満遍なく毎日打撃もレスリングも寝技もやる。それをずっと繰り返してきたので、そのルーティンは崩さず練習しています」

――前回の牛久絢太郎戦は年末に青井人選手に敗れてからの再起戦でした。牛久戦で何を得ることができましたか。

「青井選手に負けたことで、自分の駄目だったところをもう一回見つめ直すことが出来て、牛久戦ではガンガンプレッシャーをかけて、ボコボコにしようと思って戦いました。途中で拳が折れちゃって、殴れない状況にはなったんですけど、今までとは違う形で試合に取り組めたと思います。

ここまでやって負けたら仕方ないと思えるだけの練習はやっています

それまでの自分は相手に合わせちゃうというか、あとで試合を見返して自分からもっと行けばいいのに…と思うことが多かったんですね。逆に牛久戦は序盤から自分で行けたし、拳が折れてからは殴れなくなりましたけど、普段の練習でやっていることが出たと思います」

――拳の負傷がありつつも、最後まで攻め切れたのは、まさにこれまでの練習で積み重ねてきたものがあったからこそですね。

「自分は練習でやってきたことが出るタイプだと思っていて、試合前に不安になることがあんまりないんですよ。今までやってきた練習、それをやってきた自分自身を信じて戦っているので、そこは結構大きいと思います」

――毎試合ここまでやり切ったのだから勝てる、というところまで仕上げって戦っているんですね。

「そうですね。ここまでやって負けたら仕方ないと思えるだけの練習はやっています」

――負けた後の試合で色々なプレッシャーもあった中、勝てたことへの安心感や安堵感はありましたか。

「あそこで勝てたことは大きかったですね。2回連続でベルトに挑戦させてもらって、しかもトーナメントで優勝して注目されている中で、2回連続で負けるようなことになったら、今後の格闘技人生を考えたら失うものが大きいなと。だから試合前からベルトに対しての気持ち、『自分にとってベルトって何だろう?』と自問自答しながらやりました」

――そして今回がRIZIN初参戦、しかも相手がRTUでも実績を残すカイウェンに決まりました。この試合が決まった時、気持ちは上がりましたか。

「DEEPのチャンピオンになったらRIZINに出るチャンスも来ると思っていて、正式に参戦が決まった時は、より多くの人に自分を知ってもらえるチャンスだと思って、すごく楽しみになりました。しかも相手がカイウェンという話を聞いて、自分も世界を相手にやっていきたいので、その入り口としては本当にいい相手だと思います。ただ、ここで負けているようじゃ世界なんて言えない相手だと思っているので、きっちり勝ちます」

――これまで水野選手は段階を踏んで一歩ずつステップアップするような相手と戦ってきたと思います。DEEPでタイトルを獲って、その次の試合でアジアの強豪と戦うというのは、まさに次のステップだと思います。

「DEEPも含めて、本当にいいマッチメイクをしてもらっていると思っていて、一戦一戦ではありますけど、これを乗り越えたら成長できる、そんな相手を用意してもらえることはすごくありがたいです」

――対戦相手としてカイウェンにはどんな印象を持っていますか。

「昔の方が若さもあって、ONEで戦っている時の印象が強いですね。ただ1年前にRTUで中村(京一郎)選手とやったとき、僕の中でカイウェンはガチャガチャパンチを振るイメージだったんですけど、意外と相手を見て待つというか、行くときと行かないときの差が激しい選手だなと思いました。あとは高木(凌)戦もそうでしたけど、ダメージが溜まっていて打たれ弱くもなってきているのかなと思いますね」

――あの強面のビジュアルとは想像できない戦い方だ、と。

「入れ墨と見た目のいかつさに誤魔化されそうになりますが(笑)、意外と強弱をつけて戦ってますよね。もちろん一発はある選手なので、そこは気をつけてやっていきたいなと思います」

自分の中では倒すイメージができている

――もちろんカイウェンは決して弱い選手ではないですが、カイウェンに勝っている日本人はいます。水野選手としてもカイウェンに勝って、自分の力を見せたいですか。

「それこそ高木選手とか、この試合を通して比べられる選手がいると思うので、勝ち方も大事ですし、さっきも言ったようにここで負けているようでは、この先も難しいと思います。だからと言って自分の戦い方は変えないですけど、今回は倒せるチャンスがあると思っているので、自分が倒すところを見てほしいですね」

――練習への取り組みや姿勢と同じで、自分がやるべきことをやって、その中で倒すチャンスを見つけて、フィニッシュを狙うということですね。

「大塚さんからもよく言われるんですけど、自分は高木選手みたいに一発で倒すタイプではなくて、相手が嫌がることをして、手札を奪っていくというのが理想的な戦い方です。その中で今回はよりフィニッシュにこだわって練習してきたので、そこを出せたらいいなと思います」

――一発KOや豪快なKOではないにしても、水野選手の中でKOする道筋が出来上がっているようですね。

「自分の中では倒すイメージができているので、あとは試合当日に自分がそれを出来るかどうかですね」

――今大会は日本vs世界がテーマの試合が並んでいて、非常に見所の多い大会です。そのなかで水野選手はどんな自分を見せたいですか。

「自分は結構『ベテランみたいな戦い方をする』と言われるんですけど、今回は今までとは違った一面を見せたいです。一試合一試合、成長できていると思っているので、牛久戦とは違う、3カ月前の試合とは違う自分を見せたいですね。みんなが見て分かりやすいような成長というか『水野変わったな!』と思ってもらえる試合をしたいです」

――ずっと水野選手を見てきた人たちには水野選手の変化と成長、初めて水野選手を見る人たちには「こんないい選手がいたんだ!」というインパクトを残したいですか。

「まさにそうですね。自分のいいところをしっかり出して、今後の自分に期待してもらえるような試合にしたいです」

■視聴方法(予定)
8月11日(火・祝)
午後1時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN54対戦カード

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分3R>
佐藤将光(日本)
パッチー・ミックス(米国)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<ジャパンGP2026ヘビー級T準決勝/5分3R>
上田幹雄(日本)
エドポロキング(日本)

<ジャパンGP2026ヘビー級T準決勝/5分3R>
スダリオ剛(日本)
酒井リョウ(日本)

<バンタム級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
武田光司(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
アジスベク・テミロフ(ウズベキスタン)

<フライ級/5分3R>
平本丈(日本)
ジョリー(日本)

<69キロ契約/5分3R>
直樹(日本)
細川一颯(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野新太(日本)
リー・カイウェン(中国)

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