【PFC41】再起戦で吹田琢とフェザー級王座を争うジェイク・ウィルキンス「5R戦うつもりはないですね」
【写真】フェザー級転向の課題は減量、と語っていたウィルキンス。とはいえ前回のRIZIN神戸大会よりは良い落とし方ができているとのことで、前日計量もクリアした(C)SHOJIRO KAMEIKE
2日(日)、札幌市北区のPODアリーナで開催されるPound 4 Pound Fighting Championship=PFC41にて、ジェイク・ウィルキンスが吹田琢と空位のフェザー級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike
ウィルキンスは2021年7月にネクサスで迎えたプロデビュー戦で、河名マストにTKO勝ちを収めた。以降もネクサスでキャリアを重ね、2025年8月には同ライト級王座を奪取している。時を同じくして、様々なジムで練習してきたウィルキンスがリバーサルジム新宿Me,Weに所属。さらにライト級からフェザー級に転向した。今年5月のRIZIN神戸大会では中川皓貴に敗れるも、今回は復帰戦で札幌PFCのベルトに絡むチャンスを得た。持ち味である思いきりの良い打撃は、北の大地でも勝利をもたらすものとなるか。初のPFC参戦直前のウィルキンスにフェザー級転向とRIZIN出場、そしてPFCタイトルマッチについて訊いた。
――ウィルキンス選手は日本生まれ、日本育ちですので、日本語を話すのは当然としても、とにかく言葉が綺麗で丁寧ですよね。ニックネームは「アウトロー」ですが。
「アハハハ。アウトローって日本だと悪いイメージを持たれる言葉ですよね。でもアメリカだと『一匹狼』とか、そういう意味で使われるんですよ。僕もずっと一匹狼のように活動してきたので、その意味でニックネームに使っています」
――そうだったのですね。では一匹狼として活動してきたウィルキンス選手が、Me,Weに移籍したのは、いつのことなのでしょうか。
「去年の6月です。Me,Weの前は、1年ぐらいJTTにいたんですよ。以前JTTでコーチを務めていたエリー・ケリッシュとは米国にいた頃からの知り合いで。2016年~2017年ぐらいに知り合った当時はお互いにアマチュアで、一緒に練習していました。そのエリーから『JTTでコーチをすることになったんだけど、良かったら来ない?』という連絡をもらい、『じゃあ行くよ』と答えて、JTTに行くようになりました。
そのあと2019年ごろから、代々木上原のリバーサルジム東京スタンドアウトで行われるスパーリングにも参加していて。毎週土曜日の15時から、スタンドアウト所属の選手だけでなく出稽古組も集まって練習する日でした。そのスパーリングに参加していた選手の紹介でMe,Weにも来させてもらうようになったんです」
――そこからMe,We所属になったことで、何が一番変わりましたか。
「う~ん……、……JTTや出稽古で行っていたジムは結構、若い選手が多かったんですよ。でも自分はなんだかんだでもう30歳になっちゃいまして。何というか、居心地が……どう説明したら良いのか分からないですけど(苦笑)」
――いえ、何となく分かります。自分も最近は、年齢が離れた若い人たちといると緊張したりします(笑)。
「あぁ、そうですよね。JTTで練習しているのは年下の選手ばかりで、コーチ陣も若い人ばかりでした。それがMe,Weに来ると代表の山崎(剛)さんをはじめ、植田(豊)さん、タカタカ(高橋孝徳)さん、TSUNEさん、倉本(一真)さんとか頼りになる先輩が多くて。ここでMMAをやりたいと思い、Me,We所属になることを決めました」
――もう一つ変化として、ウィルキンス選手はプロデビュー当時からライト級で戦い、NEXUSでもライト級でベルトを獲得しています。そこでフェザー級に転向した理由を教えてください。
「もともと体型的にはフェザー級だと思うんです。米国にいた頃は当時からアマチュアも前日計量でしたけど、日本に帰ってきてからは――アマチュア修斗が当日計量ですよね。だからアマ修斗はライト級で戦っていて、全日本選手権で優勝しプロ昇格も決まって、プロ修斗の新人王トーナメントはフェザー級で出場する予定でした。でもコロナ禍になって」
――……。
「それで大会もなくなり1年間、何もできなくなってしまいました。年齢的なことも考えると、このまま待つのは――『タイトルまで行くのに、もしかしたら3年間ぐらい掛かるのかな』と思い、ネクサスで戦うことにしました。ただネクサスもコロナ禍で前日計量がなく、プロでも当日計量になっていて。コロナ禍で試合がない期間は筋トレをしていたので、体も大きくなっていたんです」
――そのためにライト級で戦うことを選んだ、と。減量と免疫の問題もありますし、大変な時期であったと思います。
「通常体重も83~83、多い時は85キロあったので、ずっとライト級で試合をしていました。でも僕はライト級でも身長が低いほうだから、プロデビュー後も負けるのはだいたい相手が大きい時で。ここ2~3年は『やっぱりライト級はキツいな』と思ってはいたんです。もっと早く気づけよ、って話かもしれないけど(苦笑)。それで前回のRIZINの試合からフェザー級で戦わせてもらいました」
――ライト級のゴツイ肉体の印象が強かったので、RIZINでフェザー級に落とした時は意外でした。
「アハハハ、そうですか。階級を落としてみて、フェザー級のほうが動きやすいですね。スピードも、スタミナもバランス良く。なので次の試合もフェザー級で戦います」
――フェザー級に転向し、練習でも試合でも自身がやることは変わってきましたか。
「まず俊敏に動けるようになったので、いろいろと変わってきました。前回の試合も――納得はしていないですが――7~8年ぶりにフェザー級に落としてみて、動きは良かったと思います」
――「納得していない」というのは、試合内容か、それともローブローの裁定に関して?
「当然、ローブローの裁定です」
――あのローブローについては、個人的な見解としては「イエローカードは厳しいのでは」と感じました。3度のローブロー裁定のうち、確かにヒザ蹴りが直撃していた時もありますが、微妙なものもあったので。同時にウィルキンス選手自身の試合展開にも大きな影響を及ぼしたのではないですか。
「だいぶ大きかったですね。彼(中川)が倒れている間、インターバルも長かったですし。……自分も少し焦ってはいました」
――結果はともあれ、自身の中でも「出し切れなかった」という感もありましたか。
「そうですね。ローブローのあと警戒していた右オーバーハンドをもらってダウンしてしまいましたし。自分としても最後は倒される覚悟で、もっと攻めて行っていれば……とは思いました。だから正直言うと、ハッキリ負けたという感覚もなかったです。何かモヤモヤした感じで」
――その中川戦以降、どのようなキャリアプランを考えたのでしょうか。
「またRIZINのような大舞台に立つことができれば、と。そのためには、また他の団体で1~2試合しないといけないだろうと思いました。そこに今回、PFCのオファーを頂いたんです。もともとネクサスとPFCは合同で大会をやったりとか、そういう関係もあって。僕もPFCのベルトはカッコイイと思っていましたし、いつかPFCに出ることができれば良いなと思っていたんですよ。PFCのベルトを持って、RIZIN北海道大会に出ている選手も多いですし」
――復帰戦でPFCに初参戦。5R制のタイトルマッチに臨みます。
「もちろん7R、8R戦えるスタミナづくりもしていますが、5R戦うつもりはないですね。しっかりと倒します」
――対戦する吹田選手の印象を教えてください。
「……難しいですね。正直、特に印象はないという感じで。もともと他の選手と対戦する予定でしたけど、その選手が怪我をして、吹田選手と戦うことになったんですよ。でも対戦相手が変更になったのが1カ月前ぐらいで、そこからしっかり吹田選手にフォーカスすることもできたので問題はないです。あとは試合で倒すだけですね」
――ウィルキンス選手といえば豪快なパンチのイメージも強いですが、当然のことながら過去にはグラウンドの展開も見せています。寝技で極めることは考えていないのですか。
「う~ん、プランの中にはあります。でも打撃で綺麗に勝ったほうが印象や映像にも残りますし、倒して何かアピールできたら、と。今年まず1勝。綺麗に勝って、ベルトを東京に持ち帰ります」
■視聴方法(予定)
8月2日(日)
午前11時00分~PFC公式YouTubeチャンネル・メンバーシップ
■PFC41対戦カード
<PFCウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] 成田佑希(日本)
[挑戦者] 能登崇(日本)
<PFCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] 森永ユキト(日本)
[挑戦者]ジミー西将希(日本)
<PFCフェザー級王座決定戦/5分5R>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
吹田琢(日本)
<ストロー級/5分2R+1ex>
早坂優瑠(日本)
木村旬志(日本)
<ライト級/5分2R+1ex>
鈴木淳斗(日本)
クリス・キルシュ(ドイツ)
<バンタム級/5分2R+1ex>
佐藤陽向(日本)
Koki(日本)
<82キロ契約/5分2R+1ex>
カタナマン(日本)
椎名マン(日本)
<フェザー級/5分2R+1ex>
河永重春(日本)
綾哉(日本)
<バンタム級/5分2R+1ex>
養老颯也(日本)
小黒英一(日本)
<ストロー級/5分2R+1ex>
佐藤千太(日本)
坂野嶺稀(日本)
<フライ級/5分2R+1ex>
チャーン(日本)
能村久遠(日本)
<グラップリング・フェザー級/5分2R+1ex>
渡部修斗(日本)
レッドドラゴン(日本)



















