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【UFC129】ベン・ヘン、地元ボチェックからUFC初勝利

<ライト級/5分3R>
ベン・ヘンダーソン(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
マーク・ボチェック(カナダ)

右ジャブ、左フロントキックを見せるヘンダーソンに対し、ボチェックも右を伸ばして組みついていく。ケージに押し込まれながら、態勢を入れかえたヘンダーソンは両脇を差し、ヒザを見せる。脇を差し返し、押し返すボチェックだが、レフェリーがブレイクを命じる。

ハイキックを繰り出したヘンダーソンは、ケージに押し込まれても体勢を入れかえてエルボーを打ち込む。自ら距離を取ったヘンダーソンは、右ジャブから左を伸ばす。さらにスーパーマンパンチからローに移行する。腰は入れないが、スピードとインパクトの強い蹴りを織り交ぜ、スピーディーなパンチを見せるヘンダーソンだったが、シングルレッグから足を払われテイクダウンを奪われる。

残り1分、ケージにヘンダーソンを押し込んだボチェックは、左手を払い背中を付けさせる。ヘンダーソンはバタフライガードからボチェックの体を浮かせようとするが、腰をコントロールされ、ガードを強いられる。最後はクローズドガードからエルボーを放ちながら、ヘンダーソンはラウンド終了のホーンをきいた。

2R、ヘンダーソンは左ハイでボチェックの体をのけ反らせ、テイクダウン狙いへの予防線を張る。しかし、パンチを振るいながら前進したところで、ボチェックはシングルレッグ。さらにスラムするようにテイクダウンするが、ヘンダーソンはギロチンの態勢から立ち上がって、ケージに押し込んでヒザを突き上げる。

脇を差し、ヒザ蹴りからバックを狙うヘンダーソン。レフェリーは再びブレイクを伝える。切れの良いローから、組みついて初めてテイクダウンを奪ったヘンダーソンに対し、ボチェックはオモプラッタを仕掛ける。ヘンダーソンは腕を引き抜いて、パウンドを落とす。

ボチェックのリバーサルの仕掛けから、両者がスタンドに戻る。ボチェックはがぶりから、アナコンダチョークへ。ヘンダーソンは足首を持ち上げ、トップを取りたいが、ボチェックのギロチンがそれを許さない。


ヘンダーソンはボチェックのギロチンで、後方へ投げられるも、同時に立ち上がりヒザを連続で蹴り込む。さらにエルボーを叩きこんだ。頭部をカットし、ボチェックのテイクダウン狙いに対し、ヘンダーソンはボディにニーを入れる。

最終回、右のリードから左、ローを繰り出したヘンダーソンから、ボチェックが再びテイクダウンを奪取。ヘンダーソンはガードからエルボーを見せるが、立ち上がることができない。トップを取ったボチェックから、鮮血が滴り落ちる。ヘンダーソンは、腕十字狙いから巧みにトップを奪うと、パウンドを連打する。

足を絡み、リバーサル狙いからバックに回り込んだボチェック。ヘンダーソンは胸を合わせ、ボチェックのテイクダウン狙いを潰し、逆にダブルレッグを仕掛ける。腕を差しいれスイッチを狙うボチェックを崩し、ヘンダーソンはさらにパウンドを入れる。ボチェックの潜りの機会にスタンドへ戻ると、ヘンダーソンのヒザ蹴りが再び火を噴く。打撃戦ではボチェックを完全に圧倒するヘンダーソンだが、打撃で攻めるとボチェックのテイクダウン狙いが待っている。

3Rの終了間際に、倒されそうになりながら、スタンドをキープしたヘンダーソンが、最後の力を振り絞るようにパンチを入れ、試合はタイムアップに。勝利をアピールする両者、ジャッジは三者とも30-27でヘンダーソンを支持。ボチェックは、打撃戦を避けて組みついたと判断されたか、テイクダウンを評価されなかった。

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