【TKOF06】UNLIMITED60T、もう一人のUNLIMITer（?）松本飛雅×純キックボクサー・新田宗一朗に注目

2025.11.01

【写真】MMAでもない。キックでもない。UNLIMITEDの勝ち方がこのトーナメントで見ることができるか。 (C)KNOCK OUT

明日11月1日（土）に福島県田村市にある常葉アリーナで開催されるTHE KNOCK OUT FIGHTER06。同大会では「THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED 60キロ・トーナメント準々決勝」が実施される。
Text by Takumi Nakamura

トーナメントは栗秋祥悟が出場停止で欠場→対戦相手の町田光が不戦勝による準決勝進出を決める中、準々決勝3試合が行われる。組み合わせはMMA系同士の対戦＝平川蓮斗×オルベン・キンジ、MMA系＝松本飛雅×キック系＝新田宗一朗、キック系＝瑠夏×中国武術系＝タン・フォンとなった。ここでは事前にインタビューした平川と同じくUNLIMITEDルールでキャリアを積んできた松本をクローズアップしたい。

松本はパラエストラ広島所属、アマチュア時代にボクシングやキックボクシングの試合を経験し、MMAではアマチュア修斗で10戦以上のキャリアを積んだ。KNOCK OUTには3月に行われた「THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED 61キロ・トーナメント」で初出場、トーナメントを優勝する平川の右で1RKO負けを喫している。

その後は純MMAではなくKNOCK OUT・UNLIMITEDルールでキャリアを積むようになり、プロデビュー戦となった5月のKNOCK OUT後楽園大会では江森優惺と対戦。1Rに右カーフを効かせてからの左フックでダウンを奪うと、2Rにも江森のステップインに左フックを合わせ、続く右→左フックで2度目のダウンを奪って、判定勝利でプロデビューを飾った。

プロ2戦目は12月のKNOCK OUT代々木第二大会。福里優生を相手に1R終了間際に右ストレート→左フックでダウンを奪い、2R以降もパンチ主体の試合運びで判定勝利して連勝を飾る。そして3戦目＝8月のKNOCK OUT大会では西村虎次郎に先にテイクダウンを奪われるも、ブリッジを効かせてトップポジションを奪い返してサッカーボールキック→立ち際の左フックでKO勝ちを収めた。

平川と同じくプロMMAを通らずにUNLIMITEDルールでプロキャリアを積む松本。毎試合左フックでダウンを奪うなど打撃主体ではありつつも、展開によっては組みを交えた試合運びを見せる。打撃を効かせてKOもしくはパウンドアウトを目指す平川と比較すると、よりMMA寄りの試合をするところが特徴だ。

今回対戦する新田はキックボクシングで17戦10勝（5KO）3敗4分の実績があり、JAPAN KICKBOXING INNOVATIONスーパーフェザー級王者にもなった実力者。新田曰く、UNLIMITEDルール挑戦に向けてはキックボクシングの練習がメインで組みの練習はほぼゼロとのことで、完全なストライキングモード・純キックボクサーでUNLIMITEDルールに挑む。

当然松本としては組みを交えた試合展開に活路を見出したいところだが、寝技がない＝スタンドの攻防の時間が長いUNLIMITEDルールにおいて組みを活かすだけでは勝つことが出来ない。松本がいかにUNLIMITEDルールで培ったノウハウや試合経験を活かして新田を攻略するかが鍵を握る。それも踏まえて、新田がスタンドの打撃のみで押し切ってしまうのかも含め、UNLIMITer? UNLIMITist?　松本の戦いぶりに注目したい。

■視聴方法（予定）
11月1日（土）
午後12時50分～KNOCK OUT公式YouTubeチャンネル