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【RIZIN55】脱・猪突猛進。福田龍彌戦へ、キム・スーチョル「正直、RIZINに集中したいとは思っています」

【写真】スーチョルのMMAに、どのような変化が見られるのか気になる (C)MMAPLANET

8日(日)に千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催されるRIZIN55でキム・スーチョルが2024年9月以来の来日を果たし、福田龍彌と対戦する。
Text by Manabu Takashima

韓国を代表するRoad FCバンタム級王者が、今年の8月にRoad FCに休養を願い出たという話が伝わってきた。過去には4年半に渡り実戦を離れていた時期があったスーチョルだけに、あの悪夢が再び繰り返されるのかと思った矢先のRIZIN参戦、安堵しつつも本当にスーチョルは大丈夫なのかというところからインタビューは始まった。

休養願いの舞台裏を語ったスーチョルは、福田の精密機械のような打撃に、これまでとは違う外の距離を考えたファイトを見せたいと話した。


ここ数年はRIZINとRoad FCを行き来し、激しい試合が続いて、眼窩底骨折をしていたことも気付かずに試合に出ていた

――11日後には福田龍彌選手と千葉で戦います。今の調子はいかがですか。

「良すぎるということはないのですが、悪すぎるということもなくて……普通です。普通の状態でいられて良かったです」

――3月に仕切り直しのグローバル・バンタム級T決勝でヤン・ジヨンを破り優勝。その後、休養を願い出たという発表があり、8月にヤン・ジヨンとキム・ヒョヌが暫定バンタム級王座決定戦を戦いました。また以前のように長期欠場になってしまうのか、心配でした。

「心配をおかけして、すみません。あの時は内情を詳しく話すことができなかったのですが、自分から休みたいとは言っていないんですよ(笑)。ヤン・ジヨンとキム・ヒョヌの試合を組むから、自分の試合はない方向だとRoad FC内部から聞かされていました。

それなら自分の状態を見つめ直す時間を創り、家族と楽しい時間を過ごせるから良いかと思い、無理に試合を組んでもらうように動くことはなかったです。結果的に凄く良い時間になりました。

これも実は……という話になってしまうのですが、3月のヤン・ジヨン戦は眼窩底骨折の手術をして、そこから練習再開と同時に試合が決まったので、技術を磨く時間が取れていなかったです。それもあって、自分の時間が取れる良い機会になると思い休ませてもらいました」

――眼窩底骨折を……。MMAの師匠がRoad FCのジョン・ムンホン代表で。スーチョルも34歳を迎え、RIZINとRoad FCとフル回転は正直厳しくなってきたというのはないですか。

「もちろん、そういう風に感じるようになっています。年に5試合も戦ったことがありました。当時はそれで良かったですが、今では自分も体のことを考えないといけなくなっています」

――RIZINだけでなく、Road FCでもタフな相手との試合が組まれる。RIZINに集中したいという気持ちは?

「そうですね……。ここ数年はRIZINとRoad FCを行き来し、激しい試合が続いて、眼窩底骨折をしていたことも気付かずに試合に出ていたほどです。正直、RIZINに集中したいとは思っています」

――そのRIZINバンタム級戦線はダニー・サバテロが無双状態で、それ以外の上位は井上直樹選手、佐藤将光選手、後藤丈治選手の3名。スーチョル自身、井上選手と佐藤選手に敗れているように、他の選手はこの上位選手に勝てていない。そのなかでサバテロは、彼ら3人に勝っています。

「サバテロが抜けていますね。今はサバテロに挑むために、他の選手達が潰し合っている。そんな修羅場のような状況です。ここから誰が抜け出すのかは、本当に分からないです。

何より今の自分はサバテロ云々と口にできる立場にないです。今回の試合に勝っても、タイトルに挑戦できる資格はない。だからこそ、福田選手と戦うことに集中したいです」

――この試合に勝てば上と戦う権利を得て、負けると下位の選手と戦うことになる。そういう一戦になるかと思いますが、その辺りは意識していますか。

「そういう試合だとは思っていますが、あまりそこを意識するようなことはないです。そういうことを深く考えることは苦手な性格で……(苦笑)、99パーセント福田戦に集中しています」

相手の距離を効果的に潰すアウトボックスと、圧を掛けるインファイトが融合した戦いができるよう

――では、その福田選手の印象を教えてください。

「ボクシング、打撃のスキルが凄く良いです。フライ級から上げてきた選手ですが、パワーもありますね」

――スーチョルは空振りがあっても、そのパンチの回転力や動きで勢いをつけていくファイターかと思っています。対して福田選手は餌を撒いても、空振りは少ない。一発、一発の精度を上げて戦うファイターです。

「確かに福田選手はヒットマン・スタイルで、ピンポイントで当てることができます。今、言われたように空振りが少ないというのも、その通りです。だから、自分も福田選手と戦う上で変化が必要だと感じています。実際に自分はプレッシャーを掛け続ける試合をヤン・ジヨン戦までやってきました。

ただ今は相手の距離を効果的に潰すアウトボックスと、圧を掛けるインファイトが融合した戦いができるように練習を頑張ってきました」

――おお、スーチョルのファイトが変わるかもしれないのですね。その辺りの変化は、誰と練ってきたのでしょうか。

「誰かと一緒に創ってきたということでなく、自分1人で考えてきました。だから夜中でも頭に浮かぶことがあれば、シャドーボクシングで試す……なんてことをして。何より最近はAIが発達してきているので、海外のファイターの試合だけでなく、インタビューもチェックするようになりました。

選手だけでなく指導者のインタビューを良くチェックしています。そうやって技や考え方を学び、探求してきました。凄く良い経験になっています」

――AIで翻訳なのですね。AIのアドバイスで、スタイルチェンジしたのかと不安でした。

「アハハハ。あくまでも韓国語訳してもらっているだけです」

――押忍。では、これまで通りのスーチョルの諦めない姿勢、やり合う覚悟のある戦いに、如何に変化が加わるのか楽しみにしています。

「まずケガがない状態で、試合を迎えることができそうなので、自分でも今回の試合が楽しみです。ファンの皆の期待に応えることができる自信もあります。

ただ今日は偉そうに『変わった』と言ってきましたが、その変化を試合で見せることができるのか、約束はできないです。でも『絶対に諦めない』、『魂を燃やして戦っている』と言ってもらえるような試合ができるよう頑張ることを約束します。応援、宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
11月8日(日)
午後1時~ ABEMA、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN55対戦カード

<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]神龍誠(日本)
[挑戦者]トニー・ララミー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
イリスベク・ティレノフ(キルギス)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
キム・スーチョル(韓国)

<バンタム級/5分3R>
鹿志村仁之介(日本)
太田忍(日本)

<フェザー級/5分3R>
アバイジャ・カレオ・メヘウラ(米国)
相本宗輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
千春(日本)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
リー・カイウェン(中国)

<ライト級/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
ヌルハン・ズマガジー(カザフスタン)

<ライト級/5分3R>
雑賀“ヤン坊”達也(日本)
倉本大悟(日本)

<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
溝口司(日本)

<フライ級/5分3R>
力也(日本)
木村琉音(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分2R>
松本尚大(日本)
髙橋正親(日本)

<フェザー級/5分2R>
井上舜矢(日本)
マイティ・saw(ミャンマー)

<ライト級/5分2R>
ジェイク・ウィルキンス(日本)
山﨑弥十朗(日本)

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