【ROAD FC79】11カ月振りの再起=チェ・ウンソク戦へ原口伸「ぶれずに格闘技を続けていれば強くなれる」
【写真】本計量からパブリック計量も終えて、見た目にも良い感じの仕上がりに見える原口伸 (C)GYO DUK LEE
11月1日(日・現地時間)、韓国はソウルのチャンチュン体育館でRoad FC79が行われ、原口伸が約1年ぶりの復帰戦でチェ・ウンソクと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
昨年12月にRoad FCフェザー級王座決定戦で無敗のキルギス戦士=イリスケルディ・ドゥイシェフに判定で敗れた原口。今年はRIZIN出場も視野に入れて幅広く試合のチャンスを探っていたが、試合そのものが決まらず。約11カ月間、試合から遠ざかることになってしまった。
しかし試合が決まらないなかで、いつ試合が決まってもいいように練習を続ける日々は原口を精神的にタフし、新たなトレーニングとの出会いもあった。MMAファイターとして再出発となるウンソク戦を控える原口に話を訊いた。
自分が選んだ道を正解にしようと思っている
――試合まで一週間を切りましたが、仕上がりはいかがですか(※取材は28日におこなわれた)。
「約1年ぶりの試合で、試合前の感じも久々なんですけど、緊張感を持って準備することが出来たと思います」
――昨年12月のRoad FCフェザー級王座決定戦=イリスケルディ・ドゥイシェフに判定負け以降、試合から離れる形となりましたが、何か理由があったのですか。
「ドゥイシェフ戦後に宮田(和幸)先生とも話をして、RIZINも地方大会が増えてチャンスがあるかもしれないから待ってみれば?ということで、今年の前半はRIZINのチャンスも待っている状況でした。ただなかなかチャンスが巡ってこず、最初は8月のRoad FCに出る前提で話を進めていたのですが、そこも相手の調整がつかずに決まらなくて。それで最終的に11月まで長引いたという感じですね」
――では怪我などが原因だったわけではなかったですね。今年前半はRIZINでも試合をしたいという意向だったのですか。
「自分は割とチャンスがあれば食いつくというか、自分が選んだ道を正解にしようと思っているので、RIZINも選択肢の一つとして考えていました」
――言える範囲で構いませんが、実際にRIZINからオファーがあったり、試合が決まりそうになったりしたことはあったのですか。
「3月にビクター・コレスニックの対戦相手が急遽欠場して武田光司選手が試合をしたことがあったじゃないですか。あの時、RIZINから宮田先生経由で話をもらったんですけど、話をもらった時点で体重が78キロあって、自分はあまり代謝がいい方ではないので、これは体重を作れないなと思って見送りました」
――怪我があったわけではなく試合がないということで焦りはなかったですか。
「焦りしかなかったですね(苦笑)。いつでも試合できるのに試合がないというのは、レスリング時代を通じて初めて味わう経験でした。身体はしっかり作れているのに試合がないというのは自分ではどうしようも出来ないことですし、どうしたらいいのか葛藤もありました」
KTTはめちゃくちゃ練習がキツイと聞いていましたが本当にキツかったです
――そのなかで、如何にモチベーションを保って練習を続けていたのですか。
「本当に難しい状況ではあったんですが、改めて俺にはコレしかないという気持ちで日々練習をしていました。ただ今振り返るとよくやったなと思います。でも、この期間に韓国に練習に行ったり、練習をやり込むことも出来たので自信にはなっています」
――韓国にはどのくらい練習に行っていたのですか。
「7月から8月にかけて3週間、コリアン・トップチーム(KTT)に練習に行かせてもらいました。KTTはめちゃくちゃ練習がキツイと聞いていましたが本当にキツかったです。練習メニューも含めてレスリング部っぽいというか、いわゆる軍隊式みたいな感じで。練習自体はキツかったですけど、自分の性に合っていたと思います」
――韓国遠征以外で新しく取り入れた練習はありますか。
「フィジカルトレーニングですね。今まではMMAの練習を1日2回やっていたんですけど、そのうち1回をフィジカル・持久力系のトレーニングに変えて、コンディションもすごく良くなりました」
――どこか専門のジムで指導を受けているのですか。
「ずっと自分で色々と調べてトレーニングはやっていたんですけど、たまたま三郷駅の近くにアスリート専用のジム(MAVENSPORTS LABO)がオープンしたんですよ。その方から連絡をいただいてトレーニングを見てもらうようになりました。ここはアスリート特化型のジムで、信じられないぐらいメニューがキツいんですよ。僕の中でレスリング時代を超えるキツさはないと思っていたのですが、そこを超えるキツさでした。偶然トレーニングを見てもらうことになったのですが、本当にすごくいい縁だったなと思います」
――フィジカルが強化されたことで実戦的な動きも上がっていますか。
「はい。自分で実感があるくらい上がっていますね」
――試合こそなかったものの自分が成長するための時間になったようですね。
「はい。でもやはり一番はモチベーションがぶらつく中でもキツイことをやるというメンタル面が成長できたと思います」
ごちゃごちゃした試合をして淡々と戦って勝とうと思います
――では今大会で対戦するチェ・ウンソクにはどんな印象を持っていますか。
「正直試合が決まるまでどんな選手か知らなかったのですが、若くてストライキング強い選手かなと思います。攻撃の手札は自分の方が多いですし、ごちゃごちゃした試合をして淡々と戦って勝とうと思います」
――ウンソク戦が再出発の試合となりますが、ここからのキャリアを積み方はどのように考えていますか。
「僕も28歳になって、年齢的にもこだわって試合をしている場合ではないので、一つ一つの試合に優劣をつけずにしっかり仕上げて結果を出したいと思います」
――継続してRIZIN参戦も視野に入れて戦うつもりですか。
「そうですね。今はRoad FCで試合をしていますが、Road FCはオープンな団体ですし、話をいただければ出たいです」
――この11カ月、原口選手の試合を楽しみにしていたファンのみなさんに向けてどんな試合を見せたいですか。
「試合をしていない期間に試行錯誤しながら自分のファイトスタイルを作ってきました。そこを楽しみにしてもらいつつ、ぶれずに格闘技を続けていれば強くなれる・進化できるところを見せたいです」
■視聴方法(予定)
11月1日(日・日本時間)
第2部 午後5時00分~SCOOP
■第2部対戦カード
<72キロ契約/5分3R>
アルトゥル・ソロヴィエフ:71.8キロ
パク・シウォン:72.0キロ
<59キロ契約/5分3R>
ピョン・イェジュン:59.4キロ
アールーツーリー:59.5キロ
<フェザー級/5分3R>
原口伸:65.8キロ
チェ・ウンソク:66.0キロ
<49キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン:49.1キロ
和田瀬里奈:49.4キロ
<フライ級/5分3R>
イ・ジェフン:57.2キロ
サルドル・アブサトロフ:57.5キロ



















