【UFC333】3Rから潮目が変わり、TDを切り続けたピョートル・ヤンがメラブを腹攻めにし王座防衛
<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
メラブ・ドヴァリシュヴィリ(ジョージア)
跳ねるようなステップを踏むメラブが、どっしりと構えるヤンにカーフを蹴る。左手を伸ばして構えるヤンは、右ストレートを被弾。直後にシングルに出たメラブが、レッグリフトからリリースしてパンチを狙う。さらに右オーバーハンドと見せて組んだメラブがバックに回る。そのバックに固執せず、ヤンを放したメラブはハイを蹴り、再びシングルレッグへ。ここも一瞬のがぶりから、間合いを取り直すと右を伸ばしていく。
ヤンは左インローから左ストレート。メラブの右をブロックし、距離を詰めると左フック――も空振りに。右関節蹴りを見せたチャンピオンは、続くテイクダウン狙いを切って関節蹴りを再び放った。左を伸ばして組んだメラブがバックへ。胸を合わせたヤンが離れる。と、左ストレートにテイクダウンを合わせたメラブが再び背中に回る。サイドバックでコントロールするメラブは立ちあがったヤンに右、さらに左を後方から連打した。
2R、右カーフからスピニングバックフィストを見せたメラブが、左ハイから右スピニングバックキックを繰り出す。ワンツー、ステップジャブを入れたヤンが右オーバーハンドもテイクダウンを合わされバックを許す。正対して離れたヤンは、直後に組まれてテイクダウンを許すと、ファンクロールもトップは取れず、離れたメラブがすぐに組む。
組んでバックに回ると、頃合いを見て離れる挑戦者は、即組みついてバック&リフトして前方に崩す。正対して離れたヤンが組まれてバックという展開が続くものの、しっかりと正対していく。すると離れるメラブは左ハイ、ヤンは左から右アッパーを入れ、打ち返してきたメラブのシングルレッグに足を抜く。直後に左フックを振るうが、メラブの動きは止まらずダブルレッグで崩され背中を譲る。正対されてもヒザを入れて離れたメラブは、ヤンの左を2度かわすと、右ハイも外してジャブを当て、インローを2発蹴った。
3R、ローに右を合わせたメラブは。まさに無尽蔵のスタミナを武器に足を使い、拳を見せて組みつく。シングルからバックに移行し、ヒザを入れて離れたメラブは、走り抜くようなテイクダウン狙い、真正面&近距離からダブルレッグに反応され、左ミドルを蹴られる。ヤンはワンツーで右を当て、続く組み狙いも2度に渡り切って。圧を高める。
ヤンは右カーフを蹴り、ボディストレート。左に回るメラブのテイクダウンを外して、シングルレッグには足を抜き、バックも許さない。と左フックを当てたヤンは、シングルを対応して右を打ち込む。さらにジャブ、前に出て右カーフ、続いてテップインから左フックをヒットさせる。メラブはシングルレッグで倒してバック狙いも、ヤンが素早く立ち上がり打撃の間合いで左ミドルを入れる。
腹を庇って下がったメラブは、それでも組みつくが背中から前方に落とされる。ケージの前を左右に動くメラブは、今度は右ミドルを蹴られた。
4R、ピョートル・チャントを受けたヤンは、シングルレッグを切ってジャブを伸ばす。メラブは左右のパンチからハイ、テイクダウンは連続して切られるが右を伸ばす。ヤンもテイクダウン狙いを切って左フック、ジャブを入れる。メラブが右ハイを2度目見せ、右オーバーハンドからテイクダウン狙いも、カットしたヤンが右を伸ばし、左ボディで腹を抉る。
痛みを顔に出すメラブはジャブを伸ばすが、右を打たれる。シングルレッグ、ダブルレッグを切られ、ようやくバックに回ってもいなされるメラブは動き続けるが、効果的な攻撃はほぼなくっている。とヤンが左ハイを空振りし、メラブはテイクダウンダウンを塞がれた直後にワンツーを振るう。ジャブから右ボディアッパーのヤンは、左フックを被せメラブが姿勢を乱す。
残り45秒、ヤンが右ハイを蹴り会場は大きな声援が起こる。さらに左フックを当てたヤンが、シングルを切って左ヒザを顔面に突き上げ、右ストレートから左ミドルを再び効かせポイントをイーブンとした。
最終回、ワンツーをいきなり放ったメラブがシングルレッグへ。足を抜いたヤンは、右から左を伸ばす。メラブの右オーバーハンドが当たっても、左を打ち返したヤンが初めて組みを見せる――と、離れてヒザを狙う。メラブもシングルレッグに出て、足を抜かれても右を伸ばす。ダブル、シングルと何度も切り、軸が乱れないヤンは左フックを入れるとメラブが大きく姿勢を乱す。
左ミドルを蹴られ、右を返したメラブが組んでドライブ。離れたヤンはハイをガードして、ジャブを伸ばす。メラブは右ハイ、ヤンが左ミドル。跳びヒザを入れたヤンは、素早く離れてテイクダウン狙いを切ると、左ボディショットを突き刺す。メラブは右オーバーハンド、ローを蹴ったヤンがワンツー、テイクダウンを許さずショートのワンツーを打っていく。続いて左リードを当てたヤンが、左ミドルから右ストレートを当てる。ダブルジャブ、右ストレートのチャンピオンは、右アッパーも決めた。
最後の10秒でも跳び蹴りを見せたヤンは、終了と同時に両手を広げる。メラブはケージを乗り越えてハンターやダナと握手。ヤンも続いて、キャットウォークで握手を続けた。
2Rまではメラブ、3Rから取り返したヤンという見方が成り立つなか、ジャッジのスコアが読み上げられ――48-47×3でピョートル・ヤンが王座防衛に成功した。
「5R前にコーチから2-2だ。ここを取ったら勝てると言われた。彼のパワーを奪い取る戦いをして、疲れさせた。皆の応援が力になった。それがここの戦いだ。皆のために戦った」と話したチャンピオンは、「僕はこの団体のチャンピオンだ。対戦相手を選ばなない。言われた人間と戦うだけ。ソン・ヤードンでも、キングコングでも、誰とでも戦う」と言葉を続けた。
一方メラブは「言い訳は嫌いだ。もっと良く戦えた。今日は彼が強かった、僕より強かったんだ。おめでとう」と敗北を清く認めた。










