【RIZIN55】牛久絢太郎戦へ、リー・カイウェン?!「リカバリーの時はもっと油っこいモノが食べたくなる」
【写真】最後はバッチリと決めていますが、ちょっと内側を見せてくれたカイウェンでした (C)MMAPLANET
8日(日)に千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催されるRIZIN55で、リー・カイウェンが牛久絢太郎と対戦する。
Text by Manabu Takashima
過去MMAPLANETではリー・カイウェンのインタビューは、彼自身が英語を話すため通訳なしで行うことがほとんどだった。Road to UFC参戦時には英語⇔中国語という取材形態もあったが、今回はRIZINの配慮で中国人通訳の方を通して初めて日本語⇔中国語というインタビューが実現した。
すると――プロファイターとして強面を通してきた従来のインタビューから、母国語を話すことで少しだがいつもより笑顔が増え、人間リー・カイウェンが垣間見えた言葉も聞かれた。
中国では中村京一郎、高木凌に負けた時にアンチからボロクソに言われたんだ……
――8日後に元RIZINフェザー級チャンピオンの牛久絢太郎選手と戦います(※取材は10月30日に行われた)。今の気持ちを教えてください。
「どんな気持ちでもない。大変な試合じゃないし、特別なこともない。元チャンピオンか何か知らないけど、俺が勝つだけだ。勝つことをだけを考えて戦う」
――5月に高木凌選手に敗れ、8月に水野新太選手に勝利。いつもクールなカイウェンが、試合後の会見でも喜びを露わにしていました。それだけ高木選手に敗れた後で、プレッシャーがあったのかと感じました。
「とにかく高木に負けた時は、ガッカリした。ただMMAというビジネスを続けてきて、もう31歳になった。20代の頃と比較すると少しは大人になり、敗北は敗北と認められるようになっている。何よりあの試合でRIZINがどういう舞台なのかが、実際に理解できるようになった。
RIZINという舞台はもちろん勝敗も大切だけど、自分の魅せ方、キャラも大切だ。そういう意味で、俺はとにかく強さを見せたい。試合だから勝つこともあれば、負けることもある。勝っても負けても、強さを見せたい。そういう強さの象徴として、RIZINで戦っていきたいと思った。
だから水野に勝った時は、本当に嬉しかった。自分のことを信じていたけど、まぁ中国では中村京一郎戦、高木凌戦で負けた時にアンチからボロクソに言われたんだ……」
――中国のファンというのは会場ではあれだけ声援を送っていますが、負けるとその反動で批判的になるのですか。
「中国のファンは、勝利が全てだ。だから、あの反応もしょうがない。中国で英雄とは、勝つこと。正直、あの多くのアンチの声を聞いて、精神的に参ることもあった。だからこそ水野に勝った時、そういう全てのことを乗り越え精神的にも一回り大きくなったと感じることができた。
今の俺は他人に認められなくても、自分を信じることができる。これからRIZINで、もっと俺の強さを見せることができると思う」
――ONE、Road to UFCというグローバル・ステージで戦ってきましたが、RIZINのファイトウィークで何か違いを感じることはありましたか。
「特に違いはない。強いて挙げれば、日本の食事は油っこくなくてあっさりしすぎている。減量には適しているけど、リカバリーする時はもっと油っこいモノが食べたくなるんだ(笑)」
――えっ、リカバリーの時に油っこいモノが欲しくなるのですか!!
「俺が育った湖南省の料理は辛くて、油っこい。中国で試合をすると11キロぐらい体重が戻るけど、日本では7キロぐらいしかリカバリーできなかった。辛くて油っこいから、がっつり白米が食えるんだよ」
――そうやって炭水化物の補給を?!
「それに好きなモノを食べると気持ちも上がるし、気合いがさらに入る。でも湖南省出身の友人も日本で出来たし、今回の試合は計量後は美味い湖南料理を食わせてもらって試合に臨みたいと思う。前より大きな体でリングに上がることができるだろう(笑)」
※湖南料理は四川料理と並び、中国でも最も辛い料理とされる。四川料理が麻辣(マーラー)という唐辛子の辛さと花椒の痺れが混ざった辛さなのに対し、湖南料理はストレートな唐辛子の辛さ、もしくはそこに発酵の酸味が組み合わさった辛さが特徴。油を多く使い強火で一気に炒める料理(爆炒)が多い
――湖南料理のなかでも、カイウェンが一番好きな料理は?
「美味い料理はたくさんあるけど、一番代表的なのは青唐辛子と豚肉を炒めた辣椒炒肉(ラージャオチャオロウ)かな」
――唐辛子と豚肉をタップリの油で炒めた料理をリカバリーで。MMAには色々な要素がありますが、私がこれまで生きてきて一つの持論がありかす。それは胃袋が強い人間は、人として強いということです(笑)。
「アハハハハハ。その通りだ。間違いない」
俺が知名度の高い相手と戦えば、RIZINももっと中国で認知される。RIZINのためになるはずだから、もっと有名な相手と戦いたい
――11キロ戻るかもしれないカイウェンですが、対戦相手である牛久選手の印象を教えてもらえますか。
「牛久のことは話に色々と聞くけど、余り試合もチェックしていないんだ。あのアンチの嵐を乗り越えてから、自分にフォーカスするようになってきた。一つ言えることは、俺が勝つということだよ」
――では日本のファンに何を見せたいと思っていますか。
「精進しているカイウェン、絶対に諦めないカイウェンを見てもらいたい」
――RIZINフェザー級にあって、この試合を超えてコールアウトしたい相手などはいるでしょうか。
「前の試合で勝った時に言ったように、鈴木千裕とかもっと知名度のある相手と戦いたい。俺が知名度の高い相手と戦えば、RIZINももっと中国で認知される。RIZINのためになるはずだから、もっと有名な相手と戦いたい」
――カイウェンの頑張りで中国でRIZIN人気が上ると、他の選手もRIZINを目指すようになるかもしれない。そうなるのが楽しみです。
「これから中国では実力と個性がある選手が、どんどんと増えてくるだろう。ただ中国国内のイベントも増えており、そこには契約という現実的な問題にぶち当たる。それでもRIZINに出たいファイターはたくさんいる。俺の姿を見て、そう想う選手もいるに違いない。多くの壁があっても、乗り越えられるファイターもきっと増えてくるだろう」
――押忍、では最後にファンに一言お願いします。
「とにかく、いつもRIZINファンの応援には心から感謝している。中国から日本に行き、あの舞台に立つと皆の想いが伝わってくる。これからも、俺の試合を見続けてほしい」
■視聴方法(予定)
11月8日(日)
午後12時45分~ ABEMA、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN55対戦カード
<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]神龍誠(日本)
[挑戦者]トニー・ララミー(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
イリスベク・ティレノフ(キルギス)
<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
キム・スーチョル(韓国)
<バンタム級/5分3R>
鹿志村仁之介(日本)
太田忍(日本)
<フェザー級/5分3R>
アバイジャ・カレオ・メヘウラ(米国)
相本宗輝(日本)
<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
リー・カイウェン(中国)
<ライト級/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
ヌルハン・ズマガジー(カザフスタン)
<ヘビー級/5分3R>
マック・パパリイ(サモア)
赤沢幸典(日本)
<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
千春(日本)
<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
溝口司(日本)
<ライト級/5分3R>
雑賀“ヤン坊”達也(日本)
倉本大悟(日本)
<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
関原翔(日本)
<フライ級/5分3R>
力也(日本)
木村琉音(日本)
<ライト級/5分2R>
ジェイク・ウィルキンス(日本)
山﨑弥十朗(日本)
<フェザー級/5分2R>
井上舜矢(日本)
マイティ・saw(ミャンマー)
<フェザー級/5分2R>
松本尚大(日本)
髙橋正親(日本)


















