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【Lemino Shooto10】まさかの参戦=西條戦へ。レイ・ブラダボーイ「初回で倒して、日本で戦い続けたい」

【写真】もうライト級で戦えるのではないかという、顔のラインだったブラダボーイ (C)MMAPLANET

8日(日)に沖縄県糸満市のシャボン玉石けん くくる糸満で開催されるLemino Shooto10にPFL世界ウェルター級を2度制し、ダブル・ミリオンを獲得したブラダボーイことレイ・クーパー3世が来日し、西條英成と戦う。
Text by Manabu Takashima

4月に同じLemino修斗沖縄大会で、実弟マコア・クーパーが西條と戦い判定勝ちを手にしている。あれから7カ月、実績で上回るブラダボーイ自らが参戦を売り込み今回の試合が実現したという。

なぜブラダボーイは日本、そして沖縄での試合を熱望したのか。PFL時代の終盤から続いた連敗にも、彼はケージを離れることはなかった。そしてハワイのMMA、自らのルーツを感じるベアナックルMMAを経験し、心身ともに充実を取り戻したブラダボーイに、来日直前にインタビューを試みた。


母方の祖母は沖縄に所縁のある人だった

――4日後には沖縄で西條選手と対戦します(※取材は4日に行われた)。弟のマコアに続き、ブラダボーイの試合をLemino修斗で見られるとは思いもしませんでした。

「沖縄で戦うことは、僕にとって夢だったんだ。亡くなった母方の祖母は沖縄に所縁のある人だったらしくて。それに日本のファンの前で戦いたいと、ずっと思っていた」

――お婆さんに沖縄の血が流れていたということですか。

「もっと遺伝子的には、世代をさかのぼるようだけど、祖母にはその血が流れていたそうで。だから、僕ら兄弟には日本人の血が少し含まれているみたいなんだ」

――ブラダボーイのお父さん、レイ・ブラダ・クーパー……そして亡くなったお母さんのモニカとは30年近く前から取材を通して親交がありましたが、そんなこと全然知らなかったです。つまりモニーに沖縄の血が流れていたということですよね。

「そう、マムにね。実は僕らもずっと知らなかったんだ(笑)」

――なるほどです。なぜ弟が4月に勝った選手の対戦相手に元PFL世界王者が名乗りをあげたのか、凄く不思議に思っていたので納得できました。

4月の沖縄大会のメインで西條を下した弟のマコア、そして父レイ・ブラダ・クーパーと

「そうだね、沖縄で戦える機会なんてほぼないからね。勿論、ダッドが修斗で試合をしていたのを見ていたし、僕も修斗で戦いたいという気持ちはあった。特に4月にマコアの試合で沖縄を訪れた時に、本当に沖縄で戦いたいと思うようになったんだ。そんな時に、また沖縄で修斗の大会があってサイジョーの対戦相手を探しているという話が伝わってきて。

僕はその前にベアナックルMMAでホルヘ・マスヴィダルと戦う予定だったけど、ケガがあって実現しなかった。結果的に、この話を聞いた時は他のプロモーションとの契約もなかったから、僕に戦わせてほしいとリクエストしたんだよ」

――なるほどです。ところで4月にベアナックルMMAで勝利するまでPFLの3連敗から、さらに敗北を重ねて6連敗になった状態でした。2度のPFL世界王者で優勝賞金だけで200万ドル(約3億1600万円)を稼ぎ、かつ敗北が続いた。それでも、まだ戦いたいという気持ちを維持できるものなのでしょうか。

「あの敗北に関しては、練習環境を始め戦う準備が整っていない状態での試合が多かった。いえば全くシェイプできていなかったから、食事をはじめ生活面から見直すようになった。でも、言ってしまえば試合に負けたからと言って、僕がMMAから離れる理由にはならない。

今も戦い続けて、まだベストになりたいと思っているからね。PFLに戻ることにも興味を持ち続けているし。それにライト級に階級を落とそうと思っているんだ。まぁ、今回のように試合の機会があればウェルター級との掛け持ちでやっていこうかとは考えているんだけど」

ベアナックルMMAは僕自身、ストリートファイトでは素手で殴り合っていたから、あの時代のことも思い出して懐かしく感じた

――4月に沖縄で会った時もそうですが、ZOOMの画面越しでも凄く輪郭がシャープになっているのが分かります。

「計量で何度か失敗したこともあったけど、さっきも言ったように食事面から見直したらボディが若返ってきた。何も肉体の衰えは、齢を取るからじゃないことも分かったよ。今は体を労わって、アスリートとして正しい食生活を送るようにしている。そんなことが、今になって理解できた(笑)。

それに子供達がレスリングのトーナメントに本格的に出場するようになってから、指導を始めたことも大きいよ。子供達のことを考えると、僕自身の生活環境も見直すことができた」

――今の方が以前より、お父さんの若い頃に似ているように思います。

「それはよく言われるよ(笑)」

――お父さんと言えば、MMAがNHBと呼ばれていた時代に素手はおろか、頭突き有りのルールで戦っていました。そしてブラダボーイがベアナックルMMAで戦ったのも、何か感じ入るモノがあります。

「ベアナックルMMAは、それこそ僕が子供の頃に見ていたファイトを思い出せてくれて、凄く良い経験になった。それに僕自身、ストリートファイトでは素手で殴り合っていたから、あの時代のことも思い出して懐かしく感じたよ。言えば普通のMMAからグローブを外しただけなのに、凄くエキサイトしたね」

――それこそお父さんの世代はワイパフ・ボーイズとして、名の知れたギャング集団といってもおかしくなかったです。実際にブラダから「殺しと強姦以外は全てやった」と聞いたこともありました。ただブラダボーイやカイ・カマカ3世達はジムで育っていたので、ストリートファイトなどとは無縁だったと勝手に思っていました。

「アハハハハ。若い頃はさ、やっぱりそういうものだよ。血の気が多くて、何かあると素手で殴り合ってきた。それに喧嘩は相手あってのモノだから、殴り返さないとやられてしまうじゃないか(笑)」

――なるほどです。ところで今回の試合、沖縄で試合をしたいというのが大きな理由でも、弟が既に勝っている相手と戦うことをどのように思っていますか。

「そんなことは気にしないよ。全ての試合が独立している別物だから。サイジョーは良いファイターだしね。ただし、彼がレスリング勝負を仕掛けてくるのは絶対だ。でも僕のバックグラウンドはレスリングだし、サイジョーが得意とするグラップリングゲームやケージ・クリンチは通用しない。

ジェイク・シールズやローリー・マクドナルドのようにケージ・クリンチでサイジョーより手強い相手と戦った経験があるからね。しっかりとテイクダウン狙いを切って、ビッグショットを入れる。サイジョーを初回で倒して、日本のMMA界に傷跡を残し、日本で戦い続けたい」

修斗のベルトを取って、RIZINで戦うことができれば

――押忍。そしてブラダボーイの試合の3週間後に、弟のマコアがデソウザ・マルセルと修斗世界ウェルター級王座決定戦を戦います。

2004年7月にハワイでジェイク・シールズと修斗世界ウェルター級を賭けた戦った父ブラダ。ブラダボーイは14年後に2度、シールズと戦い2勝している

「凄く誇りに思うよ。父がジェイク・シールズと争って、巻けなかったベルトを懸けてマコアが戦う。ただただ、ハッピーだ。この試合を終えて、ダッドと一緒にマコアをフル・サポートする。その前にサイジョーをKOし、良い形でマコアにバトンを渡そうと思っている」

――今後はライト級での試合も視野に入れているということですが、日本で戦うならウェルター級よりライト級の方がチャンスは絶対に多いはずです。

「ライト級で戦うのは絶対だ。また修斗で戦う機会を手にできれば、その時はライト級で戦う。マコアがウェルター級、僕がライト級で修斗のベルトを巻くことができれば最高だよ。修斗のベルトを取って、RIZINで戦うことができればと思っている。でもRIZINでライト級のファイターが必要なら、すぐに駆けつけるよ(笑)」

――そうなる日が来ることを楽しみにしています。では最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「まず修斗が僕に戦う機会を与えてくれたことを本当に感謝している。そして日本の皆には、僕の初回KOを楽しみにしてほしい。いつも応援ありがとう」

■視聴方法(予定)
11月8日(日)
午後5時~ Lemino07


■Lemino Shooto10対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
西條英成(日本)
レイ・クーパー3世(米国)

<フライ級/5分3R>
藤田大和(日本)
ジュニエル・フランシスコ(フィリピン)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(日本)
大竹陽(日本)

<ライト級/5分3R>
森昴星(日本)
深見弦汰(日本)

<女子アトム級/5分2R>
小生由紀(日本)
ALU(日本)

<バンタム級/5分2R>
下間英史(日本)
リン・フーシュン(台湾)

<バンタム級/5分2R>
一條貴洋(日本)
水嶋敬志(日本)

<フライ級/5分2R>
饒平名知靖(日本)
賢人(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本敦章(日本)
親盛拓己(日本)

<フライ級/5分2R>
下田洋介(日本)
玉城悠(日本)

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