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【PFL2021#10】ブラダボーイ、逆転KOでリベンジと2連覇達成。「UFC、Bellator王者と統一戦を!!」

【写真】2度目の戴冠。ベラトールも含めた統一戦は難しいだろうが、UFCで見たい選手になったのは絶対だ(C)PFL

<ウェルター級決勝/5分5R>
レイ・クーパー3世(米国)
Def.3R3分02秒by TKO
マゴメド・マゴメドカリモフ(ロシア)

2018年王者のマゴメドカリモフと、2019年王者ブラダボーイの──2018年の再戦となった──ファイナル。長身、リーチで上回るマゴメドカリモフが右ローを蹴る。左ジャブを入れたブラダボーイは前足を左右の蹴りで狙われる。そのマゴメドカリモフのインサイドローが急所に入り試合が中断される。再開後、ワンツーを振るって前に出るブラダボーイだが、組みついたマゴメドカリモフがボディロックテイクダウンを決める。

ハーフで抑えるマゴメドカリモフは枕で圧力を掛ける。ブラダボーイはバタフライガードを取り、ダブルアンダーフックでマゴメドカリモフを揺さぶる。クローズドになった直後、左のパンチを入れたマゴメドカリモフは、微妙にスペースを作りながら抑える。両ワキを差して殴らせないブラダボーイ、残り80秒でレフェリーがブレイクを命じた。

試合がスタンドに戻ると、マゴメドカリモフの右ストレートからの組みにクーパーが右を打っていく。ダブルジャブをバックステップでかわしたマゴメドカリモフが、右ローを蹴って時間となった。

2R、左ジャブから足を取るフェイクを見せたマゴメドカリモフに、ブラダボーイがボディストレートから右を伸ばす。さらに左リードフックを振るうクーパーは、ヒザ蹴りにも右を振るってテイクダウンへ。

マゴメドカリモフはギロチンの仕掛けを外し、ケージに押し込まれた状態でダブルレッグで倒される。初回と逆の状況で、マゴメドカリモフがキムラクラッチ、ギロチンという仕掛けを下から見せる。

クーパーは立ち上がりガードを開くが、マゴメドカリモフがクローズドに戻す。腰を上げ、足を一本抜いたブラダボーイはボディロックで抑えつつ、左のパウンドを打ちつける。左のパンチを嫌がり、背中をつけたマゴメドカリモフは右のパウンドを被弾し肩固めをセットされる。

自ら技を解いたブラダボーイが左のパンチを続ける。背中をつけた状態が続いたマゴメドカリモフは、下のままでラウンドを終えクーパーがラウンドを取り返した。

3R、鋭い右ローを蹴ったマゴメドカリモフに対し、左ジャブから距離を詰めるクーパーが左ボディストレートを入れる。ジャブの差し合いから右を決めたマゴメドカリモフだが、アッパーにダブルレッグを合わされテイクダウンを許す。すぐに立ち上がったマゴメドカリモフは胸を合わせて離れると左右のパンチを伸ばす。組みを切られたブラダボーイは、ヒザ蹴りから左右のフックを受け、動きが止まる。さらにヒザ蹴り、組みにはギロチンを狙ったマゴメドカリモフは、外してジャブを連続で伸ばす。

ケージを背負うブラダボーイは右ストレートを被弾、左フックを返すがまだダメージは残っている。と右アッパーに右オーバーハンドをブラダボーイが入れ、もんどりうつように頭が揺れたマゴメドカリモフ。ブラダボーイは直後に右オーバーハンドを打ち抜き、マゴメドカリモフが後方に崩れ落ち、パウンド2発で勝負は決した。

「どの局面でも僕の方が上だと言ったはずだ。前と違う試合になった。良かったよ。レッグキックは強かった。子供の頃からチェーンレスリングをやってきた。18歳で州王者になり、ずっとレスリングとあった。良いパンチも貰ったけど、機会を待っていた。そしてKOした。僕がベストだ。UFCチャンピオン、Bellatorチャンピオンと統一戦をしたい。僕が全てを取る」とレイ・ブラダボーイ・クーパーは話した。


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