【PFL2021#10】クラレッサ・シールズ、MMAに対応もTDを防ぎきれずプロ2戦目でモンテスに判定負け
【写真】懸命のテイクダウン防御も最終回にマウントを許し、プロ2戦目でボクシングの女王は黒星を喫した(C)PFL
<女子ライト級/5分3R>
アビゲイル・モンテス(メキシコ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
クラレッサ・シールズ(米国)
右に回るモンテスにローを蹴り、ジャブを伸ばすシールズ。モンテスもローを返して、右回りを続ける。蹴りの距離で右を見せたシールズは、素早いジャブを伸ばすが前足を蹴られる。踏み込んでパンチの連打を繰り出したシールズ。ややテレフォン気味のパンチから試合はクリンチの展開に。押し込むシールズがボディロックでポジションを入れ替えられる。
頭を押して懸命に離れようとするシールズに対して、モンテスは必死に頭をつけていく。シングルレッグもウィザーで耐え、シールズはテイクダウンを許さないまま終盤に右を被弾してラウンド終了となった。
2R、ジャブのシールズに対し、ローのモンテス。シールズは飛び込んで右を振るうが、完全に力が入ってしまっており、モンテスが組んでケージに押し込む。ボディや顔に駒かいパンチを入れたシールズは、バックを許すもすぐに胸を合わせる。回って離れたシールズは、右を当てる。さらに右から左というコンビを見せるが、右オーバーハンドにダブルレッグを合わされガードを強いられる。
ケージに押し込まれ、クローズドを解いたシールズはパンチを打たれながら懸命に立ち上がろうとする。腰を抱えて許さないモンテスに対し、首を押して立ち上がったシールズだったがケージに押し込まれた展開のまま時間を迎え、ラウンドを失った。
最終回、シールズはローを蹴り、ワンツーへ。蹴りで上体を反らさせようとしたモンテスだが、ここで右を被弾する。懸命に組んできたモンテスを、小手で崩そうとしたシールズだが、ここもケージに押し込まれてしまう。差し上げテイクダウンを防ぎ、逆にボディロックからテイクダウンを狙ったシールズは、ケージに押し込んだ状態から間合を取り直す。
右オーバーハンド、左ジャブも右ストレートが大振りとなり、モンテスがダブルレッグを決める。残り2分、ハーフガードのシールズは下が続くと厳しい。ひたすら抑え、左のパンチを打っていくモンテスが状態を起こしてパンチから、対にマウントを奪取する。
左右のパンチを連打したモンテスが、このまま3Rを戦い切り健闘を称え合った直後にシールズはFワードを叫んだ。なんとジャッジ1人はシールズを支持という考えられない裁定を下したが、他の2人の票を得たモンテスが無事判定勝ちを手にした。シールズはコール後には、敗北を受け入れたように悔しい表情こそ浮かべたが、笑顔でモンテスを讃えた。