【LFA218】LFA初の欧州大会。メインで暫定ライト級王者ナシメントに北欧在住チェチェン人マカエフが挑む
27日(水・現地時間)、LFAが9月27日(土・同)にスペインはカナリア諸島のテネリフェ島サンタ・クルス・デ・テネリフェにあるパベヨン・インスラル・サンティアゴ・マルティンで開催されるLFA218のラインナップを発表している。
Text by Manabu Takashima
5日(金・同)のブラジル=マトグロッソ州クイアバ大会、12日(金・同)には米国ミネソタ州大会も行われなど、多忙な9月の最終週にLFAは念願であったヨーロッパ進出を果たす。
メインはブラジル人王者ジェフィソン・ナシメントにスウェーデンのビサングル・マカエフが挑戦するLFA暫定ライト級選手権試合だ。
ナシメントは2023年11月にガブリエル・コスタに勝利して同王座を獲得して以来、実に1年10カ月振りの実戦復帰が今回の暫定王座防衛戦になる。この間、正規王者はキーガン・ゲンリック、リッチー・ルイス、そして現王者で22日に防衛を果たしたばかりのリッチー・ミランダとベルトの持ち主が代わってきた。
つまり暫定王者がベルトを保持し続けて試合を行っていないという摩訶不思議な状態が続いていたこととなる。とはいえ、ナシメントは11勝0敗でブラジルでも注目度が高い無敗のプロスペクトだ。打撃の強さと、個性的なキャラクターもプロモーションから買われている。
一方、チャレンジャーのマカエフは、スウェーデンのオールスター・トレーニングセンター所属で、同郷の現UFC世界ミドル級王者カムザット・チマエフの影響を大いに受けている。コロナ・パンデミック下の2020年8月にBRAVE CFが連続開催したストックホルム大会でアマMMAにデビュー。その後はFight Club Rushでキャリアを積み、今年の5月にはフェザー級王座になっている。
もともとライト級で戦っていたが、過去14カ月はフェザー級で3試合を戦い3勝を挙げている。通算成績は7勝1敗、すでに欧州MMA界で認知されている新鋭だけに、LFA初のヨーロッパ大会で王座挑戦は団体のポリシーに則したタイトル挑戦といえる。
エド・ソアレスCEOによると、まずは第1回大会の結果を受けて今後の欧州市場開拓の手順が決まっていくようだが、確定しているのは当面はスペインとポルトガルでのイベントに注力するということ。
同時に選手はヨーロッパ中から招聘し、今回のイベリア半島から2000キロ離れたカナリア諸島でのイベントもスペイン勢は3選手、ポルトガルが2人だけの出場にとどまっている。この他スウェーデン、イタリア、ベルギー、ロシア、ジョージア、英国、フランス、アイルランドという国からファイターが参戦。さらにブラジルが2選手、スペイン在住のモロッコ人選手が出場する。
マカエフが母国のイベントでベルトを保有しているように、コメインでスペイン人ファイターのケヴィン・コルデロと戦うイタリアのヴァルテル・コリアンドロは、Bellator、ONE、Cage Warriors、そしてUAEWと世界中で戦い、現在は母国のTower Cage Fightingのフェザー級王者だ。
加えてコメイン前のミドル級戦に出場するポルトガル人のギレル・ソアレシュは英国のFCC(Full Contact Contender)ミドル級チャンピオン。対するアブデラ・エルラミーは昨年のコンテンダーシリーズに出場しているPFL欧州ベテランだ。
LFA欧州大会が定着すれば、日本人ファイターにとって朗報になりうる可能性もある。それは米国ビザの取得が過去になく困難になっている現状で、欧州経由で世界最高峰に辿り着く道も模索できるかもしれないという点だ。本来は日本やアジアでLFAが根付くのが最善だが、当然のようにそのような状況にはない。そのなかで、LFA欧州大会の今後は十分に注視する価値があるだろう。