【RIZIN WS01】自らの組みで削られた中原由貴。ソン・ヨンジェの回転ヒジからのラッシュにTKO負け
【写真】疲れて、打たれてからも戦意を持ち続けた中原だが、この右を打ち抜かれて勝負は決した(C)RIZIN FF
<フェザー級/5分3R>
ソン・ヨンジェ(韓国)
Def.3R1分28秒 by TKO
中原由貴(日本)
さらに右を見せたソン・ヨンジェに対し、中原がローを蹴り左ストレート。ソン・ヨンジェの右ハイをガードし、ジャブを当てる。中原は左ボディストレートを入れ、ソン・ヨンジェの右に右を打ち返す。シングルレッグに出た中原は一気にテイクダウンを奪い、スクランブルを許さずバックを取る。
中原はサイドバックでヒザを入れ、真後ろに移動してワンフックに。ソン・ヨンジェはスイッチから立ち上がると、中原は右腕を差し上げる。ウィザーで耐えたソン・ヨンジェをボディロックにとった中原が2度目のテイクダウンを決める。
ソン・ヨンジェはハーフバタフライ、中原はケージに押し込んで肩固めの機会を伺いつつ、バック奪取に転じる。後方から左のパンチを連打し、ヒザ蹴りを入れた中原。最後に後方からのハイキックは空振りになったが、初回をリードした。
2R、テイクダウン狙いをかわして右を当てたソン・ヨンジェ。中原も左を打ち返し、組んでいなすとがぶりから、シングル&アンクルピック。さらにソン・ヨンジェの左足をヒザの上に置いてテイクダウンの機会を伺う。組みで削られるソン・ヨンジェだが、シングルレッグ、ハイクロッチもケージを背負って耐える。中原は一旦、息を整えてレベルチェンジも倒せず胸を合わせる。レフェリーがブレイクをかけ、すぐに組んだ両者。ヒジを狙うソン・ヨンジェに対し、中原は払い腰でテイクダウンを奪う。スクランブルも、しっかりとボディロックで倒した中原は立ち上がって小手を巻くソン・ヨンジェをボディロックでケージに詰める。
細かいパンチをソン・ヨンジェが入れ、一度は頭を挙げた中原はシングルレッグへ。しんどい試合を自らに課し、エルボーを入れてシングルの中原がケージに押し込む展開が続く。頭を押すソン・ヨンジェ、背中に乗り過ぎでもリーチの長さをいかしてエルボーやパンチを入れる。徹底してシングルを続ける中原は、胸を合わされてもケージに押し込みラウンド終了を迎えた。
最終回、ソン・ヨンジェがハイから右ストレート、さらにヒザを入れる。中原は相当に疲れているなかで、右ストレートを被弾する。空振りが目立つ中原に対し、ソン・ヨンジェがジャブを当てる。と中原のジャブに組んだソン・ヨンジェが首相撲のタイミングで、スピニングバックフィストをヒットさせる。これが効かされ、パンチを連打を受ける中原はヒザを着いてしまう。それでもヒザを受けそうになりながら懸命に立ち上がった中原だが、ハイキックの追い打ちの受ける。それでもパンチを打ち返した中原は、右ストレートを打ち抜かれ勝負は決した。
「RIZIN最高です。Angel’s FCのチャンピオンとしてKOで勝つといっていて、KOできて嬉しいです。またRIZINで戦いたいです」と勝者は話した。しんどい局面で戦えるよう日々、積み重ねてきた中原だったがソン・ヨンジェの防御力に、無念にも自らが削られてしまった。