【Road to UFC S04 Ep02】青井人戦へ、ユン・チャンミン「負けると、全てを失います。何も残らない」
【写真】誰もが手にしたい環境を覗き見たユン・チャンミン。彼と同じように、皆がこの環境を手にするために人生が掛かったファイトに挑む(C)YOON CHANG MIN
22 日(木・現地時間)に中華人民共和国・上海のUFC PI上海でRoad to UFC S04 Ep02が開催され、ユン・チャンミンが青井人と戦う。
text by Manabu Takashima
格闘代理戦争優勝からONEというキャリアを積んできたユン・チャンミンが、世界最高峰を目指しRoad to UFCに参戦。対戦相手は上に行くためにターゲットとして、口にしていた青井になった。
K-MMA史上、例のないキャリアのスタートと経験を積んできたユン・チャンミンは、今回の勝負の鍵を精神面、冷静さを挙げた。
──上海でのRoad to UFC。
UFCと同じようなファイトウィークを送られていると思います。今の心境を教えてください(※取材は19日に行われた)。
「食事やサプリメントもしっかり用意してくれて、過去最高に減量が楽です。この環境を維持するために、ここは勝利を譲ることはできないという気持ちになっています」
──1階級上でドライアウトなしのONE計量の時や母国ZFNで経験したユニファイド階級での減量よりも楽だと?
「ONEの時は食事を摂ることができたのですが、食べ物がちょっとエスニックで塩味が強いので、ハイドレーションとかもあって楽ではなかったです。
逆にZFNの時はソウルだったので、普段から口にしているモノが身の回りにあり過ぎて、我慢するのが大変でした(笑)。今回は用意されたモノを食べれば良いので、楽です」
──そのZFNでのパク・チャンス戦はドローでしたが、Road to UFC出場権を得られる自信はどれほどありましたか。
「可能性はあると思っていました。ONEでの最後の2試合で勝っているので、自分を信じるように心がけていました。出場できる知らせがあるまで1カ月ほど掛かりましたが、Road to UFCで戦うことできると分かって、より努力しないといけないと思ってやってきました」
──対戦相手は青井人選手、DEEPのフェザー級チャンピオンです。
「実はパク・チャンスとドローだったあとに、ジョン・チャンソン代表に『パク・チャンスと再戦でも構いませんが、青井人選手のような海外の強い選手と戦いたい』と伝えていました。だから、青井選手と戦うことになるのは運命を感じました」
──おお!! それだけ青井選手の評価が高かったのですね。
「青井選手は以前にBlack Combatのチャンピオン(シン・スンミン)に勝っているので、韓国でも認知されている選手です。ファンの評価も高いですし、青井人というファイターと戦うと得られるモノが大きいと考えていました」
──ファイターとしては、どのように思っていますか。
「冷静で技術力が高いです。フィジカルはそれほど高くないですが、優れた選手なので戦ってみたいと思っていたんです。本当に冷静で、試合中に興奮することがないですよね。状況を見極めていて、ここぞという時のフィニッシュに行く力も素晴らしいです」
──そんな青井選手に対し、自らが上回っている点はどこだと理解していますか。
「フィジカルですね。過去に青井選手が戦ってきた相手は、自分のようなフィジカルはなかったです。瞬発力もそうですが、スタミナ面も自分の方が上です」
──トーナメント戦ですし、次は誰になるのかなど考えることはありますか。
「青井人選手に負けると、全てを失います。何も残らない。だから、彼との試合のことしか考えていないです。次の相手が誰になるとか、全く考えていないです」
──では青井選手との試合、どのような戦いをしたいと考えていますか。
「心の持ちようが昨日と今日では違います。今日と明日も違うはずです。たとえそうであっても、心を乱すことなくアグレッシブでも、慌てることのない試合をしたいです」
──青井選手のことを冷静だと評していましたが、そういう精神面が勝負の鍵を握ってきそうですね。
「冷静さを失った方が、限りなく敗北に近づくでしょう。
そうならないために自分と青井人選手、どちらが普段からしっかりとトレーニングを積んできたのか。勝利を欲する気持ちが、どっちが強いのか。そこが大切になってくると思います。申し訳ないですが、今回は自分が勝たせてもらいます。それでもいつも通り、日本の皆さんが自分を応援してくれれば嬉しいです」
■視聴方法(予定)
5月22日(木)
午後10時00分~UFC Fight Pass
午後10時00分~U-NEXT(Ep01から続き)
■ROAD TO UFC S04 Ep02対戦カード
<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ソ・ドンヒョン(韓国)
<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
アーグーラーリー(中国)
ムリドゥル・サイキア(インド)
<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
青井人(日本)
ユン・チャンミン(韓国)
<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
リオ・ティルト(インドネシア)
アーロン・タウ(ニュージーランド)
<ライト級/5分3R>
アジス・ハイダロフ(タジキスタン)
マンシャー・ケラ(インド)